インテグラの歴史を振り返る!新型「タイプS」の特徴は?
日本の本田技研工業のラインナップからは消えてしまいましたが、かつて「インテグラ」という車が発売されていたのをご存知でしょうか。
スポーティーな外観と広い室内を併せ持つスペシャルカーとして、大ヒットしました。
この記事では歴代のインテグラと、海外で復活をとげた新型インテグラについて解説します。
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INDEX
初代インテグラはクイントの後継車
メーカー | ホンダ |
車名 | クイントインテグラ |
ボディタイプ | ハッチバック |
ドア数 | 3 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,280×1,665×1,345 |
車両重量(kg) | 960 |
総排気量(cc) | 1,590 |
使用燃料 | 無鉛ガソリン |
燃料タンク(L) | 50 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5MT |
※紹介グレードは3ドア「GSi」
初代モデルは、1985年から1989年まで販売されました。
発売時はスポーティーなイメージの3ドアハッチバッククーペのみでしたが、後に5ドアハッチバックセダンや4ドアセダンが追加で発売されています。
「クイントインテグラ」の名称の由来は、「クイント」の後継車種として販売されたためです。
クイントはボディサイズが全長4,110mmでしたが、クイントインテグラでは全長やホイールベースを拡大して広い室内を手に入れています。
当時、北米では高級車ブランドであるアキュラブランドで「アキュラインテグラ」としても販売されていました。
発売時は全グレードにDOHCエンジンを搭載(後にSOHCエンジンを追加)、リトラクタブルヘッドライトが採用されスポーティーな見た目がヒットしました。車幅が1,665mmという細さも時代を感じさせます。
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2代目インテグラはVTECエンジン初搭載
メーカー | ホンダ |
車名 | インテグラ |
ボディタイプ | クーペ |
ドア数 | 3 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,390×1,695×1,325 |
車両重量(kg) | 1,030 |
総排気量(cc) | 1,590 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 50 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5MT |
※紹介グレードは3ドア「RXi」
2代目インテグラは、1989年から1993年まで販売されました。
2代目から「クイント」が消え「インテグラ」単独の車名になります。
2代目インテグラの特徴は、ホンダの代名詞でもある可変バルブタイミング・リフト機構が付いたエンジン「VTEC」を初めて搭載した点です。
3ドアクーペ、4ドアハードトップの2種類のボディが展開され、全幅が5ナンバーサイズぎりぎりの1,695mmまで拡大されています。
また、グレードによっては電動スモークドガラスやサンルーフ、フルオートエアコンを装着できます。
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3代目インテグラは唯一の4WD設定
メーカー | ホンダ |
車名 | インテグラ |
ボディタイプ | クーペ |
ドア数 | 3 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,380×1,695×1,335 |
車両重量(kg) | 1,120 |
総排気量(cc) | 1,797 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク(L) | 50 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 5MT |
※紹介グレードは3ドア「SiR-G」
3代目インテグラは1993年から2001年まで8年間も販売されました。
ボディは2代目と同じく3ドアクーペ、4ドアハードトップの2種類です。
いわゆる前期型、後期型でヘッドライト形状が大きく異なり、前期型が独立丸型4灯になっているのに対し、後期型のほとんどのモデルは2代目と同様に横長のヘッドライトに変更されています。
また、スポーツグレードの代名詞である「タイプR」と、4WDがインテグラとして初めて設定されました。
4WDの設定はインテグラの歴史の中で3代目だけです。
なお、初期ではオプション設定だったABS(4輪アンチロックブレーキシステム)、運転席・助手席SRSエアバッグが標準搭載に変更されました。
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4代目インテグラは日本最後のモデル
メーカー | ホンダ |
車名 | インテグラ |
ボディタイプ | クーペ |
ドア数 | 3 |
全長×全幅×全高(mm) | 4,385×1,725×1,385 |
車両重量(kg) | 1,190 |
総排気量(cc) | 1,998 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク(L) | 50 |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 6MT |
※紹介グレードは「TYPE R」
4代目インテグラは2001年から2006年まで製造されました。
ボディタイプは4ドアハードトップが廃止され3ドアクーペのみとなり、日本で発売された最後のインテグラとなります。
4代目モデルでは、インテグラで初めての3ナンバーサイズ(全幅が1,701mm以上)を採用しました。
また、前期・後期型でヘッドランプのデザインを変更しています。
グレードは、タイプRとその他2グレードのみのシンプルな構成になりました。
北米でもアキュラブランドで販売されましたが、車名はインテグラではなくRSXで、仕様も異なっています。
海外で話題の新型インテグラを紹介
メーカー | アキュラ |
車名 | インテグラ |
ドア数 | 5 |
全長×全幅×全高(mm) | 約4,719×約1,829×約1,410 |
車両重量(kg) | 約1400 |
総排気量(cc) | 約1,500 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク(L) | 約47L |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT/6MT |
※紹介グレードは「Integra」
※表示単位が異なるためあくまで参考にしてください(2023年2月時点)
インテグラが北米で復活
ホンダは、アメリカ国内で高級車ブランドとして「アキュラ(ACURA)」を展開しています。
そのアキュラブランドで2022年にインテグラの車名が復活をとげ発表されました。
新しいインテグラには1.5リットル直列4気筒VTECターボエンジンを搭載し、200PSを発生させます。
また、トランスミッションはCVT・6MTが選べます。
価格は$31,300以上となっており、標準モデル以外にスポーティーな「Aスペック」というグレードも用意されました。
ボディサイズは全長約4,719mm、全幅約1,829mm、全高約1,410mmと従来のインテグラでは考えられないほど大きいですが、北米でのインテグラのモデル紹介では「プレミアムスポーツコンパクト」となっています。
追加発売が公開されているタイプSとは
インテグラには、2024年モデルから「タイプS」という高性能グレードが追加される予定です。
従来のグレードは通常モデル、Aスペックともに1.5リットル直列4気筒VTECターボエンジンで200PSでしたが、タイプSでは2リットル直列4気筒VTECターボエンジンを新たに搭載し、出力は300PS以上もあるとされています。
まとめ
今回は、初代から4代目までの歴代インテグラと、北米で発売されているインテグラの新型情報をご紹介しました。
新型インテグラは、日本で現在発売されているシビックと兄弟車ということもあり、日本への導入予定はありません。
華やかで人の目を引く外観と運転の喜びを感じられる車が日本でも購入できるようになると、車選びがより楽しくなりそうです。