軽トラックの燃費は良い?悪い?軽トラックを選ぶポイントや燃費を解説
街中でもよく目にする軽トラックは、引っ越しや現場作業用として荷物を運ぶ車の定番となっています。
もし軽トラックを購入するとなった場合、維持費の観点で燃費が気になるところです。しかし、軽トラックの燃費は他の車種と比べてみてもかなり聞き慣れないものかと思います。
そこで本記事では、軽トラックの燃費に触れつつ、車種の概要や購入するメリットを紹介していきます。
軽トラックの購入を検討する際にはぜひ参考にしてみてはどうでしょうか。
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INDEX
軽トラックとは?
軽トラックとは、軽自動車の規格に合わせて作られた小型サイズのトラックのことを指し、以下の表にある車両サイズと排気量基準を満たす車が対象です。
なお、「トラック」とは、具体的にサイズ等が決められているわけではなく、貨物を運ぶ車全般のことです。
全長 | 3.4m以下 |
全幅 | 1.48m以下 |
全高 | 2m以下 |
総排気量 | 660cc以下 |
荷台の全幅 | 1,410mm程度 |
荷台フロアの全長 | 2,030mm程度 |
荷台の全長 | 1,940mm程度 |
荷台の全高 | 285~290mm |
道路運送車両法では、軽自動車のなかの「軽貨物車」に分類され、普通免許を持っていれば誰でも運転することが可能です。また、軽トラックの最大積載量は350kgとなります。
他車種と比較してのメリット
他車種と比較した際の軽トラックの主なメリットは以下の3つとなります。
- 荷物を多く積み込める
- 小回りがきく
- 経済的な負担が小さい
荷物を多く積み込める
軽トラックは見ての通り、荷物を多く積みこめる点が大きなメリットです。
人が多く乗れない分、荷台には多くの荷物やさまざまな大きさの荷物を載せることができます。
普通自動車でもSUVなどではシートアレンジによって多くの荷物を積み込むことができますが、軽トラックは貨物車であるため、より多くの荷物を積み込むことが可能です。
これは、1人暮らしの方が引っ越す際に家電や家具などを含めてほとんどの荷物を1回で載せられる量です。
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小回りがきく
軽トラックは、前輪と後輪の距離(ホイールベース)が約2mほどであり、小回りがきくという点もメリットの1つとして挙げられます。
軽トラックは田んぼ道や集落内の路地など狭い道で走ることも想定されているため、小回りがきくように設計されています。
また、曲がり角の多い住宅街などでも走行しやすく、引っ越しや作業現場などで活躍します。
経済的な負担が小さい
軽トラックは税金面や車両価格が抑えられることから、経済的な負担が小さく所有できる点が魅力です。
ガソリン代などの維持費や燃費は軽自動車と大きな差はありませんが、特に自動車税に関しては以下の表のように軽自動車よりも安くなります。
軽自動車(自家用) | 軽トラック(自家用) | |
平成27年4月1日以降に新車登録されているもの | 10,800円 | 5,000円 |
平成27年3月31日以前に新車登録されているもの | 7,200円 | 4,000円 |
新規検査から13年経過したもの | 12,900円 | 6,000円 |
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軽トラックを選ぶ際のポイント
軽トラックを選ぶ際は、「駆動方式」と「荷台の機能や使いやすさ」
この2つが事前に確認しておきたいポイントです。
それぞれ見ていきましょう。
駆動方式の違いで選ぶ
軽トラックの駆動方式には2WD(後輪駆動)と4WDがあります。
2WD(後輪駆動)の場合は後輪のみが駆動し、4WDは全ての車輪が駆動するため、4WDは2WDよりも力強く走行することができます。
街中を走行するのであれば2WD(後輪駆動)で問題ありませんが、山道など険しい道、砂利道など舗装されていない道を走行するのであれば、4WDを選ぶ方が安全です。
利用する場所を想定しながら選びましょう。
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荷台の機能や使いやすさで選ぶ
軽トラックの最大の特徴である荷台ですが、大きさは規格が決められているため各車で大きな差はありません。
しかし、使いやすさでは差が生じます。
特に確認しておきたいポイントは、荷台の床の高さと荷物を固定するためのロープやカバーを引っ掛けるフックの数、荷台の枠が取り外せるかという点です。
荷台に荷物を積み込む際は荷台の床が低く枠が取り外せた方が楽であり、荷物を固定するためのカバーやロープを引っ掛けておくフックが多い方が使い勝手が良くなります。軽トラックを選ぶ際には荷台の機能や使いやすさにも着目しておきましょう。
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軽トラックを選ぶ際の注意点
軽トラックを選ぶ際に注意しておきたいのは「乗り心地の快適さは期待できない」「定員は2人まで」という2つの点です。以下で詳細を説明します。
乗り心地の快適さは期待できない
軽トラックは、セダンやSUVなど他の車種と比べると乗り心地が劣ります。
その理由の一つとして、軽トラックは荷台部分が大きく設計されるため、運転席などの車内空間がどうしても狭くなります。
さらに、一般的には座席のリクライニング機能がないことが多く、他の車種に比べて運転時の疲労が溜まりやすいため、長距離運転には不向きといえます。
また、軽トラックは左右のタイヤが軸でつながっているため、走行時の振動が大きくなる特徴があります。
乗車する人数を把握しておく
軽トラックは車体後部が荷台になっているため、人が乗れるのは基本的には運転席と助手席の2席のみ。
そのため、荷物だけでなく人も多く乗せる必要がある場合には、複数台の車で対応する必要があります。
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軽トラックの燃費を紹介
ここでは、気になる軽トラックの燃費について、代表的な軽トラックである「スズキ キャリイ」と「ダイハツ ハイゼットトラック」の2台を例に挙げて紹介します。
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スズキ キャリイ
キャリイはスズキが販売する軽トラックです。1961年に発売となってから現在まで、根強い人気を集めています。
特徴としては、荷台の床が低く設計されているため、重い荷物を載せる際にも比較的負担が少なく積み込むことができるところです。スズキ キャリイの燃費は以下の通りです。
スズキ キャリイ
グレード/トランスミッション /WLTCモード(km/L) | 駆動方式:2WD | 駆動方式:4WD |
KX/4AT | 15.7km/L | |
KC/5MT | 18.2km/L | |
X/4AT、L/4AT | 15.4km/L |
ダイハツ ハイゼットトラック
ハイゼットトラックはダイハツが販売する軽トラックです。1960年に発売し、スズキ キャリイとは常にライバル関係にある軽トラックです。ハイゼットトラックの燃費は以下の通りです。
ダイハツ ハイゼットトラック
グレード/トランスミッション /WLTCモード(km/L) | 2WD(5MT) | 駆動方式:4WD(5MT) |
ジャンボエクストラ | 15.6km/L | 15.6km/L |
ジャンボ スタンダード | ||
エクストラ | ||
ハイルーフ | ||
スタンダード |
まとめ
本記事では、軽トラックの燃費について触れ、選ぶ際のポイントや他車種と比較したメリットを紹介してきました。
軽トラックは、軽自動車のサイズに合わせて作られたトラックであるため、荷台に多くの荷物を積み込める点が最大のメリットです。車内空間は狭く、快適さという面では難を感じることもありますが、荷台を自由にカスタマイズできる魅力もあります。
購入を検討される際には、用途や目的に合わせて燃費や駆動方式を確認しながら、失敗の無いように軽トラックを選びましょう。