マイナンバーカードと運転免許証の一体化はどうなる?拒否は可能?メリット・デメリットを解説!
今年から言われている、マイナンバーカードと運転免許証の一体化について、どんなメリット・デメリットがあるのかよくわからないと思う方もいらっしゃるでしょう。
また、様々な理由により一体化に後ろ向きな方もいらっしゃるかも知れません。
現時点で、免許証の廃止は発表されていませんので、選択の余地はあると考えて問題ないと思われます。
今回は、マイナンバーカードと運転免許証が一体化した場合のメリット・デメリットについて解説しますので、最後まで読んで、理解を深めてください。
備えておけば、マイナンバーカードと免許証の一体化にも対応ができます。
関連記事:運転免許証とマイナンバーカードの一体化はいつ?どうすればいいか解説!
INDEX
マイナンバーとは
マイナンバーとは、法律上の正式名称は「個人番号」と言いますが、マイナンバーという通称の方が伝わりやすいため、以下、マイナンバーと表記します。
2013年5月から運用が始まったマイナンバーカードは、12桁の数字で表され、住民票を有する全ての方に1人1つの番号をお知らせし、行政の効率化、国民の利便性を高める制度です。
個人を証明する身分証明書としての役割も果たしています。
関連記事:車のナンバー変更前に確認!変更手続きの流れと必要なものを紹介
マイナンバーカードと免許証の一体化
2022年3月、運転免許証とマイナンバーカードの一体化について盛り込んだ道路交通法の改正案が閣議決定されました。
2024年度末の運用を目指して整備されていくこととなりました。
そして、その後の2023年6月9日に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」によると、「2024年度末までの少しでも早い時期」に開始されるとのことです。
したがって、2024年度末を待たずに前倒しになることが予想されます。
マイナンバーカードと免許証の一体化された時の記載情報
以下の項目が記載されることになるでしょう。
- 免許情報記録
- 免許の年月日
- 免許情報記録の有効期限の末日
- 免許の種類
- 本籍、住所、氏名及び生年月日
- 優良運転者情報
- 運転経歴
免許証とマイナンバーカードの記載情報をあわせただけですが、上記項目は必須となりそうです。
一体化のメリット・デメリット
一体化のメリット
ここでは、マイナンバーカードと免許証が一体化することによって生じるメリットについてご紹介します。
利便性の向上
免許証をマイナンバーカードに紐づけることで、免許証の携帯が不要となります。
また、2024年秋には健康保険証が廃止されてマイナンバーカードに一本化される予定となっていることから、何枚ものカードを携帯する手間がなくなります。
さらに、マイナンバーカードの機能をスマホに搭載する動きも進んでいます。
手続きのワンストップ化
一体化最大のメリットとして、これまで別々で行っていた、マイナンバーカードと免許証の住所変更手続きも一体化されます。
これにより、利便性が向上します。
免許講習のオンライン化
すでに一部の地域では試験導入されている免許講習のオンライン化ですが、マイナンバーカードと免許証の一体化に伴い、本格導入される予定です。
また、現状は優良ドライバーに限定されていますが、今後対象範囲が拡大されることも考えられます。
免許講習のオンライン化が本格導入されることにより、受講者の負担軽減や免許センター等の混雑解消が期待されます。
住所地以外での免許更新もより便利に
現在、5年以上無事故・無違反の優良ドライバーに限り、免許証に記載されている住所地以外で免許更新が行えるようになっています。
なお、更新期間は誕生日当日までの1ヶ月間と、通常と比べて短くなっています。
今後、マイナンバーカードと免許証の一体化によって、優良ドライバーでなくとも住所地以外での免許更新が可能となります。
また、更新期間も、通常の免許更新と同様に誕生日前後の2ヶ月間となるため、利便性も向上します。
一体化のデメリット
続いて、マイナンバーカードと免許証が一体化することによって生じるデメリットについてご紹介します。
個人情報漏洩のリスク
個人情報が一元管理できて便利になる一方、紛失・盗難の際のリスクが高まります。
個人情報漏洩のリスクについては、マイナンバーカードの運用開始当初より指摘されており、自治体による情報の紐付けのミスなどのリスクも懸念されます。
再発行に時間がかかる
マイナンバーカードの再発行には1ヶ月程度の時間がかかります。
つまり、免許証と紐付けたマイナンバーカードを紛失してしまった場合、しばらく車の運転ができなくなってしまう可能性があります。
したがって、免許証とマイナンバーカードを紐づけた後も、免許証は手元に残しておく方が良いでしょう。
しかし、免許証と一体化させたマイナンバーカードと免許証をどちらも所有している場合は、免許更新時に両方を更新する必要がありますので、注意が必要です。
マイナンバーカードの紐つけは拒否できる?
以上のメリットやデメリットを踏まえ、様々な理由により一体化に後ろ向きな方もいらっしゃるかも知れません。
現時点で、免許証の廃止は発表されていませんので、選択の余地はあると考えて問題ないと思われます。
しかし、今後の情勢によっては、方針の変更がなされる可能性も考えられます。
まとめ
今回は、免許証とマイナンバーカードが一体化した時に予想されるメリット・デメリットについて解説しました。
他にも出てくるかもしれませんので、常に動向のチェックを行いましょう。