ルーミーとソリオの違いとは?人気のコンパクトトールワゴン2台を比較
トヨタ ルーミーとスズキ ソリオは、ともに人気のコンパクトトールワゴンです。
両車はコンパクトでありながら、広い室内空間と収納力が魅力の車です。コンパクトトールワゴンの購入を検討している人の中には、どちらを選べばよいか迷っている人も多いでしょう。
本記事では、ルーミーとソリオの概要やそれぞれの違い、おすすめの人について紹介します。
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INDEX
ルーミーとソリオの概要について
ここではルーミーとソリオのそれぞれの概要と特徴について解説していきます。
ルーミーはどんな車?
ルーミーは、トヨタが販売するトールワゴン型のコンパクトカーです。ルーミーを和訳すると「広々とした」という意味になります。ボディサイズはコンパクトではありますが、名前の由来通り広い室内空間を実現している点が魅力です。
また、ルーミーは小回り性能が優れていることも魅力の一つです。最小回転半径が4.6mのため、狭い路地や山道などでもスムーズに運転できます。
さらに、電子カードキーを持った状態で車体に近づくと、自動でドアがオープンする便利な機能もXグレードを除く全車に搭載されています。
買い物などで両手がふさがっている際に活用できる便利な機能です。
2021年度上半期には、販売台数前年度比約206%で2位を記録した人気車です。
関連記事:ルーミーのスペックを解説、特徴や概要、グレードや燃費などを紹介
ソリオはどんな車?
ソリオは、スズキが販売するコンパクトトールワゴンです。ソリオは、軽ハイトワゴンのワゴンRソリオの流れを汲み、2004年に誕生した車です。
ひと回り大きなサイズに、広々とした室内空間と予約ロック機能を搭載したパワースライドドアが特徴的です。
すっきりとしたスタイリッシュなデザインとなっており、カラーヘッドアップディスプレイなどの便利な機能を標準装備しています。
ルーミーとソリオのスペックを比較
ルーミーとソリオのスペックは下記の通りです。
トヨタ ルーミー「X」
スズキ ソリオ 「G」
メーカー/車名 | トヨタ/ルーミー | スズキ/ソリオ |
ドア数 | 4 | 4 |
全長×全幅×全高(mm) | 3,700×1,670×1,735 | 3,790×1,645×1,745 |
車両重量(kg) | 1,080 | 960 |
総排気量(cc) | 996 | 1,242 |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク(L) | 36 | 32 |
駆動方式 | 2WD | 2WD |
※参考元:スズキ ソリオ主要諸元表
関連記事:ソリオのグレードを詳しく解説!選び方も併せてご紹介
ルーミーとソリオの違いについて
ここではルーミーとソリオの違いについて紹介します。
走行性と静粛性
ルーミーにはターボモデルが用意されており、パワフルな走行が可能です。さらに、グレードによっては電動パーキングブレーキやブレーキホールドなど、便利な機能が装備されています。
一方、ソリオはランニングコストに優れたハイブリッド車を選択できます。
パワフルな乗り心地を体感したいのであればルーミーをおすすめしますが、静かな乗り心地がよいという人にはソリオをおすすめします。
エンジン性能
エンジン排気量は、ルーミーの996ccの排気量に対してソリオは1,242ccとなっています。
しかし、ルーミーにはターボを搭載したグレードも用意されており、最高出力・最大トルクでソリオを上回っています。
荷室の広さ
荷室の広さに大きな差はありませんが、荷室下のスペースはソリオの方が少しだけ広くなっています。両車ともに後部座席を倒してフルフラットにすることで、さらに広い空間を確保できます。
外観
ルーミーの外観はフロントグリルにメッキ加飾が施されており、迫力のあるデザインとなっています。一方、ソリオはスタイリッシュで落ち着いた雰囲気のデザインです。
全長はソリオの方が90mm長く、幅はルーミーの方が25mm広くなっています。
内装
ルーミーのインストルメントパネル部分は、ピアノブラックとメッキ加飾により高級感のあるデザインとなっています。また、後部座席周辺は広々とした空間が取られており、大人でも快適に過ごせます。また、前席のシートヒーターとセットでシートバックテーブルもオプションで取り付け可能です。
ソリオのインストルメントパネル周りはすっきりとした印象です。
後部座席は広い車内空間となっており、シートバックテーブルも装備されています。また、グレードによってはソリオの後席には左右独立のアームレストが装備されているため、より快適にドライブできるでしょう。
関連記事:広々として使いやすいルーミー!内装や収納について詳しく紹介
関連記事:ソリオの燃費を他車と比較!マイルドハイブリッドとは?
ルーミーとソリオのハイブリット車を比較
ルーミーとソリオを比較する上でハイブリット情報が気になる方も多いと思います。
どちらのハイブリットによる燃費が良いのかを参考ください。
ルーミーのハイブリット車について
ルーミーは2024年2月末現在で、ハイブリットシステムの情報はありません。
ですが、2024年中盤から終盤にフルチェンジモデルに向けた準備に入っている様子です。
ただし、トヨタ自動車から正式な発表が行われたわけではありませんので、引き続き発表を待ちましょう。
ちなみに販売店ではルーミーの現行モデルの納期を見据えてオーダーをストップしております。
おそらくフルチェンジモデル後の車両価格は、ガソリン仕様が180万円前後、eスマートハイブリット仕様は210万円の予想です。
関連記事:ルーミーのハイブリッド車は販売されている?ルーミーの概要や魅力などと併せて紹介
ソリオのハイブリット車について
一方、ソリオはガソリン車だけでなく、ハイブリット車が販売されております。
ハイブリット/マイルドハイブリットの2種類が展開されており、モデルチェンジする度に進化しております。
ハイブリットはモーターだけでのEV走行も可能となるグレードで、マイルドハイブリッドは、減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時にその電力を活用してエンジンをアシストします。
ソリオのハイブリット車は2022年に発売された2種類です。
・ソリオ HYBRID SZ
・ソリオ バンディット HYBRID SV
マイルドハイブリッドを搭載しているグレードは3つです。
・ソリオ HYBRID MZ
・ソリオ HYBRID MX
・ソリオ バンディット HYBRID MV
また2WD・4WD(ハイブリッド車を含む)のラインアップで、エンジンと駆動方式で分けたWLTCモードのカタログ燃費は以下の通りです。
エンジン | 駆動方式 | WTLCモード(km/L) | 実燃費 |
ハイブリッド | 2WD | 22.3 | 16.69〜16.93 |
マイルドハイブリッド | 2WD | 19.6 | 16.61 |
4WD | 18.4 | 14.06〜15.33 | |
ガソリン | 2WD | 19.0 | – |
4WD | 17.8 | – |
関連記事:マイルドハイブリッドの寿命はどのくらい?メリット・デメリットなどについても解説
ルーミーとソリオはそれぞれどのような人におすすめ?
ここでは、それぞれどのような人におすすめなのかを解説していきます。
ルーミーは走行性能を求める人におすすめ
ルーミーは、パワフルで快適な走行を求める人におすすめできる車です。特にターボモデルは快適な走行を実現してくれます。
また、ルーミーのパワースライドドアは予約機能付きとなっています。予約をしておくと鍵を持ったまま車両に近づくだけで自動でドアが開くようになっています。
さらに、内外装ともに高級感あるデザインが好みの人にルーミーはおすすめできます。
ソリオは静粛性や利便性を求める人におすすめ
ソリオは静粛性や燃費性能を重視する人におすすめできる車です。
ハイブリッド車を選択できるため、エンジン始動音やアイドリングによるノイズもなく、燃費性能も高いです。
また、ソリオのパワースライドドアは予約ロック機能付きとなっています。自動でドアをロックしてくれるため、ドアが閉まるまで待つ必要がありません。
後部座席は位置と背もたれの角度の調整が可能です。後部座席をスライドすることで足元に余裕を持たせたり、前席との距離を近づけたりできるほか、荷物の量に合わせて、荷室スペースも簡単に調整できます。
関連記事:1000ccや1500ccの車の魅力とは?おすすめの車も紹介!
まとめ
本記事では、ルーミーとソリオの概要やそれぞれの違い、おすすめの人について紹介しました。両車はよく似たコンパクトトールワゴンです。ルーミーはパワフルで快適な走行性能を求める人におすすめします。一方で、利便性や快適性を求める人にはソリオをおすすめします。
どちらも魅力的な車ですが、自身の予算や希望する機能を確認した上で車を選ぶとよいでしょう。
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