中古車の購入から納車までの流れを解説!期間を早めるためにできることは?
車を購入する際、「納車までの期間はどのくらいなのか」気になる人も多いのではないでしょうか。
また、新車ではなく中古車を購入する場合、納車にはどれくらいの期間がかかるのか分からない人もいるでしょう。
本記事では中古車の購入から納車までの期間はどのくらいなのか、また納車が遅れる理由や納車までの期間を早くする方法について紹介します。
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INDEX
中古車の購入から納車までの流れや期間について
中古車は、購入から納車までに約1週間から2週間程度かかるといわれています。
理由としては、売買契約後に名義変更や車両登録、書類の準備などが必要となるためです。
また整備や点検内容、カスタマイズの有無などで、納車までの期間は前後するでしょう。
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納車までの流れ
中古車を購入すると、車両登録や名義変更が必要となります。
そのため、まずは手続きに必要な書類の準備が必要です。
書類が揃い次第、陸運局や軽自動車検査登録事務所で車両登録や名義変更の手続きを行います。
その後、納車前に中古車に不具合がないか、などの点検を行います。
カーナビやそのほか装備の取り付けがある場合は、さらに納車期間は延びるでしょう。
また、中古車販売店の状況や購入時期によって納車期間に変動があるケースもあります。
購入の前に用意すべき必要書類とは?
中古車の購入の際に必要な書類は「印鑑・印鑑証明」「車検証・車庫証明」「委任状・住民票」の3つが挙げられます。
実印・印鑑証明書
普通車の中古車を購入する際は、実印が必要です。
また、実印と併せて印鑑証明書も必要になります。
印鑑証明書とは、登録された印鑑が本物であると証明してくれる書類のことです。
届け出を出している、市区町村の役所で発行してもらえます。
なお中古車を購入する際は、印鑑証明書の原本が必要であるということには注意しましょう。
また購入先によっては、印鑑証明書の有効期限を定めている店舗もある点にも注意が必要です。
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車検証・車庫証明書
車検証の正式名称は、「自動車検査証」です。
該当する車が保安基準に適合しているのを証明してくれる書類のことを指します。
厳密にいうと、契約に必要な書類というわけではなく、納車時に店舗からもらう書類です。
重要な書類のため、忘れずに受け取るようにしましょう。
一方で車庫証明書は、契約に必要になる書類の一つです。
正式名称は「自動車保管場所証明書」です。
自動車の保管場所があることを証明してくれる書類であり、管轄の警察署の窓口で発行してもらえます。
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委任状・住民票
中古車を購入する際、名義変更の手続きをする必要があります。
手続きを自分で行う場合は必要ありませんが、代行してもらう場合は委任状が必要になります。
なお住民票は、軽自動車を購入する際に必要な書類です。
軽自動車購入時は実印や印鑑証明書が必要でない代わりに、住民票の提出が求められます。
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中古車の購入から納車までの期間が長引く原因について
円滑に手続きが済めば、購入から納車までにかかる期間は、約1週間から2週間ほどといわれています。
しかし、納車までの期間が長引くケースがあります。
ここでは中古車の納車が長引く原因となる、4つのケースを紹介します。
追加の整備が必要になる
納車前の点検や車検を行った際に不備が見つかり、納車までに時間がかかるケースがあります。
具体的な事例としては、エンジンオイルの漏れやマフラーの穴あきなどが挙げられます。
これらは、車検には通らない不具合のため、納車前に整備が必要です。
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書類の不備や不足
必要書類に不備があると、納車までの期間が長くなるケースがあります。
書類の中でも印鑑証明書には、注意が必要です。
普通車の中古車を購入した際の印鑑証明は、有効期限が3ヵ月以内と決められています。
以前使用した印鑑証明があるからといって日付を確認しないでおくと、有効期限が切れていたということも考えられます。
また、そのほかに必要な書類として「車庫証明」があります。
これはスムーズに手続きが進めば交付されるのに中1日、遅いところでは中4日程度かかります。
そのため、申請書類に記入漏れがあった場合は、さらに日数がかかってしまうため注意が必要です。
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ローン審査に時間がかかっている
ローンの審査に時間がかかり、納車が長引くこともあります。
通ると思っていたローンの審査に落ちてしまい、ほかのローン会社で審査を行うことになると納車の遅れにつながります。
必要書類が多く審査に時間がかかるローンの利用を検討している人は、事前に見積もりや予備審査を行うことをおすすめします。
また銀行系ローンに通りにくいのであれば、販売店が用意するローンに切り替えることも検討するとよいでしょう。
関連記事:中古車を自社ローンで購入!メリットや審査のコツを紹介
車検が切れている
購入した中古車の車検が切れている場合、納車が遅れる要因の一つとなります。
一般的に車検を通すまでには、2~3日程度かかるケースが多いです。
繁忙期
中古車に限った話ではありませんが、車の販売台数が増える2月~3月は繁忙期に当たります。
販売台数が多いということは、納車整備や登録手続きを行う数が多くなるため、結果的に納車が遅れる要因となります。
中古車の購入から納車までの期間を早めるためにできること
中古車の購入から納車までの期間を早めるためにできることとして、「必要書類を準備しておく」「車検切れの中古車を選ばない」「販売店に取りに行く」などが挙げられます。
ここでは、それぞれについて解説します。
書類を事前に用意する
契約に必要な書類を事前に準備することで、購入後の納車が遅れることを防げます。
例えば、駐車場を借りることを予定しているのであれば、車を購入する前に駐車場の契約を行い、車庫証明取得について貸主と相談するとよいでしょう。
また購入前に、車庫証明に必要な地図など、購入者でないと作成できない書類を用意しておくとスムーズになります。
普通車の購入に必要な印鑑証明は、役所だけでなく出張所での発行が可能な自治体が多くなっています。
しかし、印鑑証明の発行に必要な印鑑登録は、役所のみとしている自治体が大半です。
中古車探しと同時に印鑑登録も手続きを行えば、印鑑証明を効率的に取得することができます。
結果、納車時の書類の手続きも早くなるでしょう。
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車検切れの中古車を選ばない
中古車の中には、車検が切れている車もあります。
車検切れの車は、納車前に車検を通す必要があるため、納車までの期間が長くなります。
納車までの期間を短くするためには、車検が残っている車を選ぶとよいでしょう。
事前にローンの審査を受けておく
多くの金融機関は、事前審査を受け付けています。
仮に審査に通らなかった場合には、ほかの金融機関やローン会社に申し込むことができます。
ローンの審査をあらかじめ行うことで、円滑に進めることができますね。
関連記事:中古車のローン審査とは?ローンの種類や通るポイントを解説
販売店に車を取りに行く
納車は、購入した中古車を自宅まで陸送してもらう方法があります。
しかし、この場合は購入者と販売店の都合を合わせなければなりません。
できるだけ納車を早めたい人は、販売店まで自分で取りに行くのがよいでしょう。
特に販売店が繁忙期の場合は、納車の時期が遅れる可能性もあるため、自分で取りに行くのは有効な手段といえるでしょう。
まとめ
本記事では、中古車の購入から納車まで期間や納車が遅れる理由、納車までの期間を早くする方法について紹介しました。
中古車は購入後に問題なく手続きが済めば、約1週間から2週間ほどで納車されるといわれていますが、車両の不具合や書類の不備などがあると納車までの期間は伸びます。
少しでも中古車の納車を早めたい人は、事前に書類を準備、販売店へ車を取りに行く、ローンの予備審査をしておく、など事前準備を進めておくと良いですね。