トールは燃費が悪いって本当?実燃費や他車との燃費を比較!
「トール」は軽自動車の開発を得意とするダイハツからデビューした、トールワゴン型のコンパクトカーです。
コンパクトなボディで小回りがききながらも、広々とした車内空間を実現しています。
この記事ではダイハツ トールのカタログ燃費や実燃費、他のトールワゴン型コンパクトカーとの燃費比較など燃費性能を中心にダイハツ トールの魅力を紹介していきます。
トールやコンパクトカーのご購入を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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INDEX
ダイハツ トールはどんな車?
ダイハツ トールは2016年11月に5ドアコンパクトカーとして発売が開始されました。
北欧神話の雷神Thor(トール)から「力強く頼りがいのある相棒」という意味に加え、TALL=「背が高い」と同音で新ジャンルのトールワゴンであることを表現しています。
名前の由来の通り車高が高く車内が広々としていることが特徴で、荷物を運ぶことが多いアウトドア好きの人や家族での利用に人気があります。
トールの概要
ダイハツ トールはダイハツ社が軽自動車で培ったノウハウを活かし、「子育てファミリーの日常にジャストフィットするコンパクトファーストカー」として開発した車です。
- 5ドア
- 2列シート
- 乗車定員5名
- ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」標準装備
トールの大きさ
グレード | ノーマルモデル | カスタムモデル |
---|---|---|
全長(mm) | 3,700 | 3,705 |
全幅(mm) | 1,670 | |
全高(mm) | 1,735 | |
最小回転半径(m) | 4.6(カスタムGターボのみ4.7) |
ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」
スマートアシストはダイハツが提供する予防安全機能の総称です。
ステレオカメラで周囲の状況を把握し、衝突警報や衝突回避支援により運転中のヒヤリとするシーンで事故を回避。
さらに事故時の被害を軽減するための安全運転をサポートします。
トップクラスの安全性能を備えて快適なカーライフを送ることができます。
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見た目はコンパクト、中は広々快適
見た目はコンパクトですが、車内高が1,355mmあり、車内空間は圧迫感なく広々と感じられます。お子さまでも乗り降りしやすい低床フロア設計や大開口の両側スライドドアも魅力の一つです。
また、運転席と助手席の間が空いており、車から降りずに前席と後席の間を移動することができます。雨の日でも外へ出ずに席移動が可能です。
多種多様なシートアレンジ
多種多様なシートアレンジができる点もトールの魅力の一つです。
後部座席は最大で240mm前後に動かすことができ、後席シートバックのレバーで荷室側からも簡単にスライド操作が可能です。
前席と後席をどちらもリクライニングすればベッドのように水平(フルフラット)になり、大人ふたりで車中泊も可能です。また、後部座席を格納させて、大きな荷物を載せるアレンジも可能です。
トールは、ノーマルモデルで「X」「G」「Gターボ」の3種類、カスタムモデルで「カスタムG」「カスタムGターボ」の2種類のグレードがあります。
それぞれの大きさを比較してみましょう。
トールのカタログ燃費はどのくらい?
ダイハツ トールは燃費が悪いと言う話もありますが、カタログに記載されている燃費や、実燃費と呼ばれる実際の走行時に近い状態での燃費はどのくらいでしょうか。グレードや2WD・4WDなどの駆動方式による燃費性能の違いを紹介していきます。
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燃費性能の特徴
ダイハツ トールはエンジンに高性能な可変バルブタイミング機構を搭載している他、一時停止時などに自動的にエンジンをストップするアイドリングストップ装置、軽い力で操舵するための機構に電動パワーステアリングを採用するなど、多くの燃費向上対策が施されています。
トールの駆動方式には2WDと4WDの仕様があり、2WDにおいてはターボエンジンの有無のそれぞれでグレードがあります。トールの燃費を確認していきましょう。
トールのカタログ燃費(2WD)
まずは2WDの各グレードにおけるカタログ燃費を紹介します。
駆動方式 | 2WD |
グレード | X、G、カスタムG |
WLTCモード(km/L) | 18.4 |
市街地モード(km/L) | 15.5 |
郊外モード(km/L) | 19.7 |
高速道路モード(km/L) | 19.2 |
駆動方式 | 2WD |
グレード | Gターボ カスタムGターボ |
WLTCモード(km/L) | 16.8 |
市街地モード(km/L) | 12.7 |
郊外モード(km/L) | 18.4 |
高速道路モード(km/L) | 18.3 |
トールのカタログ燃費(4WD)
次に、4WDの各グレードにおけるカタログ燃費を紹介します。
駆動方式 | 4WD |
グレード | X、G、カスタムG |
WLTCモード(km/L) | 16.8 |
市街地モード(km/L) | 13.9 |
郊外モード(km/L) | 17.9 |
高速道路モード(km/L) | 17.7 |
トールの実燃費とカタログ燃費の差を確認
カタログ燃費に記載されている「WLTCモード」での燃費は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、燃費は実際の走行環境や運転の仕方などによる影響を受けるため、カタログ燃費よりも実燃費の方が数値は低くなる可能性があります。
ここでは、所有者によって燃費情報が投稿されているWebサイトの「e燃費」より、トールの実燃費を紹介します。
ダイハツ トール 2WDの実燃費比較
グレード | カタログ燃費 WLTCモード (km/L) | 実燃費 (km/L) |
---|---|---|
X、G、カスタムG | 18.4 | 15.07 |
Gターボ、 カスタムGターボ | 16.8 | 14.83 |
ダイハツ トール 4WDの実燃費比較
グレード | カタログ燃費 WLTCモード (km/L) | 実燃費 (km/L) |
---|---|---|
X、G、カスタムG | 16.8 | 15.33 |
トールと「スズキ ソリオ」「トヨタ ルーミー」の燃費を比較
2WDの「X、G、カスタムG」ではカタログ燃費と実燃費の差が大きく、市街地モードの方が実燃費に近いようです。
ここではダイハツ トールとよく比較される「スズキ ソリオ」「トヨタ ルーミー」との燃費を比較していきます。
スズキ ソリオ
ダイハツ トールとスズキ ソリオのカタログ燃費を表にまとめました。
上がダイハツ トールの燃費、下がスズキ ソリオの燃費です。
カタログ燃費 | ダイハツ トール スズキ ソリオ |
---|---|
グレード | X、G、カスタムG/2WD G/2WD(FF) |
WLTCモード(km/L) | 18.4 19.0 |
市街地(km/L) | 15.5 14.8 |
郊外(km/L) | 19.7 20.2 |
高速道路(km/L) | 19.2 20.7 |
2020年12月に登場した現行型のソリオは、減速時のエネルギーを利用して発電し、その電力を加速時に用いるスズキ独自のマイルドハイブリッドシステムが採用されています。
なお、今回の比較ではハイブリッドタイプではないグレードGで比較を行いました。
市街地モード以外ではトールよりもソリオの方が少し燃費がよいですが、大きな差はありません。
関連記事:ソリオの燃費を他社と比較!マイルドハイブリッドとは?
トヨタ ルーミー
続いてダイハツ トールとトヨタ ルーミーのカタログ燃費を表にまとめました。
上がダイハツ トールの燃費、下がトヨタ ルーミーの燃費です。
カタログ燃費 | ダイハツ トール トヨタ ルーミー |
---|---|
グレード | X、G、カスタムG/2WD カスタムG/2WD |
WLTCモード(km/L) | 18.4 18.4 |
市街地(km/L) | 15.5 15.5 |
郊外(km/L) | 19.7 19.7 |
高速道路(km/L) | 19.2 19.2 |
全く同じですね。
というのも実は、トヨタ ルーミーはダイハツ トールと2016年11月の同日にデビューしたコンパクトトールワゴンです。
ダイハツ トールをベースにOEM供給(ベースは同じで異なる会社が販売)されているため、基本的な燃費性能は同じなのです
まとめ
今回はカタログ燃費や実燃費などの燃費性能を中心にダイハツ トールの魅力を紹介してきました。他のコンパクトトールワゴンとの燃費比較においては大きな差がないこともわかりました。
ダイハツ トールは、燃費がよく、小回りがききながらも車内が広い車をお探しの方におすすめの車といえます。新しいお車の購入をお考えの人はぜひこの機会にダイハツ トールをご検討ください。