インサイトの中古車が安いといわれる理由は?購入する際の注意点も解説

インサイトはホンダが製造・販売し、モデルチェンジのたびにボディタイプを変えながら3代続いたハイブリッド車です。

いずれのモデルも画期的なハイブリッドシステムを採用しており、優れた走行性能や燃費性能が評価されてきました。

中古のインサイトは、ハイブリッド車の中では比較的安価で購入できるといわれています。

しかし、中古購入時に気を付けるべきポイントを押さえなければ、結果的に損をする危険性もあるでしょう。

この記事では、最新型の3代目を中心にインサイトの概要や魅力を紹介します。
併せて、インサイトの中古車が安いとされる理由や、中古購入する際の注意点も解説しますので、参考にしてください。

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インサイトの概要

まずは、インサイトの概要を紹介します。

初代インサイト

ホンダ初代インサイト
初代インサイト

インサイトは、1999年11月にスポーツタイプのハイブリッド車としてホンダから発売されました。

最大の特徴は、当時としては世界最高レベルのハイブリッドシステム「HONDA IMAシステム」の搭載です。

ホンダ初代インサイト
ホンダIMAシステム

このシステムは力強い走行と低燃費の両立を実現し、インサイト以降のハイブリッド車にも長く使われ続けています。

初代インサイトは国内外から高く評価されながらも、2006年に販売終了していますが、その3年後に2代目が登場します。

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2代目インサイト

ホンダ2代目インサイト
2代目インサイト

2代目は初代の3ドアクーペから、5ドアハッチバックにボディタイプを変えており、汎用性が高まりました。

販売直後の人気は高く、ホンダが製造・販売する車の中でも月間販売台数トップを記録しています。

しかし、この2代目も2014年をもって販売終了しました。

関連記事:ハッチバックドアの特徴とは?クーペとの違いやおすすめ車種を紹介

3代目

ホンダ3代目インサイト
3代目インサイト

2代目販売終了から約10年経った2018年に、インサイトは再びボディタイプを変え、4ドアセダンとして発売されます。

3代目には、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が採用されました。

このシステムでは駆動用と発電用のモーターを用いて、3つのモードを走行状態に応じて自動切り替えすることで、効率的な走行を可能にしています。

このように復活を繰り返し3代続いたインサイトですが、2022年12月に3代目も販売終了しました。

関連記事:(2018年3代目モデル)ホンダインサイトの燃費性能は高い?よく比較される車も紹介

インサイトの魅力は?

ホンダインサイト

ここでは、インサイトの魅力を3つの項目に分けて紹介します。

低燃費で操作性に優れた走行性能

ホンダインサイト

インサイトの第一の魅力として、環境に優しい低燃費と快適な操作性を兼ね備えた走行性能が挙げられます。
そのような優れた走行性能を主に実現しているのが、2つのモーターと高効率なエンジンを組み合わせたe:HEVです。

e:HEVは、EVモード・ハイブリッドモード・エンジンモードという3つのモードを使い分け、現在の走行状況に必要なパワーや速度を効率的に出せます。

また、一般的なハイブリッドシステムとは異なり、エンジンよりもモーターを使用する場面が圧倒的に多い点も特徴的です。

この特徴が滑らかで静かな加速感や、排出ガスに含まれる有害物質の大幅減少につながり、環境に配慮しながら心地よく運転できるのです。

関連記事:e:HEVとは?特徴やe:HEV搭載車を紹介!

広々と快適な車内空間

ホンダインサイト

乗る人全員が快適に過ごせる車内空間も、インサイトの特長です。
乗り心地の良さは、走行性能だけでなく工夫された内装や空間作りにも表れています。

後部座席のシートは足元や頭上に広い空間がとられており、長時間のドライブでもリラックスしやすいのが魅力です。

運転席と助手席のシートは全身を包み込むような設計になっており、ドライバーの疲れにくさが考慮されています。

また、必要な情報が見やすく表示される大型ディスプレイや、直感的に操作できるギアセレクターなどの装備が、運転をサポートしてくれます。

ホンダインサイト

品格を感じさせる外装

ホンダインサイト

インサイトの外装は、品格を重視してデザインされています。
流麗なシルエットや全体的にシンプルな造形は、インサイトの滑らかで力強い加速を感じさせるでしょう。

一方でボンネットを走るラインの曲線美やホイールの技巧を凝らした細工など、細部まで徹底的にこだわったスタイリングは、優美な印象を与えます。

このようにダイナミックさとエレガントさを融合することで、高い品格を演出しているのです。

インサイトが安いといわれる理由

ホンダインサイト

インサイトが安いといわれる大きな理由は、需要の低下にあります。

SUVやコンパクトカーが乗用車として主流となっている昨今は、3代目インサイトのように横幅が広いセダンの需要が低いのです。

また、ホンダがフィットやフリードといった、より安価で人気のハイブリッド車を製造・販売していることも、需要が下がっている要因として考えられるでしょう。

具体的には、インサイトの中古価格の一例が2,290,000円であるのに対し、フィットは2,038,300円から新車が購入可能です。

需要や価値が低い車は、必然的に買取価格と中古価格も下がります。

関連記事:セダンの特徴や魅力とは?安いセダンについても紹介!

インサイトを中古で購入する際の注意点

ここでは、中古のインサイトを購入する際の注意点を3つの項目に分けて解説します。

外観と内装の状態を確認する

インサイトの状態の良さを確認するために、まずは車両の外観と内装をよく確認しましょう。
ボディにサビや傷がないか、シートがきれいに保たれているかなど、細かいチェックが必要です。

多少のダメージは修理することで改善しますが、追加費用がかかることを考慮しなければいけません。

購入したい車両が見つかり販売店に実物を見に行く際は、ネット上の画像や見積もり内容との相違がないか入念に確認してください。

関連記事:中古車を安く買うためにはどうすればよい?購入のコツや注意点を紹介

車両の年式と走行距離を確認する

年式と走行距離は、中古車の長持ちしやすさを示す指標となります。
中古車における年式とは最初の所有者が車両を登録した年のことで、一般的に新しいほど状態が良く、税金の負担も小さいです。

走行距離の目安は1年につき10,000kmといわれており、少ないほど故障しにくい傾向にあります。

したがって年式が新しく走行距離の少ない車両を選べば、価格は上がるものの、長く使い続けられる可能性が高まるのです。

関連記事:走行距離が10万キロを超えている中古車を購入するメリットやデメリット、長く乗るためのポイントを紹介

メンテナンス履歴を確認する

中古車購入においては、メンテナンス履歴の確認も重要です。

走行距離がある程度長くても、定期的なメンテナンスが行われていれば、長持ちする場合があります。

タイヤやバッテリーといった消耗品が適宜交換されているか、事故や故障の履歴がないかなど、販売店の点検整備記録簿を見てチェックしましょう。

関連記事:中古車選びで気を付けたい修復歴ありの車とは?修理歴との違いも併せて解説

まとめ

この記事では、インサイトの特徴・魅力や中古購入時の注意点について紹介しました。
インサイトは、現在もホンダのハイブリッドシステムとして主流のe:HEVを搭載することで、乗り心地の良さと低燃費を一挙に追求した車です。

車内空間は外観から想像がつかないほど広々としており、くつろぎながらドライブが楽しめます。

多くの魅力があり、期間が開きながらも3代続くほど根強い人気があったインサイトですが、流行モデルの車やホンダの現行車に比べると需要が低いのが現状です。そのため、安価で中古購入できる可能性があります。

インサイトの中古購入を検討する際は、内外装の状態だけでなく、年式や走行距離、メンテナンス履歴も確認することが重要です。

事前チェックを入念に行うことで、中古車でも長く乗り続けられるでしょう。

画像出典元:本田技研工業株式会社

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