スズキ「ワゴンR」はどのような車?カタログ燃費と実燃費を調査
数多くある軽自動車の中で「スズキのワゴンR」という名前を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
ワゴンRは日本のワゴン市場を牽引してきた人気車で、「ハイトワゴン」として分類されています。1993年に登場してから根強いファンが多い車です。
この記事ではスズキ・ワゴンRの燃費性能や他メーカーの軽自動車との燃費比較に加えて、走行性能や搭載されている機能について紹介していきます。
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INDEX
スズキ「ワゴンR」はどのような車?
ワゴンRにはどんな特徴があるのでしょうか。
ここではワゴンRの概要や特徴について紹介します。
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概要と特徴
現行型のワゴンRは2017年2月に登場しており、6代目のモデルとなります。
「ISG」と呼ばれるモーター機能付きの発電機を搭載したマイルドハイブリッドシステムが採用されており、加速時のエンジン負担を軽減し、燃料消費を抑制します。
また、車内の高さが1,265mmあるため高さのある大きな荷物も楽に積み込むことができ、車内スペースを活かしてさまざまなシートアレンジも可能です。
小さなお子さまがいるご家庭や、週末にまとめ買いをするご家庭にはおすすめの軽自動車です。
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ワゴンRの燃費はどのくらい?
カタログに記載されているワゴンRの燃費や、実燃費と呼ばれる実際の走行時に近い状態での燃費はどのくらいでしょうか。
ここではワゴンRの燃費性能について、グレードや2WD・4WDなどの駆動方式ごとに分けて紹介していきます。
燃費性能の特徴
ワゴンRには「ISG」とよばれるエンジンシステムが搭載されています。
これは、減速時に生まれるエネルギーを車内のバッテリーに充電し、エンジンの再始動や加速をする際にエンジンをサポートすることでガソリン消費を抑え、燃費性能を向上させる仕組みです。
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カタログ燃費
ワゴンRには、ガソリン車とマイルドハイブリッド車の2種類があります。
駆動方式は2WDと4WDがあり、トランスミッションはガソリン車にはCVTに加えて5MTの設定もあります。
ワゴンRのWLTCモードカタログ燃費は以下の通りです。
まずは2WDの各グレードにおけるカタログ燃費を紹介します。
※参考元:ワゴンR|諸元表
ハイブリッド:2WD(CVT)
ハイブリッドZX・ハイブリッドFX-S
- WLTCモード:25.2km/L
- 市街地:23.0km/L
- 郊外:26.5km/L
- 高速道路:25.4km/L
ハイブリッドZT・ハイブリッドT(ワゴンRスティングレー)
- WLTCモード:22.5km/L
- 市街地:19.5km/L
- 郊外:24.2km/L
- 高速道路:22.9km/L
ガソリン:2WD(CVT)
- WLTCモード:24.4km/L
- 市街地:20.2km/L
- 郊外:26.2km/L
- 高速道路:25.5km/L
ガソリン:2WD(5MT)
- WLTCモード:24.8km/L
- 市街地:20.9km/L
- 郊外:26.8km/L
- 高速道路:25.6km/L
ハイブリッド:4WD(CVT)
ハイブリッドZX・ハイブリッドFX-S
- WLTCモード:24.2km/L
- 市街地:22.3km/L
- 郊外:25.1km/L
- 高速道路:24.5km/L
ハイブリッドZT・ハイブリッドT(ワゴンRスティングレー)
- WLTCモード:20.9km/L
- 市街地:18.4km/L
- 郊外:22.3km/L
- 高速道路:21.3km/L
ガソリン:4WD(CVT)
- WLTCモード:23.2km/L
- 市街地:19.6km/L
- 郊外:24.8km/L
- 高速道路:24.1km/L
ガソリン:4WD(5MT)
- WLTCモード:23.0km/L
- 市街地:19.8km/L
- 郊外:24.6km/L
- 高速道路:23.6km/L
実燃費
カタログ燃費に記載されている「WLTCモード燃費」は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、運転の仕方や走行環境によって実際の燃費と差が出ます。
実際に車を利用している人によって投稿された情報がまとめられている「e燃費」というWebサイトによると、ワゴンRの実燃費は以下の通りです。
実際に購入を検討する際の参考値として確認しておきましょう。
2WD:CVT
- カタログ燃費WLTCモード:24.4km/L
- 実燃費:20.62km/L
2WD:5MT
- カタログ燃費WLTCモード:24.8km/L
- 実燃費:24.10km/L
4WD:CVT
- カタログ燃費WLTCモード:23.2km/L
- 実燃費:20.73km/L
4WD:5MT
- カタログ燃費WLTCモード:23.0km/L
- 実燃費:24.56km/L
「ダイハツ ムーヴ」「日産 デイズ」と燃費を比較!
ここでは、スズキ・ワゴンRとよく比較されるライバル車との燃費を比較してみましょう。
今回比較した各車の概要やグレードは以下の通りです。
なお、ワゴンRについてはグレードFAのCVT仕様のタイプを基準としており、比較は各メーカーでターボエンジンではないグレードで行っています。
ダイハツ ムーヴ:グレードX“SA Ⅲ”、Lなど / 2WDと4WD
1995年に発売され、広々とした車内空間と上質なデザインを併せ持った特徴が話題となり、高い人気がある車です。
運転操作がしやすく、幅広い年代から支持を受けるダイハツの基幹モデルです。
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日産 デイズ:グレードS、X / 2WDと4WD
2013年に日産が初めて商品開発から設計・デザインに携わった軽自動車です。
提携している三菱自動車と協力して開発されました。
両社の技術やノウハウを用いて日産らしさを追求した革新的なモデルです。
2WD
カタログ燃費 | スズキ ワゴンR ダイハツ ムーヴ |
WLTCモード(km/L) | 24.4 20.7 |
市街地(km/L) | 20.2 17.0 |
郊外(km/L) | 26.2 22.5 |
高速道路(km/L) | 25.5 21.6 |
カタログ燃費 | スズキ ワゴンR 日産 デイズ |
WLTCモード(km/L) | 24.4 21.2 |
市街地(km/L) | 20.2 19.5 |
郊外(km/L) | 26.2 22.1 |
高速道路(km/L) | 25.5 21.4 |
4WD
カタログ燃費 | スズキ ワゴンR ダイハツ ムーヴ |
WLTCモード(km/L) | 23.2 20.0 |
市街地(km/L) | 19.6 16.5 |
郊外(km/L) | 24.8 21.6 |
高速道路(km/L) | 24.1 20.9 |
カタログ燃費 | スズキ ワゴンR 日産 デイズ |
WLTCモード(km/L) | 23.2 18.2 |
市街地(km/L) | 19.6 16.7 |
郊外(km/L) | 24.8 19.2 |
高速道路(km/L) | 24.1 18.3 |
上記の数値を見ると、今回の車両比較においてワゴンRの燃費が他車より約3~5km/Lほど良い結果となりました。
ただし、実際に走行させた際の燃費はカタログ燃費とは異なる点を含んだうえで参考としてください。
燃費だけじゃない、ワゴンRの魅力
軽自動車の中でもワゴンRはトップクラスの燃費性能を誇りますが、ここでは燃費以外におけるワゴンRの魅力を紹介していきます。
安全装備が充実
ワゴンRには、運転時の安全装置として単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」が搭載されています。
これは衝突の可能性を検知した時点でディスプレイ表示や警告音によってドライバーに注意喚起を行い、ブレーキ踏力のサポートをしてくれる機能です。
危険性が高い場合は自動で強いブレーキを掛け、衝突を回避する手助けをしてくれます。
その他にも誤発進抑制機能や車線逸脱警報機能など、安全面に関しての機能が充実しています。
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車内空間が広々と使える多彩なシートアレンジ
ワゴンRは広々と使える車内空間も魅力の一つです。
座席は4つとも前後のスライド調節とリクライニングが可能であり、多彩なシートアレンジが実現できます。
また、後部座席のリクライニングがワンタッチでフルフラットになるため、大きさや長さのある荷物も積み込みやすい設計になっています。
派生モデル「ワゴンR スマイル」
ワゴンRの派生モデルとして、2021年8月に、「高いデザイン性とスライドドアの使い勝手を融合させた、新しい軽ワゴン」をコンセプトとして「ワゴンRスマイル」が発売されました。
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主な特徴は以下の通りです。
- 四角いボディーのフォルムと丸目ヘッドランプの組み合わせにより、シンプルかつ個性的なデザインを実現
- 艶と潤いを表現した、アイボリーパールとネイビーパールの2種類の車体色に合わせたインパネカラーパネル
- 計12パターンのボディカラー
- 乗り降りがしやすいと定評があるスペーシアと同じ幅と高さのスライドドア
まとめ
今回は根強い人気を持つワゴンRの魅力を燃費という切り口で紹介してきました。
燃費の良さだけでなく、快適な車内空間を求める人や荷物を多く積み込む予定のある人にもおすすめの車です。
燃費の良い車や軽自動車の購入を考えている人は、ぜひ検討してみてください。