【5月19日ファイヤーブースト公開記念】「ワイルドスピード」で使用された車を紹介!
世界有数のカーアクション映画「ワイルドスピード」には数多くの日本車が登場していることをご存じでしょうか。
本作はアメリカ映画ですが、なんと日本車が40台近くも登場しています。
なぜ世界有数の人気映画にこれだけの日本車が登場しているのでしょうか。
2023年には最新作となる「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」も公開予定ですが、この記事では映画に関する内容ではなく、映画に登場するさまざまな日本車について紹介していきます。
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INDEX
映画「ワイルドスピード」の概要
ワイルドスピードは2001年に公開されたカーアクション映画です。
これまでにスピンオフも含め10作品もの映画が公開されるなどシリーズ化もされており、興行収入は全世界で5,000億円を超えるほどの人気を誇っています。
主な見どころはスーパーカーによるド派手なカーアクションにありますが、そのスケールは非常に大きいです。
例えば、カーチェイス一つとっても何台もの車や建物が破壊されるのは当たり前であり、他にも高層ビル間をジャンプしたり、建物から車を大量に投下、氷上で巨大な潜水艦と戦う、超強力磁力を使って敵を次々と蹴散すなど、映像の凄まじさはアクション映画の超大作と同じくらい壮絶なスケールで描かれています。
ある保険会社が被害額を計算したところ、自動車の損傷が169台、全壊142台、さらにトラックやエリコプター、軍用車など特殊車両は37台が全壊、この他にも建物の損壊も合わせるとその金額は約600億円にも相当したという見積もりがあることから、本作のスケールがいかに規格外であるかが分かります。
公開当初はド派手なカーアクションではなく、ストリートレースが中心の映画であり、シリーズ化が進むほどアクションの規模が拡大していったという経緯があります。
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5月19日「ファイヤーブースト」公開
映画「ワイルドスピード」で日本車が使用された理由
ワイルドスピードで日本車が使用された理由には、アメリカにおける日本車の高い人気や需要が挙げられます。
初シリーズである「ワイルド・スピード」公開された2001年のアメリカでは当時、熱狂的なスポーツカーブームが起きていました。
その中でも日本車は価格の割に性能がよく、カスタマイズもしやすいことから若者の間で人気となり、本作もシリーズ当初はストリートレースに明け暮れる若者たちの物語であることから、安価である日本車は予算の都合としても最適な存在だったのです。
実際に初シリーズである「ワイルド・スピード」の登場車種の半分以上は日本車である点からも、日本車がいかにアメリカ人の間で親しまれてきたのかが推測できます。
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映画「ワイルドスピード」で使用された日本車を紹介
それでは実際に本作で使用された日本車について紹介します。
日産 スカイラインGT-R
日産が販売するスカイラインGT-Rは全10作品のうち、4作品に登場する車です。
スカイラインGT-Rは1969年に初代モデルが販売されて以降、50年以上の歴史を持つ日産のフラッグシップ的スポーツカーであり、本作ではその中でも最終モデルであるR34型が登場します。
R34型は1997~2002年の間に販売されたモデルですが、本作の主人公ブライアン(故ポール・ウォーカー氏)の愛車ということもあり、中古価格は高額なケースだと4,000万円近くで販売されるほど根強い人気を誇ります。
R34型のスペックは標準で280馬力に対し、本作の車はカスタマイズにより512馬力もある車へと変貌しています。
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マツダ RX-7
マツダが販売するRX-7は初作品の「ワイルド・スピード」と3作目の「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」に登場する車です。
「ワイルド・スピード」では主人公の1人であるドミニクの愛車として登場しますが、印象が強いのは2006年に公開された「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」での活躍でしょう。
「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」に登場するRX-7は日本のカスタムメーカー「ヴェイルサイド」が手掛けた特別モデルであり、オレンジと黒に塗装されたボディや、巨大なヘッドライトやリアウイングなど、原形を留めていないほど徹底的な改良が施されています。
また、ドライバーとして登場するハンも本作屈指の人気を誇るキャラクターだっため、RX-7の知名度をさらに押し上げることにもつながりました。
実際に本車のレプリカである「RX-7 Fortune」が2005年の「東京オートサロン」で大きな話題を呼んだ他、カスタムカー部門においてトップに選ばれた点からも、RX-7が人気の高い車であったかが推察できます。
中古価格は約100万~600万円ですが、「ヴェイルサイド仕様」のRX-7も実際に購入できます。
しかし、価格は1,000万近くの費用がかかるなど、手が届くユーザーはごく一握りに限られてしまいます。
トヨタ スープラ
トヨタが販売するスープラはワイルドスピードの中でも代表的存在です。
本作に登場するスープラはA80型という1993年に販売されたモデルであり、280馬力ある巨大なボディや、4.6秒で時速100kmに到達する加速力などハイパワーが持ち味の車です。
劇中では主人公ブライアン(故ポール・ウォーカー氏)の愛車として本作に密接に関わることから、「世界一有名なスープラ」として知られており、実際に撮影された車両が2015年にアメリカのオークションに出品されたところ、約2,240万円で落札されたという逸話もあります。
他にも、2021年に公開された「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」では現行モデルのA90型スープラも登場し、大型トレーラーとカーチェイスを繰り広げるなど、現在でも活躍しています。
A80型のスープラの中古価格は約260万~1,000万円とされています。
三菱 エクリプス
三菱が販売するエクリプスは1作目に登場した車です。
劇中に登場した車種は1995年に販売された2代目モデルであり、従来モデルとの互換性が高いことからカスタムカーとして人気があります。
なお、劇中での活躍はというと序盤のレースで登場するものの、エンジントラブルでリタイアした後、敵の襲撃により爆破されるなどの扱いを受けてしまいます。
グリーンに塗装されたボディやド派手なエアロやナイトロ(ニトロ)など、大きなインパクトを残した車でもあります。
中古価格は30万~90万円と、今回紹介する車の中でも比較的購入しやすい点もポイントです。
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日産 シルビア
日産が販売するシルビアは、本作では1993年に販売されたS14型、1999年に販売されたS15型がそれぞれ登場します。
S14は先代と比較して大型化されたボディが当初不評だったものの、ボディ剛性やパワーの向上により、現在では高評価を得ています。
また、S15は軽量・小型かつFRという特性からドリフト車両として人気があり、登場から20年経った現在でもなおドリフト競技会で使用されるほど人気のある車です。
劇中でもS15は「ドリフト会のモナリザ」と表現されています。なお、中古価格は約30万~1,000万円以上まで幅広いことも特徴です。
三菱 ランサーエボリューションⅦ
三菱が販売するランサーエボリューションⅦは2作品目の「ワイルド・スピードX2」に登場する車です。
2001年に販売された本車種は状況に応じてトルク配分を自動で変化させる「アクティブ・センターデフ」や従来比の1.5倍の剛性など、三菱の最新テクノロジーが惜しみなく投入されました。
その走りは「勝手に車が曲がってくれる」と評されるほど旋回性能が高く、その性能は終盤のカーチェイスで遺憾なく発揮されています。
他にも、ランサーエボリューションの中では初めてとなるATを採用している点も特筆すべき要素でしょう。中古車価格は約60万~600万円前後となっています。
まとめ
現在のワイルドスピードはシリーズ拡大により、登場車種は何千万円もするスーパーカークラスがほとんどですが、元々はアメリカの若者たちによるストリートレースが中心だったため、シリーズ当初の車は比較的安価なスポーツカーが大半でした。
中でも日本車は価格の割に質がよく、チューニングもしやすいことからさまざまな車が映画内で使用され、その影響もあって中古価格が年々高騰を続けています。
実際に90年代は国産スポーツカーの黄金期とされており、現在でも根強い人気があることからも映画で使用されるのは自然の流れだったともいえるでしょう。
ワイルドスピードシリーズを通してさまざまな国産車を知れるという点も、本作ならではの魅力です。
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