車の色を変えても車検は通るのか?車の色を変える方法・メリット・デメリットを紹介!
車の色を変えたい、という理由には、「自分の好みの色に塗り替えたい」という希望か、「色褪せてきたから修復したい」という要望があると思います。
今回は、「車の色をまるっと変えても車検は通るのか?」「どこかに届出は必要なのか?」について解説します。
また車の色を変える方法や、メリット・デメリット、車の色を長持ちさせる方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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車の色を変えても車検は通る
「車の色を変えても車検は通るのか?」については、「車検証の色と違っていても車検は通る」というのが答えです。
ただし気を付けるポイントがありますので、詳しく説明します。
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車検証のどこに色が記載されているか
車検証には車両の識別情報、所有者情報、車両の登録情報などが記載されていますが、実は「車の色」は書かれていません。
そのため「車体の色が車検証と異なると車検に通らないのでは?」という心配は無用です。
ちなみに車の色は、コーションプレートという車の詳細な情報が書かれた金属製のプレートに書かれています。
コーションプレートの設置場所は、メーカーや車種によって異なりますが、国産車の場合はエンジンルームの中、運転席のセンターピラー、助手席のセンターピラーなどにあります。
輸入車の場合は、上記の箇所に加えてトランクルームにある場合があります。
車体を擦ってしまい、部分的に塗装をしたいときなどにも知っておくと役に立つでしょう。
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道路交通法上の問題はない
先述の通り、車の色を変更することで車検に通らなくなることはありませんし、痛車のように好きな柄を入れるなどカーラッピングを施しても道路交通法上の問題もありません。
ちなみに車の色を変更した際には、陸運局に届け出る必要もありません。
ただし、ラッピングのやりようによっては違法な改造車と見なされることがありますので、何事も限度が必要です。
改造車として引っかかるケース
車の色を変えたり、ラッピングを施したりすることで、道路交通法に引っかかることはありません。
ただし、デザインの内容によっては著作権侵害など別の法律に引っかかってしまう可能性もあります。
またフロントガラスにはみ出してステッカーを貼る、フィルムを貼るなど安全性に関わる部分で「道路運送車両の保安基準」に反してしまうと、完全に魔改造です。
ランプの色は気をつけろ
車体の色を変えたからといって公道で走れなくなったり、車検に通らなかったりすることはほぼないことがわかりました。
一方で、ランプの色は要注意です。
ランプの変更は、手軽にできるカスタマイズの1つである一方、「道路運送車両の保安基準」で、ランプの色・位置・光量など厳しく規制されています。
例えば、ブレーキランプは必ず赤、方向指示器は必ずオレンジである必要があります。
ヘッドライトの色は、左右両方同じ色で統一し、熱を色で表す単位・色温度(ケルビン)に注意しましょう。
色温度が高いほど、青みが強く、暗く見えてしまうため、車検に通らない場合が多くなります。
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車の色を変える方法
では、安心安全に車の色を変えたい時の方法を紹介します。
車の色を変えるには「全塗装」と「カーラッピング」という2つの方法があります。
順番に説明します。
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全塗装
全塗装は、車のボディ全体を塗装し、新しい色に変更する作業です。
古い塗装を剥がして下地を整え、新しい色の塗料を塗り重ねていくため、手間と費用がかかります。
とは言え、古い塗装を剥がし、塗料が入りやすくするために表面を磨き、洗い乾かすという事前の準備だけでも非常に大変な工程がありますので、実際には専門業者に依頼する場合が大半でしょう。
全塗装ではなく、車の外装の一部だけ塗装する「部分塗装」もあります。
経年劣化で色褪せてきた、傷が原因で塗装が剥がれてしまったというような場合は、部分塗装でも良いでしょう。
費用は20〜30万程度のものもあれば100万以上する場合もあります。
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カーラッピング
車の色を変える方法の2つ目には「カーラッピング」があります。
カーラッピングは、車の外装に特殊なフィルムを貼り付けて色やデザインを変更する方法です。
車の色を変えるだけでなく、好きな柄やデザインを自由に入れることができます。
全塗装とは異なり、フィルムを上から貼り付けるだけなので、車の元の色はそのまま保つことができます。
また部分的にデザインを貼り付けるパーツラッピングでも、雰囲気を変えることができます。
フルラッピングの場合は、フィルムにある程度の厚さがあるため、ボディを保護する効果も多少あります。
中古車やカーリースを検討する
直接的に車体の色を変更するという選択肢ではありませんが、全塗装でもカーラッピングでも数十万〜百万単位で費用がかかります。
もしある程度の年数を運転している車であれば、思い切って中古車を購入した方が機能面でも安全面でもコスパが良い可能性があります。
愛車への愛着があれば別ですが、意外と安くで好みの色の車に乗れるかもしれません。
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車の色を変えるメリット
車の色を変えるメリットは、第一に車の外観が一新されることが挙げられます。
古い車でも新しく見せたり、好みの色やデザインに変更することで個性を表現できたりすることが魅力です。
また人気のある色や外装デザインに変更すると、将来に車を手放す時に価値が向上する可能性があります。
塗装が高品質であれば、長く愛車を楽しむことができるでしょう。
車の色を変えるデメリット
車の色を変えるデメリットは、費用がかかることです。
全塗装でもカーラッピングでも、品質や仕上がりにこだわればこだわるほど、工数・費用がかさみます。
また時間と手間がかかるため、その期間車に乗れないので注意しましょう。
特に全塗装の場合は、車を分解して塗装するため2週間〜1ヶ月かかることもありえます。
車の色を変えた場合、車両売却時に査定額が下がる可能性があります。
オリジナルの塗装よりも外装が弱く、早期劣化の可能性があるためです。
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車の色を長持ちさせる方法
車の色を変えても、オリジナルの色のままでも、車体の色を長持ちさせる方法は同じです。
せっかく費用と時間をかけて、車の色を変更するのなら、長持ちさせる方法を知っておきましょう。
車の塗装が劣化する原因は、紫外線・雨などの天候、鳥のふん、花粉、潮風などの外的要因によるものです。
関連記事:車についた鳥のフンで塗装が剥がれるって本当?掃除方法や対策についても解説
こまめな洗車
最も効果が高い対策は「こまめな洗車」です。
砂埃でも花粉でも鳥のフンでも、汚れを放置してしまうと固着してしまい、頑固な汚れになってしまいます。
汚れに気づいたらすぐに拭き取り、定期的な洗車を行うようにしましょう。
洗車の際には水垢がつかないよう、拭きあげも丁寧に行うようにしてください。
水垢がつくと最悪研磨するしかないほどの酷い状態になります。
関連記事:洗車後に拭き上げしないとどうなる?拭き上げをしないデメリットと洗車を楽にするポイントを紹介
駐車場所に気を付ける
車の塗装が褪せていく原因は外的要因ですので、駐車場所は非常に重要です。
ベストなのは屋根があるガレージやカーポートなどですが、最低限鳥のフン、木の実による汚れを受ける木の下や、電線の直下での駐車はやめましょう。
車用カバーつける
駐車場に屋根がない場合、駐車位置を変更できない場合は、車用カバーをつけることで、汚れを防ぐことができます。
カバーの取り外しは面倒ですが、雨からも車を守れるのが魅力です。
ただし、何度もカバーを取り外すことですり傷が発生する可能性もあるため、注意が必要です。
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コーティング
カーワックスは、薄い塗膜を作り、排気ガスや酸性雨から守ります。
ガソリンスタンドなどでも手頃に塗布することができ、手頃な方法ではありますが、1ヶ月程度のサイクルで再塗布する必要があります。
カーワックスよりも長期間車の保護ができるのが、「ボディーコーティング」です。
ボディーコーティングは3年前後効果を発揮します。
好きな色を長持ちさせ、おしゃれな車を乗りこなしたいならコーティングを検討するのも良いでしょう。
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まとめ
「車の色を変えたら車検は通るの?」と不安な皆様へ、そもそも車検証には車の色が書かれておらず「車の色を変えても車検は通る」ということをお伝えしてきました。
「道路運送車両の保安基準」に違反しないようにフロントガラスにはみ出さない範囲で行うことと、ランプの変更には注意が必要です。
またフルラッピングで推しのキャラなどを車に纏わせたい時にも、著作権には十分注意しましょう。
車の色を変えるには、全塗装とカーラッピングの2つの方法があります。
車の色を維持するには、駐車場所を工夫し、カーコーティングを行うと良いでしょう。
自分好みの色に車をカスタマイズして、楽しいカーライフをお過ごしください。