カーシェアリングとは?仕組みや特徴をレンタカーやカーリースと比較
最近よく「カーシェアリング」という言葉を耳にします。
レンタカーや、カーリースとの違いがよくわからないと思う方も多いかもしれません。
しかし実は、似て非なるサービスなのです。
今回はカーシェアリングの仕組みや、メリット・デメリット、レンタカーとカーリースとの違いについてご紹介します。
この記事を参考に、ご自身に合ったサービスを選べるようになりましょう。
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INDEX
カーシェアリング(カーシェア)とは
カーシェアリングとは、会員同士(個人)が、1台の車を共同で使用するサービスのことです。
利用料金は、利用時間に応じて支払います(月額基本料がかかる場合もあります)。
15分など短時間からの利用が可能で、短い時間であればレンタカーよりも安く利用できることがほとんどです。
例えば、子どもの送り迎えや病院への通院など、「レンタカーを借りるほどでもないけど、ちょっとだけ使いたい!」という場合に重宝します。
また、会員同士で車をシェアすることで、社会全体の車の保有数が減少し、CO2排出の削減に繋がると期待されています。
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カーシェアの流れ
まず、カーシェアリングサービスを提供している会社で会員登録を行い、インターネットで車を予約します。
次に、予約の時間になったら指定されたステーション(車が置かれている場所)に行き、スマートフォンまたは会員カードを使って車のロックを解除します。
そして、予約した時間まで車を使用し、元のステーションに車を返却します。
最後にクレジットカードなどで料金を支払って完了という仕組みです。
なお、カーシェアリングの会員登録方法は、インターネット・郵送・無人入会機・店頭など、サービス提供会社によって異なります。
登録までに時間がかかる場合もあるため、利用を検討している方は、事前に内容を確認して進めていきましょう。
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カーシェアのメリット
24時間いつでも車を予約・利用できる
カーシェアリングは、車の予約・利用が24時間可能です。
インターネットから予約できて、いつでも自由に車を使える手軽さが便利です。
予約してすぐに利用できる
カーシェアリングは事前に会員登録を済ませておけば、予約してすぐに車を利用することができます。
もしも会員登録するのを忘れてしまった場合は、即日登録できる会社を選ぶといいでしょう。
車の購入費用や維持費がかからない
カーシェアリングは車本体の購入費用はもちろん、ガソリン代や車検代、駐車場代、税金、保険料などの維持費がかかりません。
関連記事:車の維持費が馬鹿らしいと感じる方に!維持費を抑えるコツを紹介
メンテナンスの手間がかからない
カーシェアリングは自分で車検に出す必要がありません。
そのため、業者に出向く手間が省けます。
また、消耗品の購入や交換も自分で行う必要がないので、メンテナンスコストもかかりません。
関連記事:車のメンテナンス方法とは?長く使うための基本項目
全国どこでも車が使える
登録したカーシェアリング会社が、カーシェアリングサービスを全国展開している場合、全国どこでも車が使えます。
例えば、旅行や出張などで自宅近くにいないとき、出先でタクシーを使いたいときなど、自分の好きなタイミングで車が使えるのはとても便利です。
カーシェアのデメリット
乗り捨てができない
カーシェアは、使い終わったら元のステーションへ車を返さなければならないため、乗り捨てができません。
例えば、引っ越しの荷物運びや駅や空港への移動など、片道だけ車を使いたいときには、不便に感じることがあります。
予約が埋まっていると車を借りられない
カーシェアリングは会員同士で車をシェアする仕組みなので、予約が埋まってしまうと車が利用できません。
特に土日祝日などは、利用者が集中して予約が取れないこともあるため注意が必要です。
また、返却時間後に別ユーザーの予約が入っている埋まっている場合、延長ができません。
一度、元のステーションへ車を返却しなければなりません。
用事が少し長引いてしまって返却時間に遅れそうな状況でも、融通がきかないことがあるのは不便なところです。
ステーションが近くにない場合がある
ステーションが自宅近くにない場合、徒歩や電車で移動してから利用しなければなりません。
カーシェアリングを利用する際は、自宅近くにステーションのある会社や、同じ地域に複数のステーションを保有している会社を選んだ方が便利です。
固定費がかかる場合がある
カーシェアリングの多くは、月額基本料として数百円〜数千円程度の固定費用が発生します。
そのため、月に数回しか車に乗らない方や、利用頻度に波がある方にとっては、お金が無駄になってしまうこともあります。
しかし、なかには月額基本料0円サービスを提供している会社もあります。
利用頻度が少ない・利用頻度に波がある場合は、そういった会社を選ぶのも一つの手です。
車内の清掃は利用者に委ねられる
カーシェアリングは、車の利用者が車内の清掃をしなければなりません。
そのため、自分の前に使用した利用者が車内を汚していた場合は、そのままの状態で車に乗ることとなります。
禁煙車でタバコを吸っていたり、ゴミが落ちていたりと、マナーの悪い利用者の後にあたってしまうと、残念な思いをすることもあります。
関連記事:リース車で事故を起こしたらどうする?すべき行動や修理費について
レンタカーとカーシェアの違い
レンタカーとカーシェアリングの違いをまとめます。
料金
レンタカーの利用料金は、借りた期間(時間)分の料金+使用したガソリン代で計算されます。
一方、カーシェアリングの利用料金は、月額基本料+借りた時間分で計算されます。
関連記事:車のリースとレンタルの違いとは?メリット・デメリットも併せて紹介!
貸出し可能な時間
レンタカーは、最短で3時間から貸出し可能です。
なかには、10分100円から利用できる中古車を活用した格安レンタカーもありますが、例外的な存在といえるでしょう。
一方、カーシェアリングは、15分単位で利用できるところがほとんどです。
わずかな時間しか利用しない方にとっては、カーシェアリングが便利です。
対応時間
レンタカーは、原則としてレンタカー会社の営業時間内しか利用・返却できません。
一方、カーシェアリングは24時間いつでも利用・返却が可能です。
関連記事:マンスリーレンタカーの料金は?長期契約ならカーリースとどっちが得?
返却場所
レンタカーの返却場所は、レンタカー会社です。同じ会社であれば、出発地点と違う営業所へ返却することも可能なため、乗り捨てできます。
対してカーシェアリングの返却場所は、車を借りたステーションです。
原則として同じ場所に返却しなければならないため、乗り捨てができません。
関連記事:レンタカーの傷 許容範囲は?修理費は保険でカバーできる?
カーリースとカーシェアの違い
続いて、カーリースとカーシェアリングの違いについてもまとめます。
料金
カーリースの利用料金は、月額基本料+ガソリン代+駐車場代で計算されます。
なお、任意保険料や、契約時に定めた走行距離の上限を超えた場合の超過料金が発生する場合があります。
また、中途解約する際は、中途解約金がかかるため注意が必要です。
一方、カーシェアリングの利用料金は、月額基本料+借りた時間分で計算されます。
関連記事:カーリースは自己破産しても契約できる?注意点や利用方法を解説
貸出し可能な時間(期間)
カーリースは、一般的に3〜10年程度の契約期間で車を貸し出します。
なかには、1ヶ月の短期貸出しを行っているリース会社もあります。
一方、カーシェアリングは、15分単位で利用できるところがほとんどです。
関連記事:カーリースとは?審査内容やメリットデメリットも徹底解説
対応時間
カーリース契約は、大きくわけて「インターネットで契約できるパターン」と「店舗で契約するパターン」のふたつに分類されます。
ネットでの契約は基本的に24時間申込可能です。
一方、店舗で契約する場合は営業時間内で対応が可能です。
一方、カーシェアリングは24時間いつでも利用・返却が可能です。
関連記事:ブラックリスト掲載者でもカーリースは利用可能?カーリースの審査するコツを紹介!
返却場所
カーリースは契約期間終了時に、リース会社へ返却するのが一般的です。
カーシェアリングの返却場所は、車を借りたステーションです。
原則として同じ場所に返却しなければなりません。
関連記事:カーリースの審査に落ちる?落ちた理由や審査内容について紹介
カーシェアがおすすめの人
カーシェアリングは
- 「車を運転したいけれど、お金はかけたくない」
- 「深夜や早朝に車を使いたい」
- 「レンタカー会社が営業している時間に貸出しや返却ができない」
- 「ちょっとした用事で短時間だけ使いたい」
という方には最適です。
カーシェアのステーションが近くにあり、必要な時だけにスピーディーに使いたい方には、とても便利なサービスといえるでしょう。
レンタカーがおすすめの人
長時間利用する場合はレンタカーがおすすめです。
ガソリン代などの費用はかかりますが、月額基本料は必要無いため、旅行や引っ越しなど単発での利用に向いています。
また、出発地と到着地が違う場合でも乗り捨てができるのが便利です。
また、カーシェアだと走行距離に応じて距離料金が発生するため、長距離を運転する方はレンタカーが最適でしょう。
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関連記事:マンスリーレンタカーの料金は?長期契約ならカーリースとどっちが得?
カーリースがおすすめの人
マイカー感覚で新車に乗りたいなら、カーリースがおすすめです。
月額基本料やガソリン代、駐車場代などの費用はかかりますが、初期費用を最小限に抑えて新車に乗れるのが良いところです。
通常、車を購入する際はディーラーで面倒な手続きが必要ですが、そうした手間も少なく済みます。
毎月定額なので、支出の管理がしやすいのもメリットのひとつです。
乗り換えもしやすいため、数年サイクルで新車に乗り換えたい場合にもストレスなく手続きができるのも良いですね。
また、カーリースは「わナンバー」ではないため、購入した時と同じように希望ナンバーを選択することも可能です。
関連記事:車のサブスクリプションとカーリースの違いとは?特徴やサービス内容などを解説
関連記事:法人でもカーリースを利用できる?メリット・デメリットと審査のコツを紹介
まとめ
車のリースサービスにはさまざまなものがありますが、まとまった費用がなくても新車に乗れるカーリースは、特におすすめのサービスです。
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