軽自動車のデメリットは?軽自動者と普通車を徹底比較!
運転のしやすさや維持費の安さなどのメリットがある軽自動車ですが、人によってはデメリットと捉えられる部分も存在します。
軽自動車のデメリットには一体どのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、軽自動車のデメリットについて解説するとともに、軽自動車と普通車との違いやメリットについても併せて解説します。
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INDEX
軽自動車の定義とは
軽自動車は軽四輪とも呼ばれ、「サイズ」「エンジンの排気量」「乗車定員数」に規格が定められています。
- 全長3.4m以下
- 全幅1.48m以下
- 全高2.0m以下
- 乗車定員は原則4人以下
- エンジン排気量は660㏄以下
2022年時点での規格は上記の通りです。
これらの規格のうち1つでも満たしていなければ、軽自動車として認定されません。
また、軽自動車の情報サイトには「軽自動車の馬力は64psまで」と定義しているところもあります。
しかし、業界が独自に定義したものであるため、正式な規格ではありません。
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普通車の定義
普通車の定義とはなんでしょうか。
まず普通車の定義を確認したうえで、軽自動車との違いを確認していきましょう。
普通車の定義には、「道路運送車両法」と「道路交通法」の2つの区分があります。
道路運送車両法
道路運送車両法では、コンパクトカー(小型自動車)・軽自動車・小型特殊自動車・大型特殊自動車以外の自動車全てが普通車とされています。
道路交通法
道路交通法では車両総重量が3.5t未満、最大積載量が2t未満、乗車定員10名以下と定められています。
軽自動車と普通車の違い
軽自動車と普通車の違いは大きく分けて下記の3つです。
- 走行性能
- 積載量
- 費用
走行性能
軽自動車と普通車の違いで目立つのは「走行性能」です。
軽自動車の場合、エンジンの排気量が660ccに限定されているため走行性能に限界があり、普通車と比較するとどうしてもスピードは劣ってしまいます。
しかし、日常的に街乗りで利用する程度であれば、走行性能の違いはそこまで気にならないでしょう。軽自動車でも走行性能にこだわりたい場合、ターボ付きエンジンを選ぶことをおすすめします。
積載量
軽自動車の積載量は350kg以下と決められています。
一方、普通車は道路運送車両法に則ると定義中にトラックも含まれますので、積載量の幅はかなり広まります。
また、そもそも一般家庭で使われる様な普通車であっても軽自動車と比べて荷室の大きさが異なります。
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費用
軽自動車は普通車より税金や車両価格などのコストを抑えられる傾向にあります。
自動車税については、一番安く抑えられた場合の金額で比較しても軽自動車が約21,600円(10,800円×2年分)、普通車の場合は約50,000円(コンパクトカーの場合/25,000円×2年分)となっています。
自動車重量税においては軽自動車が5,000円、普通車が10,000円であるため、普通車に比べほぼ半額です。
車両価格においても、普通車より軽自動車の方が安い車両が多いでしょう。
普通車との比較で分かる軽自動車のデメリットとは?
軽自動車のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、軽自動車のデメリットについて具体的に解説します。
大きな荷物や大量の荷物が載せられない
軽自動車は、決められた規格以上の荷物が載せられず、載せられる重量も普通車に比べ劣ります。
アウトドアやレジャーなどに頻繁に行く人は、不便に感じるかもしれません。
引越しなどで家具などを運ぶ際にも、軽自動車には荷物が載りきらないため、別途車の手配が必要になる場合もあるでしょう。
ただ、近年では車内のスペースを最大限生かし荷物をたくさん積める軽自動車も増えているため、日常生活で利用する分には不便を感じることは多くありません。
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トルク不足を感じやすい
軽自動車は排気量が660cc以下と決められています。
そのため、高速道路での異動や坂道・山道などでトルク不足を感じやすい傾向にあります。
トルクとは、車のタイヤを回転させる力のことで、車を発進する・坂道を走るときの加速力や燃費に大きく関係しています。
トルクが大きければパワフルな発進や加速ができ、少ない回転数で出力できるため燃費もよくなります。
出張などで定期的に遠方に行くことがある人や、住環境が山の中である人は、軽自動車では不便に感じることがあるかもしれません。
ターボが搭載された軽自動車であれば多少は改善されますが、普通車に比べると劣ってしまいます。
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衝突時の安全性が低い
軽自動車は、普通車に比べて車体が小さいため、衝突した場合のダメージが大きくなる傾向にあります。
特に、高速道路や夜間の走行では、視界が悪くなり反応時間が短くなるため、衝突時の可能性が高くなります。
また、最新の軽自動車モデルにも、衝突回避システムなどの安全装置が搭載されていますが、完全な安全を保証するものではありません。
ですが、事故を防ぐためにも安全装置は万が一に備えて搭載した方が良いです。
関連記事:軽自動車が危ないって本当?危険と言われる理由や衝突安全性について解説
あおり運転の標的になりやすい
軽自動車は車体の小ささから、他の車に追い越しやすく、あおり運転の標的になることがあります。
あおり運転は、相手を威嚇したり、危険な運転を強いったりする悪質な行為です。
また普通車と比較して、スピードも出にくいことからあおり運転の対象とされやすいです。
あおり運転に巻き込まれないためには、速度制限を守り、十分な間隔を保って運転し、他のドライバーとのコミュニケーションを心がけましょう。
横風の影響を受けやすい
軽自動車は普通車に比べて車体が軽いため、横風の影響を受けやすいというデメリットがあります。
横風の影響を受けることで、車両が不安定になり、事故につながる可能性が高まります。
横風の日に運転する際には、車両が安定するようにステアリングをしっかり握り、急な風の変化に注意を払いましょう。
関連記事:軽自動車の安全性は高い!安全な軽自動車の見極め方を紹介
乗車可能人数が限られる
軽自動車は、通常、乗車可能人数が4名までと定められています。
そのため、大人数や家族での移動には向いていない場合があります。
家族での長距離移動を予定している場合には、普通車を検討しましょう。
もしくはレンタカーなどを上手に使い、長距離運転時は普通車を利用すると良いです。
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軽自動車のメリットは豊富にある
普通車と比較するとデメリットばかり目に付くかもしれませんが、軽自動車ならではのメリットもあります。
ここでは、普通車と比較した際の軽自動車のメリットを解説します。
車体がコンパクトで運転しやすい
軽自動車のメリットは車体のサイズがコンパクトであるため、小回りが利きやすいことです。
また、車体の小ささから、運転が苦手な人でも普通車に比べ駐車がしやすいというメリットがあります。
特に駐車に関しては、車体自体が小さく場所をとらないので、狭いスペースの駐車場でも容易に駐車できます。
車の往来が多い都会や狭い道を運転する機会が多い人や、利用したい駐車場が狭い場合などは、軽自動車を利用することでメリットを感じやすくなるでしょう。
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ランニングコストが安い
軽自動車はランニングコストが安いこともメリットです。
軽自動車は普通車よりも燃費がよく、同じガソリン量でも2~3倍の距離を走れる特徴があります。
また、任意保険・自賠責保険ともに、普通車よりも保険料が安い傾向にあることに加えて、軽自動車の自動車税も10,800円であることを考慮すると、普通車よりもランニングコストが安く済むといえます。
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まとめ
軽自動車のデメリットは、大量の荷物が載らないことやトルク不足が挙げられます。
とはいえ、軽自動車は車体がコンパクトで運転しやすく、ランニングコストが抑えられるという強みがあります。
運転が苦手な人や、ランニングコストを抑えて車に乗りたい人は、軽自動車の方がおすすめでしょう。
軽自動車と普通車のどちらを購入しようか迷っている人は、この記事を参考に購入を検討してみてください。