ファストバック?ノッチバックとは?ハッチバックやセダン・クーペ・ホットハッチとの違いを解説!
近年、SUVなどと同様に人気を集めている車種にハッチバックという車種があります。
アウトドアや買い物など、さまざまなシーンで活躍してくれるハッチバックですが、ノッチバックやファストバックという言葉もあり、それぞれの違いをよく理解していないという人もいるでしょう。
この記事では、ハッチバックの特徴やノッチバック、ファストバックなど、ややこしい言葉の違いを紹介しますので、車の購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
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INDEX
ノッチバックとは?
ノッチバックは3ボックスで、「ノッチ(段差)」のある「バック(後ろ)」を持った車です。
ノッチバックに明確な定義がある訳ではありませんが、ルーフ(屋根)は水平で、リアウィンドウ(後ろの窓)は縦に立っている車を指します。
上記のクラウンのように、後ろが水平になっているタイプのことです。
ノッチバックは近年はほとんど見なくなってきましたが、日産スカイラインなどはギリギリノッチバックと言えるかもしれません。
3ボックスとは、エンジンルームと人が乗る場所、ラゲッジスペースがそれぞれ独立している車を指します。
ノッチバックはあくまで車の後ろを表す意味合いで用いられ、ボディタイプとしては成立していないので、単体ではあまり使用されず、「ノッチバックセダン」などと言った呼ばれ方をすることも多いです。
各メーカーのホームページなども「セダン」などのカテゴリはあるものの、「ノッチバック」という使われ方はほとんどしません。
ファストバックとは?
一方で、ファストバックとは、ルーフからテールにかけてなだらかな傾斜をしたデザインの車です。
傾斜なので「ノッチ(段差)」はありません。
また、2022年モデルのプリウスなど、傾斜が下端まで降り切る前にほぼ垂直なテールで切り落とされたような形状の車を「カムバック(カムテール)」などと言いますが、ファストバックの中の一つのタイプです。
ファストバックは、マツダの「MAZDA 3 FASTBACK」などがファストバックと記載することでセダンと区別していたり、フォード社のマスタングもクーペノッチバックとの差別化のためファストバックと表記していたりというような、区別のために使用されることがあります。
プリウスは公式サイト上では「セダン」に分類され、MAZDA 3 FASTBACKも公式サイト上では、5ドアスポーツカーのカテゴリとなっており、カテゴリとして「ファストバック」という位置を設けている訳ではありません。
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ハッチバックとは?
ハッチバックとは、バックドアが横開き、または跳ね上げタイプになっている車のことです。
人が乗車するスペースと荷物を積み込むスペースが分離しておらず、ともに同じ空間にある構造となっています。
クーペや軽自動車などにもハッチバックが採用されているパターンがあり、公式的な見解でボディタイプとして「ハッチバック」と言われることはあまり多くありませんが、ホンダのシビックは「ハッチバック・スポーツ」とされています。
ハッチバックを採用している車が増えた背景には、軽自動車やコンパクトカーのように車体のサイズが小さければ、乗車空間とトランクルームを分離してしまうと乗車スペースが狭くなってしまうため、構造を一体化させることにより車内スペースを広く取りたい、という需要が多いためです。
車の種類によっては、多くの荷物や長い荷物を載せたい場合、後部座席を倒してスペースを広くすることも可能です。
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ホットハッチとは?
ハッチバックの中でもスポーツモデルのような外見をした車をホットハッチと呼びます。
ホットハッチは、専用のエアロパーツを採用しているといった見た目がスポーティーなだけではなく、スポーツカーのような走りができる車であるため、車好きの人からは人気があります。
特にGRヤリスは3ドアのハッチバックであり、まさにホットハッチと言えるでしょう。
本格的なスポーツカーとは異なり、コンパクトカーやファミリーカーのように日常使いができる点も、ホットハッチのよい面といえるでしょう。
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ノッチバック・ファストバック・ハッチバックの違いまとめ
一旦「バック」と名付けられたものについてまとめます。
ノッチバック・ファストバック
ノッチバック・ファストバックは車のボディの形状の違いです。
後ろの部分が水平なものがノッチバック、水平ではなく傾斜を描いているものがファストバックです。
ハッチバック
ハッチバックは「ハッチバックドア(跳ね上げ式、観音開き式のリアドア)を持った車」のことで、公式的にボディタイプと扱われることはほぼありません。
しかし、ハッチバックドアを持った車種が増えたため、「ハッチバック」というカテゴリのように扱われることは多いです。
次では今までちらっと見えてきた「セダン」「クーペ」について解説します。
セダンとは?
セダンは「3ボックス」で「4ドア」と定義されています。
セダンは各メーカーでカテゴリとして扱われています。
人が乗るスペースと荷室が完全に分離しているという点でセダンとハッチバックは違うはずですが、最近はカテゴリとして分類しにくい多機能な車も多いので「ハッチバックセダン」なる言葉が使われる場合もあります。
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クーペとは?
クーペは「3ボックス」「2ドア」の車種です。
セダンは乗用車として乗りやすいように4ドアですが、クーペは走行性能を高めるため、「2ドア」を採用しています。
そのため、見た目もスポーティなものが多いです。
しかし、近年の需要の変化から2ドアはあまり生産されず、「スポーティなセダン」みたいなニュアンスになっております。
レクサスはクーペはC、セダンはSで区別していますが、他のメーカーは「クーペ」というボディタイプの表記のものはあまりありません。
「スポーツカー」などの表記となってたり、セダン側にいたりします。
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ハッチバックのメリット
ハッチバックは2ボックスにすることで、多くのメリットがあります。
ここでは、ハッチバックのメリットについて解説します。
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荷物の持ち運びが便利
ハッチバックは、荷物を積み込めるスペースが広く設計されているため、大きいサイズの荷物や大量の荷物など、用途に合わせて荷物を積み込むことができます。
また、トランクルームのスペースで足りない場合は、後部座席を倒すことでスペースが広がります。
ハッチバックは、多くの荷物が必要な旅行やアウトドアの際に便利な車です。
後方の荷物確認ができる
乗車スペースと荷物を積み込むスペースが同じ空間にあるため、後部座先からの荷物の確認が可能です。
乗車空間とトランクルームが別にある場合は、車から降りて荷物を確認する手間がかかるため、後方の荷物確認が車内でできる点はハッチバックのメリットといえるでしょう。
車内空間が広々としている
車のレイアウトを変更すれば大容量の荷物を後部座席に詰み込めるため、買い物で購入した商品や趣味の道具を大量に持ち運べます。
ファミリーカータイプのハッチバックの場合は、大人数でも座席まわりに余裕があり、快適なドライブができるでしょう。また、後部座席を倒してフルフラットにできるタイプの車であれば車中泊も可能です。
セダン・クーペのメリット
セダン・クーペは荷室を分離することによるメリットが享受できます。
荷室空間の広さが一定で確保できる
ハッチバックでは、乗車人数が多い場合は荷物を積み込むスペースが狭くなります。
しかし、セダンやクーペではラゲッジスペースが完全に隔離されているため、乗車定員さえ守れば荷室空間は決まって確保することができます。
あらかじめ荷物の多さが計算できるのはメリットと言えるでしょう。
静音性が高い
ハッチバックは、車の構造から静音性が欠けます。
セダンやクーペでは、トランクルームからの音やタイヤから出る騒音やエンジン音などのノイズが室内に入りにくい傾向にあります。
駐車スペースが狭くてもトランクを開けられる
ハッチバックは、バックドアを開けるために一定のスペースが必要です。
跳ね上げ式のバックドアの場合、車体の上部と後方にスペースが必要なため、駐車場が狭ければ後ろから荷物を取り出せません。
しかし、セダンやクーペでは、大きくバックドアを真上に開けるような形状なため、駐車スペースが狭くても簡単にトランクを開けることができます。
間違えやすい言葉を総まとめ
色々な言葉が出てきましたので、総合的にまとめてみます。
ノッチバック・ファストバック
あくまでボディの後部の形状を指します。
後ろが水平なのがノッチバック、傾斜があるのがファストバックです。
また、ファストバックの中でも真後ろが垂直になっているものはカムバックやカムテールと言います。
あくまでボディの形状による分類のため、ボディタイプとは違った扱いです。
ハッチバック
ハッチバックドアを持つ車のことです。
あくまでハッチバックドアを持っているかどうかですが、近年の増加傾向から一部でボディタイプの一種のような扱いをされています。
ホットハッチ
スポーツモデルのハッチバックのことです。
あくまでハッチバックの一種であり、中でもスポーティなエクステリアやインテリア、走行性能を実現した車です。
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セダン・クーペ
セダンは「3ボックス」「4ドア」、クーペは「3ボックス」「2ドア」の車です。
どちらもボディタイプでカテゴライズできますが、クーペの減少傾向から、セダンやスポーツカーと一緒にされることもあります。
まとめ
流行によって生産される車の形状は変わってきます。
ハッチバックも一般的に浸透されはじめているので、いつかはボディタイプの一部として扱われる日が来るかもしれません。
逆にセダンも「2ドア」を公に認める日が来る可能性だってあります。
あまり分類を気にせずに気に入った車に乗るのがベストでしょう。