スライドドア搭載のSUVは少ない?ファミリーカー向けのSUVについても紹介!
SUVは日常使いからアウトドアまで幅広く活躍する人気の高い車種です。
各自動車メーカーからさまざまなモデルが販売されており、ファミリーカーとしても注目を集めています。
ファミリーカーとして利用する場合は、乗り降りしやすいスライドドアが搭載されていると便利です。
そのため、スライドドアを搭載したSUVを探している人も多いのではないでしょうか。
この記事では、スライドドア搭載のSUVやファミリーカー向けのSUVについて紹介していきます。
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INDEX
SUVの概要
SUVとは「Sport Utility Vehicle」の略称で、「スポーツ用多目的車」のことです。
オフロード向けのクロスカントリーから始まったSUVですが、近年では街乗り向けのクロスオーバーSUVが登場しました。
そのほかにも、高級SUVやコンパクトSUVなど、さまざまなモデルが存在します。
SUVは普通車と比べてタイヤが大きく、座席からの視界が高いことが特徴です。
また、最低地上高が高いため、斜面や山道などの悪路でもボディと路面が接触しにくく、優れた走破性を備えています。
そのほかにも、荷室空間が広く、積載性に優れているため、大きな荷物やレジャー用品などが積み込みやすいのもSUVの魅力です。
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スライドドア搭載のSUVは少ない
乗り降りの際や荷物の積み降ろしの際に便利なスライドドアですが、SUVにはあまり見られない装備です。
ここでは、スライドドア搭載のSUVが少ない原因について解説してます。
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強度や走行性能への影響
スライドドアを搭載している車は、車体の強度や走行性能に影響を与えてしまいます。
開口部の広いスライドドアは、ヒンジドアに比べて側面からの衝撃に弱い特徴があります。
悪路を走破するSUVは耐久性が求められるため、強度を下げてしまうスライドドアの装備は不向きです。
また、スライドドアの開閉に利用するモーターなどを搭載することにより、車両の重量が増加します。
重量の増加はSUVの魅力である走行性能に影響するため、性質的に合いません。
スライドドア搭載によるコスト増
走行性能の高さや耐久性の高さなどが特徴的なSUVは、一般的な車と比べて製造にコストがかかります。
また、スライドドアの搭載にもコストがかかってしまいます。
近年のスライドドアはワンタッチ開閉やハンズフリー対応など高性能なものが多く、コスト増によって車両本体価格が高くなります。
これを避けるために、スライドドア搭載のSUVはあまり製造されていません。
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スライドドアの需要層とSUVがマッチしていない
スライドドアは子どものいる家庭にとって必要性の高い装備といえます。
スライドドアのメリットとして、両手が塞がっていてもドアが開けやすいという点が挙げられます。
また、開口部が広いためチャイルドシートの設置が比較的容易であったり、荷物の出し入れがしやすかったりするという点もあります。
開閉式のものより扉を開ける際に幅を取らないため子どもが勢いよくドアを開けて隣の車にぶつかってしまう、といったトラブルも起きません。
そのため、スライドドアを搭載した車は小さな子どもがいる家庭に対しての需要がとても高いのです。
運転が趣味で頻繁に遠出をする、などの家庭であればまた話は別ですが、多くの家庭では買い物や通学などを踏まえた実用性を重視するため、子どものいる家庭は容量の大きなミニバンなどを選択する傾向にあります。
優れた走破性はSUVの大きな魅力ですが、スライドドアの需要が高い層のカーライフとはあまりマッチしません。
そのため、SUVにスライドドアを搭載するという動きがあまり積極的ではないのです。
スライドドア搭載のファミリー向けSUVを紹介
さまざまな要因によりスライドドアを搭載することが難しいSUVですが、スライドドアを搭載しているSUVはいくつかあります。
ここでは、スライドドアを搭載したファミリーカー向けのSUVを紹介していきます。
オールラウンドミニバン:三菱 デリカD:5
三菱が製造・販売するデリカD:5は、「オールラウンドミニバン」をコンセプトに、本格的なオフロードの走破性を備えたSUV風ミニバンです。
また、デリカD:5はディーゼル車のみを製造しており、SUVの要素を持ったミニバンのディーゼル車は国産車のなかでは、ほかにありません。
走行中、あらゆる路面でグリップするAWCや環状骨格構造の採用により、優れた操縦安定性や高い耐久性を実現しています。
電動スライドドアは、施錠時でもワンタッチスイッチを長押しするだけで開閉が可能です。
また、お子さまやお年寄りをはじめ、家族全員の乗り降りをサポートする電動サイドステップを搭載しており、高い走行性と利便性を兼ね備えた1台といえます。
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軽SUV:三菱 eKクロススペース
eKクロススペースは、三菱が製造・販売していた軽自動車のクロスオーバーSUVです。
SUVらしい存在感のあるフロントフェイスが特徴的です。
運転席から周囲を見渡せる高い視界を確保し、爽快なドライブを楽しめます。
また、車間距離の保持や車線維持など、高速道路での疲労を軽減するマイパイロットを搭載し、長いドライブをサポートします。
また、軽自動車とは思えないほどの広い車内空間や大開口のラゲッジルームを備え、かさばるキャンプ用品なども余裕を持って積み込めます。
標準装備の撥水シート生地に加えて、汚れや水に強い樹脂仕様のラゲッジボードを設定しているため、荷物の汚れを気にせず積み込みできるのも利点です。
2023年1月に生産終了が発表され、実質的な後継車として「デリカミニ」が2023年5月に発売されることも同時に発表されました。
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軽SUV:三菱 デリカミニ
三菱自動車が製造・販売するデリカミニは、SUVの軽ハイトワゴンです。
SUVらしい存在感のあるフロントフェイスが特徴的で、このフロントフェイスからデリ丸というキャラクターも誕生しています。個性的で愛着のもちやすいフロントフェイスといえるでしょう。
デリカゆずりの走破性と、収容力があり汚れに強いラゲッジボードも特徴です。また、シートヒーターやサーキュレーター、ロールサンシェード、USBポートなど、日常使いにも最適な快適装備を搭載しています。
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クロスオーバーSUV:ホンダ フリードクロスター
ホンダが製造・販売するコンパクトミニバンのフリードには、SUVをクロスオーバーさせたフリードクロスターが登場しています。
フロントグリルやリアロアースポイラーなど、クロスター専用の装備を備え、SUVらしいタフネスさを演出しています。
低床設計で乗り降りや荷物の積み降ろしがしやすく、3列目シートのアレンジで5人乗車時でも多くの荷物を載せられ、ベビーカーを立てて積むことも可能です。
また、ハンズフリースライドドアやキーを携帯しているだけでドアやテールゲートの施錠・解錠ができるスマートキーシステムなど、便利機能も充実しています。
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スライドドア非搭載のファミリーカー向けのSUVを紹介
SUVにはスライドドアの搭載・非搭載だけでなく、ボディサイズやデザインが異なる、さまざまなモデルが出ています。
ここでは、スライドドア非搭載のファミリーカー向けのSUVを紹介していきます。
コンパクトSUV:トヨタ ヤリスクロス
トヨタが製造・販売するヤリスクロスは、力強さとスタイリッシュさを備えたコンパクトSUVです。
落ち着いた配色の車内空間で、使い勝手のよい収納スペースを豊富に備えています。
また、非常時の電源確保に役立つコンセントを装備しているのも利点です。
広々としたラゲッジルームは、荷室底面の高さを2段階に調節できるため、高さの異なる荷物を積み込む際に重宝します。
リアバンパーの下に足を入れるだけでバックドアが自動開閉するため、荷物で手がふさがっているときに便利な機能です。
また、駐車操作をアシストする高度運転支援のアドバンスパークを搭載しており、スペースの狭い駐車場でも安心して操縦できます。
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コンパクトSUV:ホンダ ヴェゼル
ホンダが製造・販売しているヴェゼルは、洗練された美しいフォルムが印象的なコンパクトSUVです。
どこの席に座っても爽快感のある視界を確保しており、後部座席の足元にはゆとりのある空間を備えています。
荷室フロアは限りなくフラットにできるため、長尺の荷物の積載に優れ、後席を跳ね上げることで高さのある荷物にも対応できます。
衝突安全設計ボディやサイドカーテンエアバッグシステムなどにより、衝突時の安全性を高めていることも魅力です。
衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能など、先進の安全運転支援機能の「Honda SENSING」が搭載されており、快適なドライブをサポートします。
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ラージサイズSUV:マツダ CX-8
マツダが製造・販売しているCX-8は、躍動的で上質なデザインのSUVです。
十分な車内空間に3列目シートを備え、すべてのシートは乗車時に無理のない自然な姿勢をキープできるよう造られています。
ハンドル操作に合わせて車両の挙動を適切に制御する「G-ベクタリングコントロール」を搭載し、乗る人すべてに快適な乗り心地を実現しています。
広いラゲッジルームは、定員乗車時でもA型ベビーカーを積載することが可能です。
また、フロア下にサブトランクを装備しているため、汚れが気になるアウトドア用品などの収納に役立ちます。
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まとめ
この記事では、スライドドアを搭載したSUVが少ない理由やファミリーカー向けのSUVを紹介しました。
SUVの魅力である悪路の走破性などに影響したり、コストがかかりすぎてしまったりなどの理由により、スライドドアを搭載したモデルは少ないのが現状です。
しかし、近年ではクロスオーバーSUVが数多く展開されており、ファミリー層向けのラインアップも豊富です。
日常使いからレジャーシーンまでアクティブに活躍するSUVは、ファミリーカーとしても魅力的な車種といえるでしょう。