アルファードハイブリッド(4WD)のE-Fourの性能を紹介!ライバル車との比較あり

高級ミニバンと言われる、トヨタが販売するアルファード。

迫力あるフォルム、ラグジュアリーな車内空間は、多くのユーザーを魅了してくれます。

2023年6月には、新型アルファードの発売が発表され、ますますの注目を集めています。

この記事では、新旧アルファードの性能がどう変わったのか、E-Fourの仕組みを踏まえて解説します。

また、新型アルファードと他の車種との比較もしておりますので、どうぞ最後までお読みください。

関連記事:新型アルファード&ヴェルファイア発表|ワールドプレミアから見る両者の方向性

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旧型アルファードと新型アルファードの比較

2015年に発売された旧型アルファードは、アルファードの誕生以来3代目のアルファードとして、高級ミニバンの定番とも言える人気の車種です。

2023年6月にはモデルチェンジが行われ、「快適な移動の幸せ」を提供する新型アルファードが発表されました。

ここでは旧型アルファードと新型アルファードのグレードと燃費の違いを説明します。

旧型アルファードのグレード

アルファード SR“Cパッケージ”
出典:トヨタ自動車株式会社

旧型の3代目アルファード(2015年式)のグレードは下記の11タイプあり、エンジンタイプで分けると17の選択肢がありました。

定員はグレードの種類によって異なり、7〜8名。

駆動方式は、ガソリン車には2WDか4WD、ハイブリッド車にはE-Four(電気式四輪駆動)が使われています。

価格帯も広く、3,530,000〜7,752,000円で設定されています。(※2019年12月発表時点)

グレードガソリン車(2WD/4WD)ハイブリッド車(E-Four)
X
S
S“Cパッケージ”
G
GF
G“Fパッケージ”
SR
SR“Cパッケージ”
SC
Executive Lounge
Executive Lounge S

新型アルファードのグレード

アルファード Executive Lounge(ハイブリッド・4WD)
出典:トヨタ自動車株式会社

新型アルファードのグレードは、最上位の「Executive Lounge」と新設されたミドルクラス「Z」の2種類です。

上位のExecutive Loungeはガソリン車はなく、ハイブリッド車のみの展開です。

駆動方式には、ガソリン車はこれまで通り2WDと4WD、ハイブリッド車にはE-Fourに加え、燃費の良さが魅力の2WDが新設されました。

価格帯は、5,400,000〜8,720,000円に設定されています。

豊富な種類が用意されていた旧型と異なり、自分に合ったものを選びやすくなっています。

グレードガソリン車(2WD/4WD)ハイブリッド車(2WD/E-Four)
Z
Executive Lounge

新型アルファードと旧型アルファードの燃費の違い

最上位のアルファードExecutive Loungeを新旧で比較すると、下記のとおりになります。

モード/車種旧型アルファード(E-Four)新型アルファード(E-Four)
WLTCモード(km/L)14.816.5
市街地(km/L)12.614.2
郊外(km/L)15.617.8
高速道路(km/L)15.416.9
参照元:アルファード|諸元表

旧型と比較すると、新型アルファードの燃費性能はどのモードでも、旧型アルファードの性能を上回っています。

新型アルファードに新設されたハイブリッド車の2WDは、WLTCモードで17.5km/Lと、さらに燃費が良く、雪道やオフロードを走行することはないという方には、ハイブリッドの2WDもおすすめです。

関連記事:新型アルファードとヴェルファイアの違いを解説[MJ]

関連記事:【新型】ヴェルファイアの燃費はよい?気になるカタログ燃費と先代との比較も紹介

アルファードハイブリッド(E-Four)の車内空間

アルファードの車内空間は、広さだけでなく品質においても一級品と言えるでしょう。

特に旧型アルファードの最上位グレードを引き継いだ、Executive Loungeの内装は非常にラグジュアリーなデザインになっています。

機能面においても、下記のように充実した設備が備わっています。

  • 運転席・助手席だけでなく、後席でも左右独立した温度設定が可能なフルオートエアコン
  • 「遮光しつつ景色を楽しめる」をテーマに設計された、下降タイプのサイドサンシェード
  • 最後列でも鮮やかな映像が楽しめる、14インチリヤシートエンターテインメントシステム(Executive Loungeのみ標準装備)

アルファードハイブリッド(E-Four)はミニバンとしては最上級のグレード感と、最新の駆動システムによる高い安定感を感じさせてくれるでしょう。

関連記事:新型アルファードの内装の魅力を紹介!グレードごとの違いも解説

アルファードハイブリッド(E-Four)の性能

アルファードハイブリッド(4WD)の最大の特徴は、「E-Four」という独自システムが搭載されていることです。

ここからは、アルファードのハイブリッド車に搭載されているE-Fourの仕組みと燃費について解説します。

4WDと2WDの違い

E-Fourの説明の前に、駆動方式の4WDと2WDの違いを説明します。

4WDは、「四輪駆動」の略で「四駆(ヨンク)」とも呼ばれる駆動方式で、車の4つのタイヤ全てにエンジンからの動力を伝え、車を走らせる仕組みです。

4WDはバランスよく動力が伝わるため、雪道のように路面状態の悪い道路や、滑りやすい道路でも安定した走行が可能です。

そのため、雪道をよく運転する人やアウトドアの趣味がある人などに人気です。

一方、2WD(二輪駆動)は、前後どちらかの2本のタイヤが駆動する仕組みです。

エンジンと駆動するタイプの位置によって、FF、FR、MR、RRなどの名称でタイプ分けされています。

2WDは燃費が安く抑えられるという特徴があり、日常的な運転に使用するには十分と言えるでしょう。

関連記事:2WDと4WDで迷ったらどちらを選べばよい?それぞれのメリット・デメリットを解説

E-Four(電気式4WD)の仕組み

アルファードのハイブリッド車に搭載されている「E-Four」は、電気式4WDシステムという仕組みです。

この仕組みは、路面状況を検知し、前後輪トルク配分を緻密に制御し、4WD(四輪駆動)とFF(前輪の2WD)を切り替えることができます。

例えば、下記のような適切な切り替えがスムーズに行われます。

  • 発進時:4WDで発進をサポート
  • 通常の路面:2WDで走行
  • 雪道などの悪路走行時:2WD→4WDへ切り替え
  • コーナリング時:4WDへ切り替え

一方、機械式4WDという仕組みの場合は、エンジンの回転をプロペラシャフトやデフ、ドライブシャフトを介して4輪を操ります。

E-Fourのメリット

いちばんのメリットは、燃費性能が良くなる点です。

路面状態が良ければ燃費のよい2WD、雪道のような悪い路面状況であれば4WDに自動で切り替わるため、安心感のある走行と燃費の良さを両立することが可能です。

また、モーター制御のE-Fourであれば、機械式4WDで必要になるプロペラシャフトなどのパーツは不要なので、車内空間を広くとることができます。

もちろんこれらのパーツのメンテナンスも不要です。

アルファードハイブリッド(E-Four)の走行性能はどうなのか?

アルファードハイブリッド(E-Four)の走行性能や安全性能は、新型アルファードと旧型アルファードで、どのように変わったのでしょうか?

また、気になる他のミニバンとの燃費も解説します。

アルファード バナー

新型アルファードの安全性能はどうなのか?

アルファードハイブリッド(E-Four)には、「Toyota Safety Sense」という単眼カメラとミリ波レーダーで歩行者や対向車を検知する最新のシステムが搭載されています

例えば、下記のような衝突の防止や軽減につながる安全機能が組み込まれています。

  • 走行時、白線を感知してステアリングを自動で制御
  • 走行時、前方車両との距離を感知してアクセルを調整
  • 駐車時、壁が接近すると警告音で知らせる
  • 駐車時、衝突しそうになるとブレーキを自動で作動させる

また、歩行者や対向車の接近を感知すればブザーで知らせ、衝突の危険があればブレーキを作動させて事故のリスクを軽減させるなど、運転面での安全サポートも行ってくれます。

このシステムは夜間でも問題なく作動するほか、死角からの歩行者や対向車の接近も感知できるため、右折時における対向車や歩行者との衝突や、出合頭での事故など、多くの場面での事故のリスクを軽減させることができます。

こういった機能は外部からの評価も高く、過去には自動車の安全機能を評価する指標において最高ランクの賞を2年連続で獲得したこともあります。

安全性能については、新旧問わず、トヨタの技術の最高品質のものが採用されています。

新型アルファードでは、さらに、下記のような方法で振動・騒音対策を強化しています。

  • 新開発の低騒音タイヤの採用
  • カウル等に吸音材を設定
  • 風圧を強く受ける部分の形状の最適化(ドアミラー、フロントピラーなど)

これらの対策で発生する音を抑制するとともに、周波数のバランスを整え、「森の中にいるような」心地よい静けさを追求しています。

アルファード バナー

他車との比較

高級ミニバンの他車としては、エルグランド、ステップワゴンが挙げられます。

ここでは、他車との比較をしていきます。

比較にあたっては、

  • アルファードハイブリッドのミドルレンジ Z(2WD/E-Four)
  • 日産 エルグランド250 Highway STAR S(2WD/4WD)
  • ホンダ ステップワゴンAIR/e:HEV(FF)

を基準とします。

関連記事:アルファードハイブリッドの燃費は他車と比較して良いのか?

日産 エルグランドとの比較

日産が販売するエルグランドも、高級ミニバンの部類になります。

エルグランドの燃費と比較すると下記のようになります。

モード/車種エルグランド 2.5L(2WD [4WD])アルファード(2WD [E-Four])
WLTCモード(km/L)10.0 [9.7]17.7 [16.7]
市街地(km/L)7.0 [6.9]15.6 [14.4]
郊外(km/L)10.7 [10.2]19.3 [18.1]
高速道路(km/L)11.7 [11.3]17.8 [17.0]
※[ ]内は4WD、あるいはE-Four

エルグランドは、ハイブリッド車のラインアップはありません。

今回は2.5L直列4気筒ガソリンエンジンの2WDと4WDを比較していますが、アルファードハイブリッドの燃費の良さがわかる結果となりました。

価格面においては、エルグランドの方が手頃に購入することができます。

アルファードハイブリッドの価格帯が約540万円~約870万円であるのに対し、エルグランドは約400万円~約800万円とエントリーモデルでは約140万円ほど割安に購入できる点で魅力があります。

また、グレードを2種に絞った新型アルファードに比べ、エルグランドは10種もの多様なラインアップがあるため、より自分に合ったものを見つけることができるでしょう。

関連記事:エルグランドは燃費がよい車?カタログ燃費から実燃費まで徹底解説

ホンダ ステップワゴンとの比較

ホンダ ステップワゴンAIR e:HEV(ハイブリッド車)との比較表は、以下です。

モード/車種ステップワゴン e:HEV(FF)アルファード(2WD [E-Four])
WLTCモード(km/L)20.017.7 [16.7]
市街地(km/L)20.415.6 [14.4]
郊外(km/L)21.319.3 [18.1]
高速道路(km/L)19.117.8 [17.0]
※[ ]内はE-Four

ステップワゴンのe:HEVの燃費は、20.0km/Lであり、ミニバンとしては、圧倒的な燃費性能を誇っています。

ただし、ステップワゴンのハイブリッド車(e:HEV)には、2WD(FF)しかないため、4WDが必要な場合は、ガソリン車が購入の選択肢になります。

ステップワゴン4WD(ガソリン車)のWLTCモードの燃費は、13.1km/Lとなり、ステップワゴンの4WDと比べるとアルファードハイブリッド(E-Four)のほうが燃費が良くなります。

雪道での走行が多い方は、安定感と燃費の良さが両立したアルファードがおすすめです。

価格帯は、アルファードの方が高額です。

アルファードの価格帯が約540万円~約870万円であるのに対し、ステップワゴンはガソリン車で約300万円〜約380万円、e:HEV車で約340万円〜約390万円です。

また、ステップワゴンは3種類のグレードがあり、エントリークラスからプレミアムクラスまで、アルファードと比べて価格に差がない点も特徴です。

関連記事:ステップワゴンハイブリッドとはどのような車?e:HEVの燃費や特徴

アルファード バナー

まとめ

アルファードハイブリッドの4WDは、路面状況に応じてトルクを自動調整するE-Fourという最新システムが搭載されています。

このシステムにより、スリップの防止、走行の安定性が上昇。

そして、4WDと2WDを自動で切り替えることで、4WDでありながら低燃費を実現します。

それ以外の特徴として、すぐれた安全性能と技巧を凝らした豪華絢爛な内装が挙げられます。

旧型アルファードから進化した新型アルファードでは、高級車を手に入れたような「ステータス感」を味わえるでしょう。

ご購入を検討される際には、ぜひ試乗してアルファードの高級感や安定感を体感してみてください。

関連記事:【2023年】ミニバン人気ランキング!おすすめ車種15選!選び方も解説

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