クレジットカード変更時、ETCの変更も必要?ETCカードを変更する際の注意点も解説
高速道路料金支払い時に活用できるETCカードは、クレジットカードを作成する際に付帯カードとして発行できます。
活用すれば料金所でお金を渡す必要がないため、スムーズに通過可能です。
旅行する際に重宝するカードといえます。
なお盗難や紛失、解約などの理由でクレジットカードを変更するケースも考えられるでしょう。
そういった場合は、ETCカードの変更も必要になるのでしょうか。
この記事では、クレジットカード変更時にETCカードの変更も必要なのかについて詳しくご紹介します。
またその他の押さえておきたい内容についても詳しくご紹介するため、ぜひ参考にしてください。
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クレジットカードを変更した場合、ETCカードは利用できる?
クレジットカードを新しいカードに変更した場合、どのようなカードに変更したのかによってETCカードがそのまま利用できるかどうかが変わってきます。
以下でそのまま利用できるケースとできないケースをご紹介します。
ETCカードを利用できるケース
同じ会社のカードに変更した場合は、ETCカードの変更や手続きは基本的に不要です。
具体的に一般カードから同じ会社のゴールドカードに変更する際がこのケースに該当します。
事前にクレジットカード会社への連絡が必要なこともありますが、基本的には手続き不要で同じETCカードを利用し続けられます。
ただし、会社によっては変更が必要になる可能性がある点は覚えておきましょう。
事前に確認しておくと安心です。
たとえばオリコカードは、同じオリコカード内の別のカードに変更した場合でもETCカードを再度発行する必要があります。
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ETCカードを利用できないケース
クレジットカードの変更後にETCカードが利用できなくなってしまう主なケースは、以下の通りです。
- 他社のクレジットカード会社のカードに変更した場合
- クレジット一体型のETCカードの場合
別の会社のカードに変えた場合は、ETCカードが利用できなくなるため変更が必要です。
新しいカードを発行するときに新規で発行しましょう。
またETC一体型のクレジットカードを変更する場合は、会社の変更の有無に関わらずETCカードの再発行の手続きが必要です。
なおETC一体型のクレジットカードに関しては、2018年6月1日に施行された「改正割賦販売法」により廃止されているため、現在は作成できません。
ETC一体型を利用していた人の多くは、ETC分離型のカードに移行しています。
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ETCカードを変更する際の注意点
クレジットカードの変更によりETCカードの変更が必要になった際の主な注意点は、以下の通りです。
- ETCマイレージサービスの手続きを忘れない
- 古いETCカードは確実に捨てる
- 車載器のセットアップは不要
スムーズに変更するためにも、注意事項については事前に把握しておきましょう。
以下で詳しくご紹介します。
ETCマイレージサービスの手続きを忘れない
古いETCカードでETCマイレージサービスに登録していた場合は、変更手続きをしないと走行ポイントが貯まらなくなってしまいます。
還元額の残りを利用することもできません。
還元額が残っている場合は、変更する前に使い切りましょう。
なお変更手続き前に新しいETCカードで走行した分のポイントも、変更手続き後につけることができない点にも注意が必要です。
ETCマイレージサービスでETCカードの登録を変更したい場合は、インターネットまたは書面の郵送で手続きできます。
書面の場合は変更完了までに時間がかかるため、急ぎの場合はインターネットでの変更の方がよいでしょう。
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変更手続きの流れ
変更手続きの流れに関しては、以下の通りです。
- ETCマイレージサービスのマイページにログイン
- カード情報変更を開く
- 新しいETCカード番号を登録する
- カード情報変更完了
なおすでに登録されているETCカードに変更することはできません。
名義が異なる場合も変更は不可です。
変更前と名義が異なるのであれば、名義変更手続きを先に行いましょう。
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古いETCカードは確実に捨てる
新しいETCカードを手に入れた後は、混同しないよう古い物は破棄しましょう。
古いカードを差したまま高速道路を走行してしまうといった事象を防ぐことにもつながります。
なお処分する際は、利用者の手でICチップの部分をハサミで切る点がポイントです。
そのまま捨ててしまうと、個人情報が漏れてしまう可能性があります。
ゴミとして出す際はICチップ部分を確実に切った上で、周囲から見えない袋に入れて処分すると安心できるでしょう。
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車載器の再セットアップは不要
ETCカードを変更しても、車載器のセットアップからやり直す必要はありません。
車載器のセットアップが必要なのは、ナンバープレートの変更など、車両情報に変更があったときのみです。
差し替えるだけで利用を開始できます。
なおETCカードに関しては、正しく使うことを心がけましょう。
走行中に抜き差ししたり、入れ忘れたりするとトラブルにつながってしまいます。
また長時間差したままだと熱で変形したり盗難被害に遭ったりしてしまう可能性もあるため、降車時は確実に抜くよう心がけましょう。
クレジットカードを解約した場合のETCカードについて
クレジットカードを解約した場合は、付帯しているETCカードの有効期限が残っている場合でも自動的に解約になります。
ETCカードは連携しているカードが有効でない限り利用できません。
また解約されて無効になった場合でも、ETC車載器は検知できない点には注意が必要です。
ETCのバーを通過するタイミングでエラーになるため、急停止することになり非常に危険といえます。
こういった事象を防ぐためにも、クレジットカードを解約した段階でETCカードを破棄することが大切です。
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クレジットカードを停止した場合のETCカードについて
盗難や紛失によりクレジットカードの利用を停止した場合でも、ETCカードは使い続けられます。
ただし、再発行することになった場合はETCカードの番号も変わるため、再発行の手続きが必要です。
ETCカードの紛失・盗難被害に遭ってしまった場合は、不正利用を防ぐためにも再発行する必要があります。
盗難・紛失した場合の手続きの流れは、以下の通りです。
- クレジットカード会社に連絡する
- ETCマイレージサービスに連絡する
- 警察で盗難・紛失の届出をする
- ETCカードの再発行手続きを行う
なお利用者の事情により再発行が必要になった場合は、クレジットカード会社の定めた金額の手数料が発生します。
再発行後に見つかったとしても、すでに利用できなくなっているため使用できません。古いカードは破棄しましょう。
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まとめ
クレジットカードを変更した場合に、ETCカードがそのまま利用できるかどうかは会社ごとで異なります。
基本的に会社の変更がなければ利用可能ですが、心配な場合はサポートに直接問い合わせみるのがおすすめです。
なおETCカードを変更するのであれば、マイレージポイントの登録変更や旧カードを破棄することを忘れずに行いましょう。
クレジットカードを解約した場合は無効になり利用できなくなりますが、紛失や盗難により停止した場合であれば、その後も使い続けられます。
いざというときにETCカードが使えないのは非常に不便です。
また使えないことに気づいていない場合は、そのまま高速道路のETCレーンに進入してしまい、そこで気づくことも十分考えられるでしょう。
そうならないためにも変更手続きについては、正しく理解しておきましょう。