軽自動車を馬鹿にする人は時代遅れな偏見!ありえない!恥ずかしい!ダメな理由は何?
かつて「軽自動車」は“低所得層の乗り物”というイメージを持たれ、嘲笑の対象になることすらありました。
しかし、その偏見は時代遅れで、有害で無知な偏見に過ぎません。むしろ、軽自動車は現代のニーズに完璧に合致した、賢い選択の一つなのです。
本記事では、軽自動車を馬鹿にすることがなぜ時代遅れで、恥ずかしいのか、その根拠を詳しく解き明かしていきます。
人も車も多様性が認められる時代です。取り残されて逆にダサいと言われないようにしましょう。
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INDEX
軽自動車のメリット
この章では軽自動車のメリットについて解説していきます。
ここで紹介するメリットが、自分が車を利用する目的やライフスタイルに合っているのかを照らし合わせてみましょう。
軽自動車のメリットは大きく分けて5つあります。
- 手続きのタイムパフォーマンスの高さ
- 技術的な進歩をしている
- 環境へ配慮されている
- コストパフォーマンスの高さ
- 都市部での利便性の高さ
- デザインの多様性
それではひとつずつ解説していきます。
手続きのタイムパフォーマンスの高さ
普通自動車の場合、車の購入時に「車庫証明書」や「印鑑証明書」といった書類が必要です。
一方、軽自動車の場合はこれらの書類を用意しなくてもよいときがあります。
車庫証明書や印鑑証明書は、取得するまでに手間や時間がかかることがあるため、面倒な手続きが少ないのは軽自動車のメリットのひとつといえるでしょう。
しかし、市区町村単位によっては軽自動車の購入の際にも車庫証明書の届出が必要なことがあります。
届出の必要有無は購入時に販売店で確認しておきましょう。
車庫証明書とはそもそもなんなのか、発行する際になにが必要なのか。という疑問は下記の関連記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:車庫証明の必要書類とは?なぜ必要かいついるのかどこで貰えるのかシールは貼るべきかも解説
関連記事:車庫証明書の書き方!必要な書類と車庫証明の注意点を解説
技術的な進歩をしている
軽自動車は、かつては性能や安全性で他の車種に劣ると見なされがちでした。
しかし、近年の軽自動車は、高い燃費効率、先進的な安全機能、そして快適な乗り心地を普通車レベルと遜色ないレベルで実現しています。
例えば、最新の軽自動車には、自動ブレーキシステムや車線維持支援システムなどの安全技術が標準装備されている車も多く存在します。
このような技術は、運転の安全性を大幅に向上させるとともに、快適なドライブを助けてくれるものです。
環境へ配慮されている
軽自動車は環境に優しい選択肢としても優れています。
以下のように小型で軽量なため、燃料消費が少なく、CO2排出量も低い傾向にあります。
全長 | 3,400mm以下 |
全幅 | 1,480mm以下 |
全高 | 2,000mm以下 |
排気量 | 660cc以下 |
これは、地球温暖化の影響を懸念する現代において、非常に重要な特徴です。
さらに、ハイブリッド車や電気自動車への技術的な進化も進んでおり、環境負荷のさらなる低減が期待されています。
関連記事:【2024年】燃費の良い軽自動車ランキングTOP10を紹介!
コストパフォーマンスの高さ
軽自動車は総重量が軽いことから、普通自動車と比較して自動車税を安く抑えられます。
軽自動車の納税額は年間で一律10,800円であるのに対し、普通自動車は25,000円〜(排気量によって増額)です。
軽自動車であれば、普通自動車より最低でも14,200円の費用を抑えることができます。
さらに、軽自動車はメンテナンス費用も抑えやすい傾向にあります。
洗車するにもお金が多少かかりますが、軽自動車は面積が小さいためその分費用が普通自動車よりも浮くことになります。
軽自動車に使われているパーツが小さいことやオイルの使用量の少なさも関係しています。
これらが要因で、費用を抑えることができるのです。
関連記事:軽自動車の維持費は普通車よりも安い?維持費の内訳を解説!
都市部での利便性の高さ
狭い道路や限られた駐車スペースが多い都市部では、軽自動車の小回りの良さが大きな利点となります。
また、そのコンパクトなサイズは、日常の運転においてストレスフリーな運転の楽しさを実現します。
都市部における移動手段として、軽自動車は非常に合理的な選択肢です。
街中の狭い道や駐車スペースでも楽々駐車でき、取り回しが抜群。都心で生活する方にとってこれほどありがたい機能はありません。
関連記事:駐車場でほかの車が邪魔で出れない場合の対処法を解説
デザインの多様性
軽自動車のデザインは、現代のユーザーのニーズに合わせて多様化しています。
スタイリッシュな都市型モデルから、実用性を重視したファミリー向けモデル、カラーバリエーション1つとっても、幅広い選択肢が提供されています。
また、内装においても快適性と機能性が近年の軽自動車は特に高く評価されており、日々の運転をより楽しいものにしています。
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運転のしやすさや燃費のよさ
軽自動車は長さ・幅・高さに規格が定められています。
小さな車体は小回りが効くため、道幅の狭い住宅街などでも活躍できるでしょう。
また、近年は自動ブレーキの機能が備わっていることや、駐車時の周囲の様子を確認できる車載カメラが装備されているなど、運転支援システムを搭載した軽自動車も増えているようです。
小型のボディと最新技術を生かした運転のしやすさは、軽自動車ならではのメリットです。
さらに軽自動車は、普通自動車と比べてボディが軽いため燃費もよい傾向にあります。
日常的に車を利用する人にとって、運転がしやすく燃費がよい軽自動車は魅力的といえるでしょう。
関連記事:軽自動車のデメリットは?軽自動者と普通車を徹底比較!
軽自動車のデメリット
軽自動車にはメリットが多い一方で、デメリットも存在します。
ここでは購入前に知っておきたい軽自動車のデメリットを解説します。
軽自動車のデメリットは下記の3つです。
- 4人までしか乗れない
- 坂道でのパワーが弱い
- 偏見を持たれる可能性がある
ひとつずつ見ていきましょう。
4人までしか乗れない
5人以上の家庭や、アウトドア・レジャーが趣味で大人数で出かけることが多い場合、軽自動車では不便に感じることがあり不向きでしょう。
軽自動車の乗車可能な人数は基本的に4人までであり、積載量も普通自動車より少ない車が多いのです。
また、乗員人数や荷物が増えると車体も重くなります。
軽自動車は排気量が規格で定められているため、馬力にも限界がある点もデメリットといえるでしょう。
関連記事:車の馬力とは一体何?トルクとの違いや計算方法などを詳しく解説
坂道でのパワーが弱い
一般的に、軽自動車は普通自動車と比較して馬力がないため、坂道でスムーズな加速ができません。
高速道路での走行時もパワーに欠ける分、普通車に比べて快適な走行ができない場合があります。
坂道が多い地域に住む人や、高速道路を利用した遠出が多い人にとって、軽自動車は不便に感じることが多いでしょう。
関連記事:坂道発進はどのように行う?手順やポイントについてご紹介!
偏見を持たれる可能性がある
上記のメリット、デメリットを踏まえると、軽自動車を馬鹿にするのは、単なる無知による時代遅れな偏見であることが明らかです。
現代のライフスタイルや社会的ニーズに完璧に合致した、賢い選択肢の一つなので、むしろ軽自動車を選ばない方が「損をしている」と言っても過言ではありません。
しかし、このような偏見を持った人が自分の上司だったりすると非常に厄介です。
私の同期はラパンに乗っていましたが、上司から「男がラパンなんか乗るな」とイジられていました。
イジりならいいのですが、本気で言われたとしたら非常に厄介で、恐怖すら覚えました。
上の話は2015年の出来事ですが、10年近く経ってもまだある風景かもしれません。
関連記事:ムーヴキャンバスはおじさんでも似合う?ムーヴキャンバスの特徴を紹介!
最近の軽自動車はデメリットも補えている
軽自動車には3つのデメリットがあるお話をしました。
- 大人数、大荷物を乗せるのには不向き
- パワーが弱い
- 安全性に不安がある
しかし、このデメリットも車種によっては解決できるのです。
たとえば、買い物などで頻繁に大荷物を載せることがわかっている方は初めから車内の広い車を選ぶことで快適なカーライフが送れます。
以下、車内の広いおすすめ車種の一部です。詳細はリンク先の記事をご覧ください。
- ホンダ N-BOX …… 燃料タンクの位置を本来の箇所からズラすことにより、広い車内空間を実現
- スズキ スペーシア …… スライドドア搭載と広い車内によりキャンプ道具なども積載可能
関連記事:広い軽自動車の人気車種7選!購入時の選び方や魅力も併せて解説
パワー不足にはターボ車を
軽自動車は馬力があまりないため、やはりどうしても普通自動車と比べるとそのパワー不足が目立ってしまいます。
しかし、ターボを搭載することで軽自動車特有の小さな排気量はそのままで力強く走ることができるのです。
通常、車はエンジンにより生み出された推進力でタイヤを回転させて動いています。
推進力とは、エンジンにあるシリンダー内に取り込まれた圧縮された気体による爆発で生まれたもの。
より大きな推進力を得るためにはより強い爆発が必要となり、そのためにはたくさんの気体(空気とガソリン)をシリンダー内へ送り込む必要があるのです。
ターボは、圧縮された空気をより多く送り込むための機械だと思ってください。
ターボのおかげで、小さな排気量でパワーのある走行が可能になります。
関連記事:ターボエンジンとは?仕組みや構造、メリット・デメリットを徹底解説
ターボ車の難点
- 燃費効率が悪くなる
- 値段が高くなる
- エンジンオイルの交換頻度が高くなる
ターボはエンジンが搭載された車にプラスされるもの。その分部品数などが増えることになるので、値段が少し嵩みます。
たとえば、スズキ ハスラーであればその差はおよそ10万円ほどとなります。
HYBRID Xターボ / 2WD・CVT | HYBRID X / 2WD・CVT |
---|---|
1,639,000円 | 1,538,900円 |
また、ガソリンの使用量も増えますので燃費がその分悪くなるのもネックです。
HYBRID X / 2WD・CVT | HYBRID Xターボ / 2WD・CVT |
---|---|
25.0(km/L) | 22.6(km/L) |
さらに、ターボ機能はエンジンに負荷をかけてしまうためにエンジンオイルの交換頻度が高くなる傾向にあります。
ターボ車がおすすめの人
軽自動車の使用がおすすめな方の中でも、特に傾斜の多い土地に住む人や、快適な走りを望む人におすすめです。
金銭的な負担が少しかかってしまいますが、それを考慮したうえで自身のカーライフと照らし合わせてみましょう。
軽自動車はどんな人におすすめ?
免許を取得して間もない人や運転に苦手意識がある人
軽自動車はコンパクトに設計されたボディのおかげで小回りが利きやすいため、運転初心者や運転に慣れていない人におすすめです。
狭い道路を通る際はもちろんハンドルの切り返しも行いやすく、おすすめです。
お金をかけずに車を所持したい人
燃費がよく普通自動車よりも費用を抑えて利用できる軽自動車は、車にお金をかけられない人にもおすすめです。
新卒の人や移動手段として車が必要な人
車両価格や維持費を抑えられる軽自動車は、まだ給与が少ない新卒の人でも購入しやすい車といえます。
また、日常生活の移動手段として車が必要な地域に住んでいる人にもおすすめです。
車内空間を広めに設計してある軽自動車であれば、単身で休日に遠出をする人や、週末にまとめ買いなどで多くの買い物をする家庭にも適しています。
「自転車やバイクでの移動は不便なため車が欲しいが、車種にこだわりはない」という方は、軽自動車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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普通自動車から軽自動車への乗り換えはアリ?
家族全員が乗れるよう普通自動車を買ったとしても、お子さんの一人暮らしなどで同居人数が減った場合、手元に置いておく車が普通自動車である必要性はひとつなくなります。
このように、購入した当初から事情が変わることはままあります。
今回出した例の場合、大人数乗れる普通自動車から、維持費の比較的かからない軽自動車へ乗り換えたいという人もいるでしょう。
ここでは、どのような場合に普通自動車から軽自動車への乗り換えを検討すべきなのか紹介します。
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今後の乗車予定人数が少数の場合
少人数(1~2人)での移動機会が以前と比べて多くなった場合は、軽自動車への乗り換えを検討してもよいでしょう。
また、レジャーやアウトドアにはあまり出かけず、近場のスーパーで食料品や日用品の買い物をする目的で車を必要としている場合も、軽自動車への乗り換えがおすすめです。
一方で大勢の人を乗せる機会が多いのであれば、引き続き普通自動車の利用をおすすめします。
軽自動車はあまり大人数は乗せられませんし、定員いっぱいまで乗ると加速がしにくくなるデメリットがあるためです。
コスト抑えたい場合
車検費用、燃料費、各種税金(自動車税、重量税など)を抑えて車を利用したい場合は軽自動車への乗り換えがおすすめです。
走行時の安定感や加速性能など、普通自動車と同等の使いやすさと維持費を両立させたい場合は、車のグレードをチェックしてみましょう。ターボエンジンを搭載しているものがおすすめです。
ターボエンジン搭載の軽自動車であっても車両価格が200万円前後と比較的手の出しやすい価格の車はあります。
関連記事:車の維持費が馬鹿らしいと感じる方に!維持費を抑えるコツを紹介
まとめ
軽自動車に対する偏見は、過去の情報や古い観念に基づくものです。
軽自動車に対する偏見を打ち破るには、その素晴らしさを「声高に発信」することが重要です。
実際に軽自動車に乗っている人は、その実用性や経済性を周囲に伝えていくべきでしょう。
また、自動車メーカーやメディアも、軽自動車の進化やメリットをわかりやすく情報発信していく必要があります。
軽自動車は決して馬鹿にするような乗り物ではありません。
むしろ、現代の賢い選択の一つであることを、一人でも多くの人に知ってもらう努力が必要です。
偏見に惑わされず、自分自身のニーズに合った車選びをして、より快適で豊かなカーライフを満喫しましょう。
コスト面を重視しているのであれば、中古車購入やカーリースというサービスを利用するのもおすすめです。
中古車購入、カーリースについては下記の関連記事をご参照ください。