OSS申請とは?自動車手続きのワンストップサービスをわかりやすく解説
自動車を保有するときには、検査登録や車庫証明、自動車税の申告・納付など、多くの手続が必要で、場合によってはいくつもの窓口へ行く必要があります。
さらに、自動車の検査登録は国交省(陸運局)、車庫証明は警察、税金一つとっても国や都道府県というように管轄すらよくわからないことばかりで、面倒すぎてイライラしていた方も多いでしょう。
今回は、車に関するさまざまな手続きを、オンラインで一括申請ができるOSSについて解説しますのでぜひ最後まで読んでご参考になさってください。
車の手続きの煩雑さに対して「面倒」「うざい」「わざとやってんの?」「複雑にして税金多く取る手口やろうが」といった感想をお持ちの方々の救いになれば幸いです。
関連記事:免許証の住所変更を申請しないとどうなる?手続き時の流れについてもご紹介
INDEX
OSSとは?
OSS(One Stop Service)とは、自動車を保有するために必要となる手続きと税金や手数料の納付をインターネット上で一括して行うことができるサービスのことです。
具体的には以下の手続きを行うことができます。
- 新車新規登録
- 中古車新規登録
- 移転登録
- 変更登録
- 一時抹消登録
- 永久抹消登録(還付なし)
- 永久抹消登録(還付あり)
- 移転一時抹消登録
- 移転永久抹消登録(還付なし)
- 移転永久抹消登録(還付あり)
- 変更一時抹消登録
- 継続検査
関連記事:自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)の申請のやり方を解説!スマホでもできる?
OSSのメリット
OSS(One Stop Service)とは、自動車を保有するために必要となる手続きと税金や手数料の納付をインターネット上で一括して行うことができるサービスのことです。
従来は、自動車登録や検査、保管場所証明などの手続きを別々に申請する必要がありましたが、OSSを利用することで、これらの手続きをまとめて行うことができます。
具体的には、OSSを利用するメリットは、次のとおりです。
- 手間と時間を削減できる
- ミスを防止できる
- 納付をスムーズに行うことができる
- さまざまな手続きに対応している
- 24時間365日利用できる
- 利用料金は無料
手間と時間を削減できる
OSSを利用することで、自動車関連の手続きをオンライン上で一括して行うことができるため、時間や手間を大幅に削減することができます。
従来は、自動車登録や検査、保管場所証明などの手続きを別々に申請する無駄な手間が異様に多くありました。
そのため、各手続きを行う場所や時間を調べ、必要書類を揃える必要があり、また、書類に不備があると、手続きをやり直さないといけませんでした。
しかし、OSSを利用することで、これらの手続きをやっとオンライン上で一括して行うことができるようになりました。
そのため、各手続きを行う場所や時間を調べる必要がなく、必要書類を揃える手間も省けます。
また、書類に不備があると、OSS上で修正することができます。
関連記事:車を購入するまでの流れとは?必要な手続きや書類も解説!
ミスを防止できる
OSSは、オンライン上で申請手続きが完了するため、書類の不備や記入ミスを防ぐことができます。
従来は、自動車関連の手続きを行う際には、さまざまな書類に記入する必要があり、書類に不備や記入ミスがあると、手続きをやり直さないといけませんでした。
しかし、OSSを利用することで、オンライン上で申請手続きが完了するため、書類の不備や記入ミスを防ぐことができます。
OSSでは、必要書類に記入する項目がわかりやすく表示されるため、誰でも簡単に手続きを行うことができます。
関連記事:マイナンバーカードと運転免許証の一体化はどうなる?メリット・デメリットを解説!
納付をスムーズに行うことができる
OSSを利用することで、自動車関連の税金や手数料をオンラインで納付することができます。
従来は、自動車関連の税金や手数料を納付する際には、金融機関やコンビニエンスストアに出向く必要があったり、納付する場所や時間を調べる必要もありました。
しかし、OSSを利用することで、自動車関連の税金や手数料をオンラインで納付することができます。
そのため、納付する場所や時間を調べる必要がなく、いつでも簡単に納付することができます。
関連記事:車検費用の支払い方法は?キャッシュレスや後払いは可能か解説
さまざまな手続きに対応している
OSSでは、自動車登録、名義変更、住所変更、車庫証明、検査、自動車重量税の納付、軽自動車税の納付など、さまざまな手続きを行うことができます。
従来は、自動車関連の手続きをなぜか別々にやらされていました。
そのため、各手続きを行う場所や時間を調べる必要があり、手間と時間がかかりすぎました。
しかも、平日の9時〜5時だったりと神経疑うような時間帯でしかやっていなかったりと、フラストレーションの塊のようなものでした。
しかし、OSSを利用することで、自動車関連のさまざまな手続きをオンライン上で一括して行うことができます。
そのため、各手続きを行う場所や時間を調べる必要がなく、やっと手間と時間を大幅に削減することができるようになりました。
関連記事:車の契約に必要なものとは?契約から納車までの流れについて紹介
24時間365日利用できる
OSSは、インターネット環境があればいつでも利用することができます。
従来は、自動車関連の手続きを行うためには、各手続きを行う場所の営業時間内に手続きを行う必要がありました。
そのため、平日の日中しか手続きを行うことができませんでした。
しかし、OSSを利用することで、自動車関連のさまざまな手続きを24時間365日いつでも行えるので、時間が取れない方でも、簡単に手続きを行うことができます。
利用料金は無料
OSSを利用する際の手数料は無料です。
従来は、自動車関連の手続きを行う際には、手数料を支払う必要がありました。
1つ1つの手数料は安くても、手続きが多い分トータルで見るといくらかかったものかわかったものではありませんでしたが、やっと透明化できるようになりました。
OSSの利用方法
OSSを利用する際の流れは、次のとおりです。
- OSSのウェブサイトにアクセスし、ユーザー登録を行います。
- ユーザー登録が完了すると、OSS上で自動車関連の手続きを申請することができます。
- 申請手続きが完了すると、OSSから自動車関連の手続きに必要な書類が送付されます。
- 必要書類に記入・捺印し、OSSに送付します。
- OSSで手続きが完了すると、自動車検査証や保管場所標章などが送付されます。
OSSを利用するには、まず「自動車保有関係手続のワンストップサービス(OSS)」のウェブサイトにアクセスし、ユーザー登録を行います。
ユーザー登録が完了すると、OSS上で自動車関連の手続きを申請することができます。
OSS上で申請できる手続きは、次のとおりです。
- 新規登録
- 名義変更
- 住所変更
- 使用の本拠の位置変更
- 車庫証明
- 検査
- 自動車重量税の納付
- 軽自動車税の納付
OSSの利用対象者
OSSの利用対象者は、次のとおりです。
- 個人
- 法人
- 外国人
OSSの利用の流れ
OSSを利用する際の流れは、次のとおりです。
- OSSのウェブサイトにアクセスし、ユーザー登録を行います。
- ユーザー登録が完了すると、OSS上で自動車関連の手続きを申請することができます。
- 申請手続きが完了すると、OSSから自動車関連の手続きに必要な書類が送付されます。
- 必要書類に記入・捺印し、OSSに送付します。
- OSSで手続きが完了すると、自動車検査証や保管場所標章などが送付されます。
OSS申請の手順
OSSで申請できる自動車関連の手続きは、次のとおりです。
- 新規登録
- 名義変更
- 住所変更
- 使用の本拠の位置変更
- 車庫証明
- 検査
- 自動車重量税の納付
- 軽自動車税の納付
新規登録
新規登録を行うには、次の書類が必要です。
- 自動車検査証交付申請書
- 車両情報確認書
- 譲渡証(譲渡があった場合)
- 納税証明書(購入時期から3年以内のもの、軽自動車の場合は不要)
- 印鑑証明書(登録者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
関連記事:車を初めて買う時の注意点とは?選び方や購入の流れ、費用を解説
名義変更
名義変更を行うには、次の書類が必要です。
- 自動車名義変更登録申請書
- 譲渡証
- 印鑑証明書(譲渡人および登録者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
関連記事:車の名義変更に必要な書類はどこでもらえる?手続きの流れも解説
住所変更
住所変更を行うには、次の書類が必要です。
- 自動車住所変更登録申請書
- 印鑑証明書(登録者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
関連記事:車検証の住所変更に必要な書類とは?手続きの方法まで詳しく解説
使用の本拠の位置変更
使用の本拠の位置変更を行うには、次の書類が必要です。
- 自動車使用の本拠の位置変更登録申請書
- 印鑑証明書(登録者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
車庫証明
車庫証明を取得するには、次の書類が必要です。
- 車庫証明申請書
- 車庫使用承諾書
- 車庫所在図
- 印鑑証明書(申請者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
関連記事:車庫証明に必要な書類を紹介!そもそも車庫証明はなぜ必要なの?
検査
検査を行うには、次の書類が必要です。
- 自動車検査証
- 自動車検査伝票
- 納税証明書(有効期限内のもの)
- 軽自動車税納税証明書(軽自動車の場合、有効期限内のもの)
- 印鑑証明書(登録者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
関連記事:車検に印紙代があるのはなぜ?車検費用の内訳や業者ごとの特徴も解説
自動車重量税の納付
自動車重量税を納付するには、次の書類が必要です。
- 自動車重量税納付書
- 自動車検査証
- 軽自動車税納税証明書(軽自動車の場合、有効期限内のもの)
- 納税証明書(有効期限内のもの)
- 印鑑証明書(登録者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
関連記事:自動車重量税はいくらかかる?納付時期や納付方法も合わせて解説
軽自動車税の納付
軽自動車税を納付するには、次の書類が必要です。
- 軽自動車税納付書
- 自動車検査証
- 納税証明書(有効期限内のもの)
- 印鑑証明書(登録者の住所地発行のもの)
- 委任状(代理人が申請する場合)
関連記事:軽自動車の納税証明書がなくなったらどうすればよい?再発行の手続きの流れと必要書類を紹介
OSS申請の注意点
OSSを利用する際には、次の点に注意してください。
- OSSを利用できる手続きは限られています。
- OSSを利用するには、インターネット環境が必要です。
- OSSで申請できる手続きによっては、必要書類をOSSに送付する必要があります。
- OSSで手続きが完了するまで、数日〜数週間程度かかる場合があります。
OSS申請を利用する際には、次の点に注意してください。
OSSで申請できる手続きは限られている
OSSで申請できる手続きは、自動車の登録や名義変更、住所変更、使用の本拠の位置変更、車庫証明、検査、自動車重量税の納付、軽自動車税の納付などです。
すべての自動車関連の手続きがOSSで申請できるわけではないので、事前に確認しておくことが大切です。
インターネット環境が必要
OSSを利用するには、インターネット環境が必要です。
OSSのウェブサイトにアクセスしてユーザー登録を行い、申請手続きを行います。インターネット環境がない場合は、OSSを利用することはできません。
手続きによっては、必要書類をOSSに送付する必要がある
OSSで申請できる手続きによっては、必要書類をOSSに送付する必要があります。
例えば、車庫証明を申請する場合には、車庫の所在地や構造を証明する書類をOSSに送付する必要があります。
必要書類がそろっていない場合は、OSSの手続きが完了しません。
手続きが完了するまで、数日〜数週間程度かかる場合がある
OSSで手続きが完了するまで、数日〜数週間程度かかる場合があります。
自動車の登録や名義変更などの手続きは、OSS申請後も運輸支局や警察署での審査が必要になるため、時間がかかります。
継続検査までにOSSの手続きを完了させておくことが大切です。
OSS申請時のよくあるミス
OSS申請を利用する際には、次のようなミスに注意してください。
- 自動車登録番号の入力ミス
- 新旧所有者の情報の間違い
- 必要書類の不備(車庫証明など)
- 手続料金の未納
これらのミスが発生すると、OSSの手続きが完了せず、自動車の登録や名義変更などができない場合があります。
OSS申請を行う際には、必要書類をしっかりと確認し、手順を間違えないように注意することが大切です。
OSS申請をスムーズに行うためのポイント
OSS申請をスムーズに行うためには、次の点に注意してください。
- 事前にOSS申請に必要な書類を確認しておく
- OSS申請の手順を理解しておく
- OSS申請を行う前に、必要書類をしっかりと準備しておく
- OSS申請後は、手続きが完了したことを確認しておく
OSS申請に必要な書類や手順は、OSSのウェブサイトに掲載されています。OSS申請を行う前に、必ず確認しておきましょう。また、OSS申請を行う際には、必要書類をしっかりと準備しておきましょう。必要書類がそろっていない場合は、OSSの手続きが完了しません。
OSS申請でできること
家にいながら手続きを完了できる
OSS申請は、自宅にいながら手続きを完了することができます。
従来は、自動車関連の手続きを窓口で申請する必要があったため、わざわざ窓口に出向く必要がありましたが、OSSを利用することで、自宅にいながら手続きを完了することができます。
そのため、小さな子供がいる方や仕事が忙しい方でも、気軽に手続きを行うことができます。
申請に必要な書類を簡単にそろえることができる
OSSでは、申請に必要な書類が自動的に表示されるため、自分で書類を確認する必要がありません。
また、申請に必要な書類が不足している場合は、OSS上で不足書類を確認することができます。
そのため、安心して手続きを行うことができます。
手続きの状況を確認できる
OSS申請では、手続きの状況を確認することができます。
OSSでは、手続きの状況がリアルタイムで表示されるため、自分の手続きがどの段階にあるのかを確認することができます。
そのため、安心して手続きを待つことができます。
OSS申請のよくある質問
OSSを利用するために必要なものは何ですか?
OSSを利用するために必要なものは、次のとおりです。
- インターネット環境
- 自動車登録番号
- 新旧所有者の情報(住所、氏名、生年月日)
- その他、手続きに応じた必要書類
- OSSの手続きはいつまでに完了すればいいですか?
OSSの手続きは、自動車の継続検査までに完了してください。継続検査に間に合わない場合は、自動車を公道で運転することができなくなります。
OSSで申請できる手続きにはどのようなものがありますか?
OSSで申請できる手続きは、次のとおりです。
- 新規登録
- 名義変更
- 住所変更
- 使用の本拠の位置変更
- 車庫証明
- 検査
- 自動車重量税の納付
- 軽自動車税の納付
- OSSを利用するには手数料はかかりますか?
OSSを利用する際の手数料は無料です。
まとめ
OSSは、自動車を保有するために必要となる手続きをオンライン上で一括して行うことができる便利なサービスです。
OSSを利用することで、時間や手間を大幅に削減することができます。
また、書類の不備や記入ミスを防ぐことができるため、安心して手続きを行うことができます。
自動車関連の手続きでお困りの方は、ぜひOSSを利用してみてください。