ハッチバックとはどんな車?特徴やメリット・デメリット、おすすめの人をわかりやすく解説!
ハッチバックとは、跳ね上げ式、または横開き式のバックドアを持つ車全般を指します。
「ハッチバック」という言葉を初めて聞いたという方も少なくはないかもしれません。
または、名前を聞いたことがあっても、一体どういったものなのか知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ハッチバックの定義や特徴について解説していきます。
また、ハッチバックのメリット・デメリットについても説明しますので、最後まで読んでハッチバックがご自身に合うのかどうか参考になさってください。
ハッチバックとはどのような車なのかを知った上でご自身に合うかどうかを考えれば、購入後に後悔することはないでしょう。
関連記事:【2024年】ハッチバックの人気車種をおすすめランキングで紹介!選び方も解説!
INDEX
ハッチバックとは?
ハッチバックとは、ハッチバックドア、つまり跳ね上げ式または横開き式のバックドアを持つ車のことを指します。
独立したトランクルームをもつセダンのような車とは違い、荷室と車室を隔てる仕切りがないのが特徴です。
それゆえに、後部座席から荷物の出し入れが可能です。
さらに、後部座席を倒してフルフラットにすることで、多くの荷物を積んだり、車種によっては車中泊も可能で、車全体を広く使うことができます。
「ハッチバック」の言葉の意味
言葉の由来としては、飛行機の出入り口や船の甲板(かんぱん)の昇降口を示す「ハッチ」、 後ろという意味の「バック」、これらの単語を合わせて「ハッチバック」と呼ばれています。
また、ハッチバックの中でも高出力エンジンが搭載されている車種や、スポーツ走行に適したセッティングがされている「ホットハッチ」というタイプも存在します。
関連記事:ハッチバックドアは車のどこにある?メリット・デメリットやどんな人におすすめなのかを紹介
ハッチバックとセダンの違いは?
ハッチバックが車室とトランクルームがつながった2ボックスの車であるのに対し、セダンは独立したトランクルームを持つ3ボックスの車です。
落ち着いた車内空間が特徴で、遮音性にも優れているため、乗り心地の良さが感じられます。
関連記事:ファストバック?ノッチバックとは?ハッチバックやセダン・クーペ・ホットハッチとの違いを解説!
ステーションワゴンの違いは?
よく似ている車に「ステーションワゴン」という車種があります。
乗車空間と、トランクルームが独立していない、という点では同じですが、一般的に大きい車を「ステーションワゴン」、比較的小型な車を「ハッチバック」と呼びます。
目安としては、排気量1,500ccを基準に分かれ、1,500cc以上の車をステーションワゴン、1,500cc未満の車をハッチバックと呼ぶ傾向にあります。
関連記事:ハッチバックとステーションワゴンの違いとは?それぞれの特徴について紹介
ファストバックやノッチバックって何?
「バック」繋がりで、ファストバック、ノッチバックといった言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
ややこしいですが、
- ファストバック:ルーフからリアにかけてなだらかに傾斜。「クーペ」に分類されることが多い。
- ノッチバック:水平のルーフからきつい角度で傾斜したリアウィンドウを持っている。「セダン」に分類されることが多い。
という違いがあります。
関連記事:ハッチバックとセダンの違いは?それぞれの特徴を徹底比較!
関連記事:ハッチバックドアの特徴とは?クーペとの違いやおすすめ車種を紹介
ハッチバックはテントとしても活躍
ハッチバックの車に取り付け可能なアイテムのひとつとして「ハッチバックテント」というものがあります。
ハッチバックテントとは、跳ね上げ式のバックドアがある車に外付け可能なテントのことです。
具体的には、車のバックドア部分へ紐や金具でテントを取り付け、車と一体化させて利用します。
ハッチバックと呼ばれる車種であれば、軽自動車、ミニバンなど種類を問わずに取り付け可能です。
基本的にはアウトドアや、車中泊をするときに利用するイメージです。
また、車中泊以外にも、海水浴や日帰りレジャーの際に着替えるスペースとして利用する人もいらっしゃるようです。
また、ハッチバックテントは一般的なテントよりも、比較的安価で購入することができます。
気軽にアウトドアを楽しみたい、という方へおすすめです。
関連記事:車中泊に使えるハッチバックテントとは?使い方やおすすめを紹介!
ハッチバックの安全性ってどうなの?
ハッチバックに限らず、安全性については車やメーカーによって機能が異なるため細かな安全性については車の機能性を確認することが大切です。
ハッチバックの優位性としては、視認性が高いことが挙げられます。
近年は車体の後ろにカメラがついており手軽に後方を確認できる車が多いですが、後進する際は目視で後方確認するのが基本です。
車種によりますが、ハッチバックは独立したトランクルームがないため、目視による後方確認がしやすいといえます。
なお、日本で販売されている自動車は、国によって定められた保安基準をクリアしています。
そのため、車種に関わらず、すべての自動車が一定以上の安全性を有しているのは理解しておきたいポイントです。
関連記事:ハッチバックの安全性とは?ハッチバックの特徴や安全性の高い車3台を紹介
ハッチバックのメリットとデメリット
ここから、ハッチバックの良い点(メリット)と注意すべき点(デメリット)について解説します。
一覧でまとめると下記の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
荷物置き場を広く確保できる 室内空間が広々している 荷物の出し入れがしやすい | 静粛性能が劣る可能性がある 多く乗車すると荷室スペースが狭くなってしまう 後ろが狭いと荷室が開けられない可能性がある |
それでは詳しく見ていきましょう。
ハッチバックのメリット
荷物置き場を広く確保できる
乗車する人数次第ではあるものの、ハッチバックは車内後方の空間が広いので、大きい荷物を積み込みやすいという利点があります。
他の普通車と比較すると荷物の積み下ろしがしやすいのも特徴です。
また、後部座席をフルフラットにできるタイプも多く、レジャーやアウトドアに出かける際にはスノーボードの板、釣竿など長尺のものや、大きめの家具など積む際に便利です。
関連記事:実用的でかっこいいハッチバック車を紹介!選び方のポイントも解説
室内空間が広々している
ハッチバックは、構造として客室とトランクスペースに仕切りがないため、圧迫感が少なく広々とした空間に感じられます。
特に後部座席に座る人にとって、圧迫感が少ないです。
これは長距離ドライブを楽しむ際に、心身的な疲労軽減につながるのではないでしょうか。
荷物を取り出しやすい
荷物を積み込む開口部が広く、出し入れがしやすいのも大きなメリットです。
座席のあるスペースとトランクスペースの間に仕切りがないため、座席からトランクスペースの荷物を取り出すことも容易です。
雨の日に車を降りずに荷物を取り出せるのはとても助かります。
関連記事:ハッチバックの選び方は?特徴やおすすめの車を解説!
ハッチバックのデメリット
静粛性能が劣る可能性がある
ハッチバックは、人が乗る座席と荷物を積み込むトランクスペースが一体化しているため、運転中に起きる振動や音が遮断されず室内に響きやすい傾向にあります。
そのため、走り自体を快適に楽しみたい方にとっては気になる時があるかもしれません。
多く乗車すると荷室スペースが狭くなってしまう
ハッチバックは後部座席を倒せば大きい荷物を積み込める一方で、後部座席まで必要な荷物を積んでしまった場合は、乗車人数が限られてしまいます。
逆に、大人数が乗り込んだ場合は、荷物を積み込むスペースがほとんどなくなってしまいます。
そのため乗員数によって荷物を積み込めるスペースが変動することを常に頭に入れておかなければならないでしょう。
後ろが狭いと荷室が開けられない可能性が
ハッチバックの跳ね上げ式の扉を開け閉めするには、車体後方部に相応のスペースが必要です。
駐車時は、バックドアを開け閉めできる広さをきちんと確保しておきたいところです。
ハッチバックの魅力とは?
ハッチバックには、ほかの車と異なる魅力があります。ここではハッチバックの魅力を解説します。
運転しやすい
車によって異なりますが、ハッチバックはコンパクトなサイズの傾向にあります。
その分運転がしやすく、魅力の一つといえるでしょう。
運転時の小回りも利きやすく、狭い駐車場に駐車する場合でも、運転のしやすさを実感できます。
関連記事:コンパクトカーとハッチバックの違いとは?車選びのポイントも紹介
車内空間を広々と使用できる
ハッチバックは車内空間が広々としているため、荷物の持ち運びや大人数でのドライブなどに活用できます。
後部座席を倒せば大きな荷物も積み込むことができ、後ろにある荷物は取り出したいときに車のなかからでも取り出せます。
数多くの荷物を持ち運べる優れた積載性からショッピングやアウトドアなどのシーンでも活躍が期待できるため、広々とした空間はハッチバックの大きな魅力といえます。
スポーツ走行も楽しめるタイプがある
ハッチバックのなかには、モータースポーツを楽しめるホットハッチがあります。
車本体の値段は新車で200万円前後である場合が多く、中古車であればさらに安価で購入可能です。
また、ハッチバックは生産台数が多いため、故障したパーツを容易に取り換えられます。
また、軽量小型でありながら、パワフルな走行性能を兼ね備えている点もハッチバックの魅力です。
関連記事:ハッチバックのスポーツタイプとは?定義やメリット・デメリットを解説
ハッチバックはどんな人に向いてる?
ハッチバックのメリットやデメリットについてご紹介しましたが、日常生活で車を利用する場合、ハッチバックはどんな人に適しているのでしょうか。
レジャーやアウトドアによく出かける方
レジャーやアウトドアが好きな人にとって、多くの荷物を積み込むことができ、車中泊も可能なハッチバックは最適の車種といえるでしょう。
アウトドアが好きな方で車の購入を検討している方は、ぜひハッチバックを検討してみることをおすすめします。
レジャーと日常使いを両立させたい人
ハッチバックは子育て中の方や、たくさんの荷物を積み込める容量は欲しいものの、大きな車を運転する自信がない方にも適しています。
コンパクトカーのため運転がしやすく、免許を取得したばかりの方にもおすすめです。
「家族とのアウトドアやレジャーの際に利用したい、でも日常使いもしたい」といった使い方を両立させてくれる車種です。
関連記事:ハッチバックの価格はどのくらい?ボディ別の特徴や価格、燃費性能を解説!
ハッチバックのおすすめ車種
数多くの種類があるハッチバックの中でも、人気のあるおすすめの車種をいくつか紹介します。
小型車を中心に人気
ホンダ シビック
- カタログ燃費WLTCモード(LX|km/L):16.3
- 新車最低価格(LX|税込):3,240,600円
シビックは1972年の発売以来、世界で累計約2,700万台以上販売されている、歴史と人気のある車です。
スポーツモデルのタイプRとe:HEVもあり、好みに合わせたタイプを選ぶことができます。
洗練された見た目にマッチした爽快な走りが特徴で、ハンドル操作のしやすさ、安全性能、走行性能など全てにおいて優れています。
関連記事:ホンダ シビック ハッチバックの燃費は?タイプ Rの燃費も調査!
トヨタ アクア
- カタログ燃費WLTCモード(B|km/L):34.6
- 新車最低価格(X|税込):2,146,000円
アクアは、トヨタ自動車が2011年に発売したコンパクトカーです。
ハイブリッドカーの先駆けとして根強い人気を持つ「プリウスの小型車」という位置付けで登場しました。
アクアは、見た目の良さや、200万円ほどという新車価格のお手頃さ、驚異的な燃費性能などにより幅広い層から支持されています。
安全性能も高く、2021年度「自動車安全性能2021ファイブスター賞」を獲得しています。
関連記事:アクアのサイズを他社人気車と比較して解説!走行性や安全性についてもご紹介
スズキ スイフト
- カタログ燃費WLTCモード(XG 5MT|km/L):23.4
- 新車最低価格(XG CVT|税込):1,727,000円
スズキのスイフトは、2000年2月に登場したコンパクトハッチバックです。
新車価格はお手頃でありながら性能も優れていて、「RJCカーオブザイヤー」を2005年、2010年、2018年の3度も受賞しています。
ハイブリッド、マイルドハイブリッド、5速マニュアルと幅広いタイプが存在し、多様なニーズに応えています。
2023年のフルモデルチェンジしたばかりで、スポーツ性能はそのままに街乗りでの適応も実現しました。
ホンダ フィット
- カタログ燃費WLTCモード(BASIC ガソリン|km/L):18.7
- 新車最低価格(BASIC ガソリン|税込):1,655,500円
2001年6月に発売されてから、低燃費、コンパクトなのに広い車内スペースがウリとなり、根強い人気があるホンダのフィット。ガソリン車とe:HEVのラインナップがあります。
その見た目は洗練されながらも愛着を抱くフォルム。それもそのはず、裏コンセプトとして「柴犬」のような心地よいパートナーを目指したデザイン設計がなされているのです。
フィットはホンダの特許であるセンタータンクレイアウト(燃料タンクを、前席の床下に配置するレイアウト)で、コンパクトカーながら広い車内空間を確保しています。
また、安全システムである「Honda SENSING」を標準装備、さらにフロントピラーが極細で、運転時の右左折の際にも、歩行者や対向車が見えやすいため安心して運転できる環境が揃っています。
関連記事:スイフトとフィットをどう選ぶ?それぞれの違いを総整理
日産 ノート
- カタログ燃費WLTCモード(X e-POWER|km/L):33.8
- 新車最低価格(X e-POWER|税込):2,299,000円
日産ノートは、先進技術と上質な空間を兼ね備えたコンパクトカーです。
e-POWER搭載モデルは、電気自動車のようなスムーズな加速と静粛性を味わえます。さらに、プロパイロットや360°セーフティアシストなど、安全運転をサポートする機能も充実しています。
広々とした室内空間は、大人4人がゆったりとくつろげる広さで、荷室も十分な容量を確保しているので、家族旅行やレジャーにもぴったりです。
関連記事:日産「ノート」とホンダ「フィット」を徹底比較!それぞれに向いている人とは
スバル インプレッサ
- カタログ燃費WLTCモード(ST-G FWD|km/L):16.6
- 新車最低価格(ST FWD|税込):2,229,000円
スバル インプレッサは、性能、信頼性、安全性を兼ね備えたコンパクトカーです。
水平対向エンジンとスバル独自AWDを搭載により、力強い走り、優れた操縦安定性、そして安心感を実現しており、悪路や雪道でも安心して走破できる高い悪路走破性も魅力です。
広々とした室内空間とラゲージスペースは、家族旅行やレジャーにもぴったり。また、先進安全装備も充実しており、安全運転を支援する機能が充実しています。
国産だけでなく外車も人気
3車種紹介したハッチバックですが、3車種では紹介しきれないほど魅力的な車がたくさんあります。
外国産の車も人気で、以下、ハッチバックの人気の外車を紹介します。
フォルクスワーゲン ゴルフ
- カタログ燃費WLTCモード(eTSI Active|km/L):19.1
- 新車価格(eTSI Active|税込):3,411,000円
ただただ使いやすさを追いもとめ、シンプル・イズ・ベストを追求しつつ、先進のデジタル技術も再現しています。
ゴルフも歴史ある名車で、ファンが多いことで知られています。
メルセデス・ベンツ A クラス
- カタログ燃費WLTCモード(A180|km/L):16.9
- 新車価格(A180|税込):4,840,000円
走りに特化した、言わずと知れた高級車です。
プラグインハイブリッドモデルも登場し、多彩な走行モードを実現しました。
関連記事:PHV車とは?メリットやデメリット、PHV車がおすすめの人についてご紹介
お試しならカーリースという選択肢も
購入を検討されている方の中で、まずハッチバックが自分のライフスタイルに合っているかどうか試したいという方にはカーリースもおすすめです。
自動車ローンを組まなくても、月額料金の支払いのみで新車を利用できます。
まずはどんなハッチバックが自分に合っているか、候補を探してみましょう。
カーリースは様々な会社が提供しているため、どこのサービスを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。
そのような時は、出光興産の「ポチモ」はいかがでしょうか?
お得なサービスが盛りだくさんの、おすすめなカーリースです。
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まとめ
レジャーにも日常使いにも長けた「ハッチバック」は、大変便利な車です。
しかし、それも自分の利用用途や目的に合ったものでなければ、不便となり得る場合も考えられます。
きちんと自分自身のニーズを客観的に理解・整理し、どんな車種が良いかを考えた上で、ハッチバックを検討してみると良いかもしれません。