安全だから家族も安心!高齢者におすすめの車6選

昨今、高齢者(シルバー層)ドライバーが起こす自動車事故のニュースを見たことがある人も多いでしょう。
シルバー層が起こす事故には、ブレーキとアクセルの踏み間違いやハンドルの操作ミス、さらには高速道路の逆走などが原因となるものがあります。
これらが死亡事故につながるケースも少なくありません。

「運転能力が下がってきた人は免許を返納すべき」という意見もささやかれるようになり、ここ数年高齢者を中心に、運転免許を自主返納する人は10%を超える数字となっています。

とはいえ「車がないと生活ができない」という高齢者の方も数多くいるでしょう。
実は高齢の方が起こした事故の中にも「車に安全性能が備わっていれば防げた」というものも、数多く存在します。

そこで今回の記事では、車を運転する必要がある高齢者が、極力安全に運転することのできる車について解説します。

おすすめの車も3つ紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事:自動運転での交通事故は誰の責任に?保険は使える?

車の運転においては何歳から高齢者?

高齢者が安全に車を運転することを考える前に、車の運転における高齢者の定義から考えてみましょう。

高齢になると、身体機能・認知機能などが低下するためそれに伴い運転能力も低下します。

70歳以上のドライバーは「高齢運転者標識」の貼り付けが推奨されています。そのため、70歳以上は車の運転における「高齢者」と定義ができそうです。

「高齢運転者標識」は、高齢者が車を運転していることを周囲に示すためのマークです。通称「四つ葉マーク」と呼ばれるマークを見たことがある人も多いでしょう。四つ葉マークが誕生する以前は、「もみじマーク」と呼ばれるマークが使用されていました。

ちなみに道路交通法により、マークの使用は努力義務とされており、マークを付けていなかった場合の罰則はありません。

「四つ葉マーク」「もみじマーク」の恩恵

高齢者マーク

マークを付けている車に対して、無理な幅寄せや割り込みをした場合、道路交通法違反の罰則対象となります。

「四つ葉マーク」「もみじマーク」を付けることで、周りの車も、より優しい運転を心がけてくれるようになり、高齢者も安心して運転することができるのです。

70歳という一定の区切りがきた場合は、周囲に「高齢者が運転している車」を示す意味で、マークを付けての運転をおすすめします。

今まで問題なく運転できていた人ほど、自分の運転技術を過信してしまいます。
過信が事故につながってからでは、取り返しがつきません。
まずは自分が高齢者ドライバーという点を認識することが重要でしょう。

関連記事:自動運転レベル5が作る世界と現状を解説!完全自動運転は実現できるのか

高齢者が安心して乗れる車の特徴

高齢者が安心して車を運転するために一番重要な点は、安全装置が充実した車を選ぶことです。

結論からお伝えすると、セーフティ・サポートカー、いわゆる「サポカー」と呼ばれる車を選びましょう。

サポカーというのは、衝突被害軽減ブレーキなどはじめとした、先進安全技術が備えられた車の総称です。

官民が連携して、シルバー層の運転による事故を防ぐことを主な目的として、ドライバーの安全運転を支援する車(=サポカー)を普及させる取り組みを行っています。

サポカーに搭載されている機能としては、主に以下のものがあります。

  • 自動ブレーキ
  • 急発進抑制機能
  • ハンドル操作のサポート
  • 車線逸脱時の警報装置
  • ライトの自動ハイビーム・ロービーム切り替え

特に「自動ブレーキ」「急発進抑制機能」は、高齢者が事故を起こす原因の多くを占める「ブレーキ・アクセルの踏み間違え」による事故を防止する効果があります

このほかにも、サポカーには人間の年齢的な衰えを、最新のテクノロジーによってカバーしてくれる安全機能が多く搭載されています。

続いて安全装備以外について、高齢者が乗る車を選ぶポイントを紹介します。

小回りがきく車

運転能力が下がっていることを考えると、高齢者が大きな車を運転するのはリスクが高いといえます。

普通自動車を選択する場合でも、コンパクトカーなどの最小回転半径が5m程度までの車を選びましょう。

さらに小回りがきく最小回転半径が4m台の車であれば、軽自動車に多くのラインナップがあります。

関連記事:人気コンパクトカーをおすすめ順にランキング!乗り心地や選び方を紹介

関連記事:軽自動車とコンパクトカーの違いとは?それぞれの特徴や魅力を解説

乗り降りのしやすい車

若いときはそれほど気にならなかった車の乗り降りも、高齢になると大変と感じる場面もあるでしょう。

最低地上高が高い車や、乗り降りする際の間口が狭い車は、高齢の方が使用する車としては適していません。

また、ドア付近に「アシストグリップ」が備え付けられた車であれば、高齢者も安心して乗り降りできます。

明るいカラーの車

歩行者・対向車など、周りから認識してもらいやすい、明るいカラーの車を選ぶことも重要です。

万が一事故が発生しそうな状況になった場合でも、相手側が早めに車の存在に気づくことで、事故を回避できるケースもあります。

関連記事:スズキ クロスビーのおすすめカラーは?13色のカラーを徹底解説

関連記事:ダイハツタフトのおすすめカラーは?9色全て紹介!後悔しない色選びを!

維持費がかからない車

お金

収入に関して年金を頼りにしている方も少なくはないでしょう。

潤沢な金額がもらえるわけではないため、購入後のガソリン代がなるべくかからない高燃費の車を選んだ方がよいです。

車を所持する上で維持費は抑えておくべきポイントです。

どうしても車が欲しいが出費は抑えたい、という方は車の購入ではなくカーリースを検討してみるのもよいでしょう。
カーリースの料金には税金などの維持費が含まれています。

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

おすすめの安全機能を紹介

ここでは、各メーカーが新車に搭載している安全機能について紹介していきます。

Toyota Safety Sense

トヨタの安全機能である「Toyota Safety Sense」には自動ブレーキ、車線はみ出し防止機能、誤発進防止機能など、合わせて15もの安全機能が備わっています。

特筆すべきは自動ブレーキであり、カメラとミリ波レーダーの両立によって広範囲の車両、歩行者を感知できるほか、夜間、雨、霧など見通しの悪い状況でも問題なく作動します。

また、速度差について、対車両なら50km以下、歩行者なら35km以下であれば完全に停止できるほど高性能となっている点が魅力といえるでしょう。

ホンダセンシング

ホンダの先進安全機能である「ホンダセンシング」もトヨタと同様、自動ブレーキをはじめとした多彩な機能が備わっています。

たとえば

  • 歩行者と衝突の危険を感知すると自動でステアリングをサポートしてくれる「歩行者事故低減ステアリング」という機能
  • 駐車時に急発進や誤発進を防ぐだけでなく、ブレーキやステアリングをアシストしてくれる機能

まで備わっているため、駐車に不安のある人でも安心です。

ただし、搭載されている機能は車種によって異なるため、購入時には詳細をきちんと確認しましょう。

関連記事:ホンダの次世代技術!Honda SENSING 360とHonda SENSING Elite!今までの技術もおさらい!

360°セーフティアシスト

日産の最先端安全機能である「360°セーフティアシスト」は文字通り全方位に運転支援を行うシステムです。

たとえば自動ブレーキや前方車両との速度差を感知する機能のほか、時速60km以上の走行時にふらつきを感知すると警告音を発してドライバーに休憩を促す機能、車両後方に搭載されたカメラをバックミラーに映すことで人や荷物があってもクリアな視界を確保できる機能などが搭載されています。

ほかにも、駐車時は空から見下ろしてサポートする「アラウンドビューモニター」や、踏み間違い防止機能のほか、万が一の場合にも専門のオペレーターと通話できる機能など幅広いサポートを行ってくれます。

高齢者におすすめの車6選

ここでは、高齢者が安心して乗れる車について、具体的に紹介していきます。

トヨタ「アクア」

トヨタが販売するコンパクトカーであるアクアは、自動車の安全基準において最高ランクである「ファイブスター賞」を受賞しており、「Toyota Safety Sense」による歩行者や車の感知機能や自動ブレーキのほか、燃費性能35km/Lという世界トップレベルの燃費性能も誇ります。

関連記事:アクアのサイズを他社人気車と比較して解説!走行性や安全性についてもご紹介

 

日産「ルークス」

日産の販売する軽自動車「ルークス」はほかの軽自動車より後に発売されたモデルということもあり、日産の先進技術が惜しみなく投入されています。

  • 自動ブレーキやアクセルとブレーキの踏み間違い防止機能
  • 車線はみ出し防止機能のほかにも
  • 軽自動車の中では初となる前方車両との衝突を感知、予測する機能

まで搭載されています。

また、高速走行時に限り運転をサポートしてくれる「プロパイロット」という機能もあり、遠距離の運転も視野にある人にはうってつけといえるでしょう。

関連記事:日産 ルークスの燃費を調査!運転性能も徹底解説!

 

ホンダ「N-BOX」

ホンダが販売する軽自動車であるN-BOXには、ホンダの最新安全システム「ホンダセンシング」が標準装備されているほか、上記の2台と同様ファイブスター賞も獲得するなど、安全性能は申し分ありません。

2m以上ある車内にミニバン並みのシート間隔という快適な車内空間や多彩なシートアレンジなど快適性を徹底的に追求されており、20km/L以上という高い燃費性能をほこります。

 

日産 ノート

日産 ノートは、全車に衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト(自動切替型前照灯など)が装備された、高齢者でも安心して運転できるサポカーです。

「360°セーフティアシスト機能」という、全方位運転支援システムも搭載されており、走行時から後ろ向き停車時まで、さまざまな機能で運転を360°サポートしてくれます。

夜間走行時の視界が悪い状況でも、前方の歩行者や自転車を検知してくれるため、ブザーや非常ブレーキなどにより衝突を未然に回避することができます。

そもそもの走行性能も高く、パワフルな走りが可能なノートは、高齢者以外の家族が使用する場合も運転しやすい車です。街中での運転から、家族で遠出するようなシーンまで幅広く活躍する車といえるでしょう。

関連記事:ノートの燃費は第2世代「e-POWER」で効率的に!運転・走行性能を徹底解説!

 

トヨタ カローラ

トヨタカローラ

トヨタ カローラは「Toyota Safety Sense」というトヨタの安全先進機能が搭載されたサポカーです。2種類のセンサーを駆使し、運転中のさまざまな状況下でドライバーを支援してくれます。

「ぶつからない」をサポートするプリクラッシュセーフティ機能、「夜間の見やすさ」をサポートするオートマチックハイビーム機能など、ハンドルを握る人・乗る人が安心してドライブできる車といえるでしょう。

快適な車内空間も備えているため、長時間のドライブも心地よく過ごすことができる車です。

関連記事:カローラ ツーリングの燃費は他車と比較してよいのか?

 

スズキ ワゴンR

軽自動車のスズキ ワゴンRも、高齢者におすすめできるサポカーです。

ワゴンRの特徴として、乗り降りのしやすさが挙げられます。1日に何回も乗り降りする場面でも、体に負担がかかりにくい設計がされており、高齢者も安心して乗れる車です。

安全面でも「スズキ セーフティ サポート」というスズキの安全技術が搭載されており、危険な場面に遭遇しないためのシステムがいくつも備わっています。

最小回転半径が4.4mという点や、運転席からの視界が広い点など、運転のしやすさもワゴンRの特徴です。家族みんなで使う車としても、運転しやすい車といえるでしょう。

関連記事:ワゴンRの購入は後悔する?特徴や後悔しないために理解すべきことを紹介!

関連記事:ワゴンRのカラーは何色あるのか?車体をきれいに保つコツも紹介

関連記事:スズキ ワゴンRの内装の魅力を紹介!広さやグレード別の違いをチェック

 

まとめ

年齢を重ねるごとに運転能力が下がることは、避けられません。
まずは運転する本人が自身の運転能力を把握し、昔とは違うことを認識することが大切です。
「高齢運転者標識」を使用するなど、より安全な運転をしようという心がけもまた大事なポイントでしょう。

現在は、サポカーと呼ばれる「衝突被害軽減ブレーキ機能」をはじめとした、先進安全技術を搭載した車が数多く販売されています。事故を未然に防いでくれるさまざまな機能を備えたサポカーは、高齢者が安心して運転できる車です。

近隣に活発に動いているバスや電車がある土地に住んでいない限り、車は日常生活上必要なものといえます。
移動に欠かせない車を安全に乗り続けるためにどうすればよいのか、こういった工夫を凝らしていきたいところです。

出光のカーリース・ポチモへ
出光のカーリース・ポチモへ

この記事を書いた人

自動車ニュースのWEBマガジン

カーナレッジ編集部

カーナレッジはクルマの知識をわかりやすく提供する自動車ニュースメディアです。新車・中古車の最新情報やメーカー・ボディタイプ・メンテナンスなどの基本知識まで。自動車のことがすべて分かるWebマガジンです。

関連する記事

カテゴリーから記事を探す

error: このページの内容は保護されています。