軽自動車のハイブリッド車とは？特徴や選ぶ際のポイントなどをご紹介

2024.03.21

自動車の購入を検討している人の中には、ガソリン車にするかハイブリッド車にするか迷っている人もいるでしょう。

近年軽自動車の人気が高いことから、さまざまな自動車メーカーが軽自動車のハイブリッド車を販売しています。

本記事では、ハイブリッド車の特徴や選び方、おすすめの軽自動車のハイブリッド車もご紹介しますので、ご自身に合った車を選べるようになりましょう。

軽自動車のハイブリッド車とは？

そもそもハイブリッド車とは何かをご存知でしょうか。

ハイブリッド車とは、ガソリンで動くエンジンならびに、電気で動くモーターの両方を備えている自動車のことを指します。

主にガソリンでエンジン走行して、補助的に電力を使用することが多いです。
この二つの動力源を採用することで、低燃費を実現している点が魅力です。

軽自動車のハイブリッド車の特徴

軽自動車のハイブリッド車の主な特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

マイルドハイブリッドが多く採用されている
普通車ほどハイブリッド車が普及していない

以下でそれぞれについて詳しくご紹介します。

マイルドハイブリッドが多く採用されている

ハイブリッド車は、主に以下の3つの種類に分けられます。

ストロングハイブリッド
マイルドハイブリッド
プラグインハイブリッド

ストロングハイブリッド

ストロングハイブリッドとは、一般的なハイブリッド車と呼ばれているものです。

モーターのみで走行する「シリーズ方式」エンジン主体でモーターがサポートする「パラレル方式」エンジンとモーターを使い分ける「スプリット方式」の3つに細分化されます。

プラグインハイブリッド

プラグインハイブリッドとは、自動車のバッテリーを家庭用電源などで充電できるハイブリッド車のことです。

自宅で充電できること、車を蓄電池として活用できることなどがプラグインハイブリッドのメリットです。
トヨタでは「PHV」三菱やホンダでは「PHEV」と呼ばれています。

この二つに関して、軽自動車に採用されていることが少ない点が特徴として挙げられます。

マイルドハイブリッド

主に軽自動車に採用されているハイブリッドシステムがマイルドハイブリッドシステムです。
マイルドハイブリッドシステムとは、バッテリーの充電ならびに、エンジンの始動で使う電気モーターを走行時のアシストに利用するシステムのことです。

エンジン始動が静かであること、車両価格が抑えられることなどがメリットとして挙げられます。

軽自動車の多くがマイルドハイブリッドシステムを採用していることを覚えておきましょう。

関連記事：軽自動車とは？購入するメリットやデメリットなどをご紹介

普通車ほどハイブリッド車が普及していない

普通車ではハイブリッド車の人気が高いのに対して、軽自動車では普通車ほどハイブリッド車の人気は高くありません。

軽自動車のハイブリッド車が普及していない理由として、主に二つの理由が挙げられます。

車両本体価格が高くなるから

軽自動車の大きな魅力は、車両本体価格や維持費が安いということです。
多くの人が費用を抑えられるという点に魅力を感じて、軽自動車を購入しています。

ただし、ハイブリッドシステムを採用する場合、車両本体価格が上がってしまいます。

種類によっては、普通自動車とそれほど価格の差がないケースもあるほどです。
価格の安さに魅力を感じている人が、車両本体価格が高いハイブリッド車を選ぶ可能性は低いといえるでしょう。

もともと燃費が良い傾向にあるから

二つ目が軽自動車はもともと燃費がよい傾向にあるということです。
ガソリン車でも普通自動車よりは燃費がよいため、ハイブリッド車を買うメリットが比較的小さいといえます。

軽自動車のハイブリット車メリット

軽自動車のハイブリッド車は多くのメリットがあります。
下記に3点を挙げてみましょう。

優れた燃費性能が魅力

ハイブリッド車の最大のメリットは、燃費性能が上がることでしょう。
車両によって燃費向上は変わりますが、ガソリン車モデルより1~3km/Lほど良くなると言われます。

静かな走りだしで安心

ハイブリッド車の好評な点として、エンジンを停止してモーターのみで走行できるため静かにスタートできます。
アイドリングストップ時の静かさは、夜間に運転する際の街乗りで迷惑を掛け難いです。
車による騒音トラブルを避けるために、選択肢の1つにすると良いです。

税金・減免が適応される

軽自動車のハイブリッド車は、燃費性能に応じたエコカー減税が適応されます。

ただし新車登録から13年以上経過すると、軽自動車税は20％加算されます。
税金の負担を抑えたい場合は、新車登録から13年以上経過する前に車の買い替えを検討したいところです。

軽自動車のハイブリッド車デメリット

一方で、ハイブリッド車によるデメリットも存在します。
ポイントとして、燃費以上の費用負担が懸念事項となるでしょう。

車両価格が高くなりがち

ハイブリッド車は、ガソリン車に比べて車両価格が高くなります。
もし車両の価格差を燃費による節約で回収するには、数年以上の時間がかかる場合もあります。
車両価格と燃費による負担の差を明確に算出するようにしましょう

バッテリー劣化による負担

軽自動車のハイブリッド車は、バッテリーを搭載しているため、劣化が懸念されます。
駆動式のバッテリー交換は、部品代金と交換工賃を含めると、相場費用は15万円～80万円前後の負担になります。
補機バッテリー交換は、メーカー純正品で5万円前後・適合品で2万円前後となります。

選択できる車種が少ない

軽自動車ハイブリッド車は、ガソリン車に比べて車種が少ないことが現実です。
そもそも軽自動車自体が安価で購入できるため、車両価格を上げるハイブリッド仕様の恩恵が少ないこともあります。
そのため、自身の希望に沿った車種を見つけるのが難しい傾向です。

関連記事：軽自動車のデメリットは？軽自動者と普通車を徹底比較！

軽自動車のハイブリッド車を選ぶ際の判断基準

軽自動車のハイブリッド車を選ぶ際、判断基準になる点は以下のようなことです。

燃費で選ぶ
車内の広さで選ぶ
人気の高さで選ぶ

詳しくご紹介します。

燃費で選ぶ

ハイブリッド車の大きなメリットは、低燃費を実現していることです。
自動車の維持費を重視する場合は、燃費のよさで選ぶことをおすすめします。

各自動車メーカーからさまざまな軽自動車のハイブリッド車が販売されていますが、それぞれ燃費が異なります。
カタログやWebサイトから各車の燃費は簡単に調べられるため、購入する際はぜひ確認してください。

車内の広さで選ぶ

車内の広さで選ぶのも方法の一つです。

軽自動車の車内空間は狭いと思っている人も多いでしょう。
確かに一昔前の軽自動車は、車内空間が狭い傾向にありました。

一方で、近年販売されている軽自動車の中には、普通車に負けないほどの広い空間を実現している車がいくつもあります。

多くの人数で乗る機会が多い人や、荷物を多く搭載する人などは車内の広さを重視するとよいでしょう。

関連記事：広い軽自動車の人気車種7選！購入時の選び方や魅力も併せて解説

軽自動車のハイブリッド車を紹介

各自動車メーカーからさまざまな軽自動車のハイブリッド車が販売されていますが、ここでは以下の3つをご紹介します。

スズキスペーシア
日産デイズ
三菱 eKスペース

スズキスペーシア

スペーシアはスズキが販売している軽自動車です。

「HYBRID X」と「HYBRID G」の二種類のグレードが販売されています。
車内空間の広さが魅力で、4人で乗車しても快適に過ごせます。スペーシアの燃費性能に関しては以下の通りです。

スズキスペーシア/ハイブリッド/HYBRID X	駆動方式：2WD	駆動方式：4WD
WLTCモード（km/L）	23.9km/L	22.4km/L
JC08モード（km/L）	28.2km/L	27.5km/L

参考元：スズキ公式サイト

日産デイズ

デイズは日産が販売している軽自動車です。

デイズの魅力として、デザイン性の高さが挙げられます。
ボディカラーバリエーションが18種類もあるため、自身が気に入ったカラーを見つけられるでしょう。
気に入った車であれば日々の運転が楽しくなります。デイズの燃費は以下の通りです。

日産デイズ/ハイブリッド/ハイウェイスターX	駆動方式：2WD	駆動方式：4WD
WLTCモード（km/L）	23.3km/L	21.1km/L
JC08モード（km/L）	29.8km/L	25.0km/L

参考元：日産公式サイト

関連記事：デイズの燃費はよい？悪い？運転・走行性能を解説！

三菱デリカミニ

デリカミニは三菱が販売している軽自動車です。

デリカブランドを継承したSUVテイストのかわいらしい見た目から人気が販売以来人気が続いているモデルです。
2023年は5つの賞に輝きました。
オートストップ＆ゴーとともに織りなすハイブリッドシステムにより、燃費性能も担保できています。

デリカミニの燃費は以下の通りです。

三菱デリカミニ/ハイブリッド/T	駆動方式：2WD	駆動方式：4WD
WLTCモード（km/L）	19.2km/L	20.9km/L
JC08モード（km/L）	22.4km/L	21.0km/L

参考元：三菱公式サイト