スイフトはやめとけと言われていた理由とは?新型と比較して解説!
スズキが製造・販売しているスイフトは、スタイリッシュなコンパクトカーとして、日本のみならず、ヨーロッパなどでも人気の車です。
現在販売されているスイフトは、2023年に発売された5代目の車であり、長期間に渡り売れ続けています。
しかし、2017年の4代目からモデルチェンジをするまで、スイフトユーザーの一部では「スイフトはやめとけ」という意見もあがっていました。
その理由とは一体なんなのでしょうか。また、2023年モデルでは改良されたのでしょうか。
今回はあえてスイフトの悪い面にもスポットを当てつつ、それでも尚スイフトをおすすめできる人についても解説します。
最後まで記事を読んでもらうことで、これまで知らなかったスイフトの一面を知ることもできます。
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INDEX
4代目スイフトの概要
概要
スイフトはコンパクトカーに分類されます。
コンパクトカーは軽自動車ほどではないにせよ、ほかの車と比べると少し車体が小さく作られています。
そのため、運転に苦手意識がある人でも気軽に使える車といえるでしょう。
このお手軽さが、幅広い層からの人気を集めているポイントです。
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外観
外観の美しい曲線美は、多くの人を魅了するスポーティーなデザインとなっています。
街中を走っていても、他のコンパクトカーとは一味違う存在感を発揮できます。
内装
また、内装は黒色で統一されており、シンプルで洗練された車内空間を実現しています。
外観と同様に、スポーティーなインパネも、その特徴といえるでしょう。
視認性が良くなるように工夫されたインパネには、スピードメーターの横にカラー表示のマルチインフォメーションディスプレイが配置されています。
ディスプレイ上では、平均燃費やアクセル・ブレーキ操作表示といった、リアルタイムの情報が確認できるようになっています。
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スイフトはやめとけと言われていた理由と新型の比較
スイフトはやめとけと言われる理由とはなんなのでしょうか。
また、新型スイフトと比較もしてみます。
車内に圧迫感がある
スイフトの車内、特に後席部分には圧迫感を感じるという声があります。
スポーティーなデザインに特化したスイフトの弊害ともいえるでしょう。
他社のコンパクトカー、たとえば人気どころのホンダ フィットや日産 ノートと比べると少し窮屈さが気になる設計となっています。
フィット(長さ×幅×高さ):1,955mm×1,445mm×1,260mm(参照|フィット 諸元表)
ノート(長さ×幅×高さ):2,030mm×1,445mm×1,240mm(参照|ノート 諸元表)
4代目スイフト(長さ×幅×高さ):1,910mm×1,425mm×1,225mm(参照|スイフト 諸元表)
5代目スイフト(長さ×幅×高さ):1,905mm×1,425mm×1,225mm(参照|スイフト 諸元表)
5代目スイフトでは室内長が5mm小さくなっていますが、ほぼ同じと言えるでしょう。
デザイン性が走行性能に影響を及ぼしている
4代目スイフトは車高が低いデザインであるため、あまり視界がよいとはいえませんでした。
視界の低い状態での運転に慣れていない人にとっては、好ましくない特徴といえそうです。
5代目スイフトでは、室内高が変わらないため着座位置こそ変化はほぼないものの、全体的に操作系をドライバーに向けたものとなっています。
さらに、運転支援システムが充実しているなど、運転のしやすさの向上は今回のモデルチェンジのひとつのコンセプトとなっています。
また、スイフトの特徴はなんといってもスポーティーでスタイリッシュなデザインにあります。
しかし、旧型スイフトでは、デザインの追求によりリアドアのハンドルがCピラー(後席の後ろにあるボディ強度を保つための柱)に埋め込まれるような形で設計されていました。
外側から見るとかっこよく見えるデザインかもしれませんが、本来であれば窓がある位置にドアハンドルがあるため、運転席から後方を確認する際の視界が狭くなっていました。
Cピラーに関しては、垂直方向にやや調整し、ドアハンドルも他の車と同じ位置に配置されています。
総じて、運転のしにくさはかなり大幅に軽減されたと言えるでしょう。
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荷室が使いづらい
先代スイフトの荷室の寸法は、以下の通りです。
- 高さ:870mm
- 奥行き:675mm
- 幅:1,140mm
他メーカーの同等クラスの車と比較しても、決して広いとはいえません。
後部座席を倒して荷室を広げた際も若干の段差が生じ、フルフラットにできないという点もデメリットでした。
対して、新型スイフトの荷室寸法は以下の通りです。
- 高さ:875mm
- 奥行き:675mm
- 幅:1,155mm
数字上はやや向上しているものの、幅15mm、高さ5mmと誤差程度にしか見えない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、室内に収納スペースが拡充しているため、小物類と大きな荷物をしっかりと分けることが可能となり、利便性は向上しました。
ドアポケットやグローブボックスも使いやすくなりました。
リアドアの開閉がしづらい
旧型スイフトのリアドアハンドルの位置は、Cピラーに埋め込まれる形になっていました。
このことに対し、通常の車よりも高い位置にリアドアハンドルがあるため、ドアが開けにくいという声もありました。
小さなお子さまのように背が低い人にとって、物理的にリアドアハンドルが届かないという点もデメリットとなっていました。
しかし先述の通り、リアドアハンドルの位置は通常の位置に変更されており、このデメリットは解消されました。
関連記事:スイフトの燃費をグレードごとに解説!他車との燃費も比較
旧型スイフトのメリットと新型の比較
これまで旧型スイフトのデメリットを上げましたが、しかしそれらは見方次第でメリットともいえるものもありました。
ここからは旧型スイフトのメリットについても解説し、新型ではどうなのかも比較します。
スタイリッシュで軽快な走り
スイフトはとにかくスタイリッシュさを追求している車です。
紹介したリアドアハンドルに代表されるように、2ドア車のようなかっこよさを求めて購入する人も多いでしょう。
その軽快な走りも、外観に負けず劣らずドライバーを満足させてくれるでしょう。
またシンプルに黒色で統一された内装もスタイリッシュであり、運転していて気持ち良くなるデザインの車といえます。
新型では、デジタルネイティブ世代の方々や車離れに対策すべくモデルチェンジが行われました。
しかし、デザイン面での印象は見た人によるところがあるものの、先代のスタイリッシュさは失っていないというように感じられます。
実際の走りとしてもCVTの加速の遅さをしっかりとカバーしており、ボディ剛性も上がったことから走行性も向上したと感じられるようです。
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乗降時の利便性が良い
旧型スイフトはフロントドア・リアドアともに、開口高が高く設定されています。
さらにリアドアは開口地上高が低めに設定されていることで、乗降時の利便性がとても良い造りとなっています。
この辺りの数値は、今までも見た通り引き続き良好です。
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スイフトの安全性能や燃費を紹介
新型スイフトには「スズキ セーフティ サポート」というスズキの安全技術が全グレードに搭載されています。
セーフティサポートには、衝突被害軽減ブレーキ・車線逸脱抑制機能・アクティブクルーズコントロール・誤発進抑制機能などが含まれています。
このように、運転中のさまざまな場面で活躍してくれる技術が搭載されており、運転が苦手な人でも安心してドライブを楽しむことができるでしょう。
注意点としては、グレード・オプションによって搭載機能に差があるところです。
安全性能を求める人は、セーフティサポートの搭載内容をよく確認することをおすすめします。
カタログ上での旧型スイフト(HYBRID RS|CVT)の燃費は以下の通りでした。
- WLTCモード:21.0km/L
- 市街地モード:17.0km/L
- 郊外モード:21.5km/L
- 高速道路モード:23.0km/L
カタログ燃費ではない実際の燃費(実燃費)は15km/Lを超えるという意見も多く、燃費の良いコンパクトカーといえます。
新型スイフトのカタログ燃費は以下のとおりです。(HYBRID MX|CVT・FF)
- WLTCモード:24.5km/L
- 市街地モード:20.8km/L
- 郊外モード:24.8km/L
- 高速道路モード:26.3km/L
元々良かった燃費性能がさらに良くなっております。
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スイフトはどのような人におすすめ?
スイフトは、その見た目もさることながら、コンパクトカーとしての利便性が高い車です。
燃費も良く小回りが利く車であるため、買い物や通勤といったさまざまな日常使いの場面で活躍するでしょう。
運転に自信が無いという人や、とにかく手軽に運転をしたいという人にはおすすめできる車です。
また、特徴的なリアドアハンドルをはじめとしたスポーティーなデザインが好きという人にもおすすめできます。
スイフトのスポーティーさは、他のコンパクトカーとは一線を画すデザインです。コンパクトカーに洗練されたかっこよさを求める人にとっては、これ以上ない車といえるでしょう。
一方で、車内空間の広さや荷室の広さを求める人にはあまりおすすめできません。
利便性が向上したとはいえ数値以上の体積を確保することは不可能なため、車内空間が狭くなっている点はどうしてもマイナス要素になってしまいます。
大人5人での利用時や、大量の荷物を積む場合などは、ある程度窮屈な環境を受け入れなければいけません。
また、小さいお子さまがいるご家庭など、ファミリーカーとして利用するにも最適な車とはいえないでしょう。
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まとめ
この記事では、旧型スイフトの「やめとけ」と言われるような悪い面を取り上げつつ、メリットや新型との比較について解説しました。
4代目スイフトが長期間売れ続けていたことからも分かるように、スイフトはコンパクトカーでありながら、磨き上げられたデザイン性を持つ車であり、通勤や買い物などの普段使いの場面でも利用しやすいという点が根強い人気の秘密となっているのでしょう。
そしてその性能は、上がっている所は上がっている一方で、車内空間や荷室の狭さからファミリーカーとしての使用には向かない点は車体に大きな変化がない以上、改善したとは言えません。
スイフトは進化したとはいえ、車は決して安い買い物ではありません。
良いところと悪いところ、両面を理解した上で車を確認することをおすすめします。
そうすることで購入後の後悔を避けることができるでしょう。
スイフトに限らず車の購入を検討する際は、この記事で紹介したような良い面・悪い面両方を天秤にかけ、値段などと相談しつつ納得してから決めましょう。