コンパクトSUVとは?購入のメリットや人気車種をご紹介
SUVの人気は続いており、最近では各メーカーが定番車種としてラインナップしています。
パワフルでスタイリッシュなSUVにあこがれる反面、車体が大きく街乗りでは扱いづらい点から、近年はコンパクトSUVに人気が集まってきました。
本記事では、コンパクトSUVとはどのような車種なのか、購入するメリットについて解説します。
コンパクトSUVと本格SUVで迷っている人は、参考にしてください。
関連記事:SUV人気ランキング!各車種おすすめポイントも解説
INDEX
コンパクトSUVとは?
コンパクトSUVに明確な定義はなく、小回りの利く日常使いに適した車種のことをいい、一般的には排気量が660cc以上、全長が4,400mm以下のSUVを指します。
日本で販売されている「SUV」は、その特徴によって一般的に5種類に区別されています。
コンパクトSUVもその一つです。
そもそもSUVとは?
そもそもSUVとはなんなのでしょうか。
ずばり自動車の形態のひとつを指します。
英語の「Sports Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」の頭文字をとった略称として「SUV」と呼ばれています。
SUVを日本語へ翻訳すると「スポーツ用の多目的車」という意味です。
多目的車という言葉の通り、単なる移動だけでなくアウトドアやレジャーなど、さまざまな用途に対応できる乗用車を指しています。
また、広い居住空間と荷室があり、かつスタイリッシュな見た目や走破性の高さを兼ね備えていることで人気を集めています。
そして、実はSUVにも明確な定義は存在しません。
一般的なSUVの特徴としては
「オフロードと呼ばれる悪路での走破性が高い」
「車内の荷室が広い」
「車体と路面が接触していない部分(最低地上高)の幅ががある程度確保されている」などが挙げられます。
また、アウトドアやレジャー用のタイプだけではなく「街乗り」を意識した車種もあり、ひとくくりでは説明できないほど幅広い種類が存在します。
関連記事:SUVとは?定義・種類・特徴やメリット・デメリット・SUV選びのポイントまで解説!
SUVの主な分類
クロスカントリーSUV
頑丈なフレームを兼ね備えたSUVです。
車高が高く悪路の走破性に優れています。
例)スズキ:ジムニー
関連記事:クロスカントリーSUVとは?魅力やおすすめ車を徹底解説
クロスオーバーSUV
クロスオーバーSUVは、街乗りでの快適性を重視したSUVです。
例)トヨタ ハリアー
関連記事:クロスカントリーとクロスオーバーの違いは?それぞれの特徴や魅力を解説
関連記事:クロスオーバーSUVの特徴や人気の理由、おすすめ3台を解説!
ミドルサイズSUV
SUVの走破性がありながら普段使いの実用性も備えているSUVです。
例)日産 エクストレイル
コンパクトSUV
SUV中で最も小さなSUVです。
扱いやすくSUVを初めて購入する人に人気です。
例)トヨタ ライズ
関連記事:コンパクトSUVとは?購入のメリットや人気車種をご紹介
軽SUV
軽自動車の規格に納まったSUVです。
例)スズキ ハスラー
関連記事:ハスラーに乗るならカーリースもアリ!おすすめする理由、料金やメリットを解説!
関連記事:ハスラーの燃費はどのくらい?燃費比較や性能を解説!J STYLE Ⅱの燃費は?
コンパクトSUVのメリット
コンパクトSUVは車体も大きすぎず、初心者にも扱いやすい車種です。
コンパクトSUVは、アウトドアやオフロードでも安定した走行が可能で、普段の通勤や買い物にも利用できるサイズ感が人気です。
それでは、SUVの中でもコンパクトSUVを選ぶメリットを紹介します。
関連記事:ヴェゼルの燃費はどのくらい?燃費性能やライバル車との比較を紹介!
小回りが利く
コンパクトSUVは車体が小さめに設計されているため、幅の狭い道でもカーブやUターンがやりやすく安心して運転できるでしょう。
また大きなSUVは、車体の大きさや重さが原因で機械式駐車場に入庫できない場合もありますが、コンパクトSUVであれば大半が入庫できます。
そのため目的地で駐車場を探す手間も省けるでしょう。
車体のサイズはコンパクトカーと同程度なので、コンパクトカー並みの利便性があります。
関連記事:人気コンパクトカーをおすすめ順にランキング!選び方のポイントも紹介
関連記事:軽自動車とコンパクトカーの違いとは?それぞれの特徴や魅力を解説
車体価格が安い
SUVの車体価格は普通車と比較すると高い傾向にあります。
本格SUVは400万円程度からの価格設定となっています。
一方のコンパクトSUVは100万円台から200万円台前半の車が多いです。
以下のコンパクトSUVは、車体価格が100万円台で販売されています。
トヨタ ライズ | 1,707,000円(税込)〜 |
ダイハツ ロッキー | 1,667,000円(税込)〜 |
トヨタ ヤリスクロス | 1,798,000円(税込)〜 |
関連記事:新車を安く買う方法9選!購入タイミングや交渉術など一挙紹介!
関連記事:中古で安いおすすめのSUVは?さまざまな種類のSUVを詳しく解説
維持費が安い
コンパクトSUVは、維持費が抑えられることもメリットの1つです。
本格SUVは車体が大きい分エンジンも大型で複雑な構造のため、メンテナンス費用がかさむ傾向にあります。
しかしコンパクトSUVは、エンジンも小型なので定期点検や車検などのメンテナンス費用が安くすむ傾向にあります。
また、交換部品が安価なことから、事故による修理代も抑えやすく、自動車保険の掛金も低めに設定されていることが多いです。
さらに、小型乗用車の規格内である排気量が2,000cc以下、5ナンバーのコンパクトSUVであれば自動車税も安くなります。
関連記事:車の維持費が馬鹿らしいと感じる方に!維持費を抑えるコツを紹介
燃費がよい
クロスカントリーSUVはパワフルな分、排気量が大きくなります。
排気量が大きいほど大量の燃料を消費するため、燃費も悪くなります。
その点コンパクトSUVの燃費性能は、大型のSUVと比べると優れています。
燃費もよく、トヨタのヤリスクロス(ハイブリッド)は、WLTCモード(※)で30.8km/Lという低燃費を実現しています。(2022年6月時点)
※WLTCモード:市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間 配分で構成した国際的な走行モード
引用:燃費チラシ
上記の理由から、コンパクトSUVは力強い走破性と小回りの利く運転からコンパクトカーの利便性を兼ね備えた車種と言えるでしょう。
関連記事:SUVハイブリッドの燃費はいい?燃費のよさが魅力のSUVハイブリッドを紹介
スタイリッシュなデザイン
コンパクトSUVはスタイリッシュなデザインの車が多く、街中の風景にもなじむでしょう。
従来のSUVは、サイズが大きく硬派な見た目に抵抗を感じる人もいるかもしれません。
一方、コンパクトSUVはスタイリッシュなデザインのため男女問わず人気が高い車種となっています。
コンパクトSUVの人気車3台
ここでは日本自動車販売協会のデータから、コンパクトSUVの2022年人気車3台を紹介します。
参考:乗用車ブランド通称名別順位
トヨタ ヤリスクロス
ヤリスクロスは、人気のコンパクトカー”ヤリス”シリーズのSUVです。
ヤリスのコンパクトカーらしい軽快な走りを受け継ぎながら、広い車内や荷室、SUVのスタイリッシュな外観を取り入れています。
関連記事:ヤリスクロスの燃費はどのくらい?燃費や走行性能を解説!
関連記事:ヤリスクロスにリースで乗ることがおすすめな理由とは?メリットを解説
トヨタ カローラクロス
カローラ クロスは、昔からなじみある”カローラ”シリーズのSUVです。
カローラは2021年9月のカローラ クロス発売と同時に売り上げを伸ばし、シリーズの販売台数が前年比1.5倍になるほどの人気です。
SUV特有の足回りの硬さも強調されていないため、乗り心地は快適です。
乗り降りしやすく、運転しやすい点もユーザーから高い評価を得ています。
トヨタ ライズ
ライズは無骨さのあるボディが印象のSUVです。
コンパクトSUVの中でも、小回りが利いて運転しやすい車です。
ラインナップ中の1.0Lターボエンジンはパワフルで、街乗りもアウトドアも楽しみたい人に向いた車といえるでしょう。
ラゲージスペースの容量も369Lと大きく、キャンプ用品や日用品も難なく積めます。
関連記事:燃費のよいSUVランキング!国際的な測定方法をもとに選別
まとめ
本記事では、コンパクトSUVとはどのような車種か、そのメリットや人気の車を紹介しました。
本格SUVと比較した場合、コンパクトSUVには以下のような利点があります。
- 小回りが利く
- 車両価格が安い
- 維持費が抑えられる
- 燃費がよい
大型のSUVは街中での扱いに不安がある人もいるでしょう。
スタイリッシュで走破性があり、買物などでも扱いやすく、ちょうどいいサイズのコンパクトSUVが人気となっています。
馬力に関しては本格的なSUVには及ばないものの、普段使いではコンパクトSUVが便利でしょう。
自身のライフスタイルを照らし合わせて、コンパクトSUVを選んでください。