中古車のローン審査とは?ローンの種類や審査に通りやすいポイントを解説
自動車の購入は、人生の中でも大きなお金が動くイベントとなります。
そのため、自動車購入の際には全額を一括現金で支払うというケースだけではなく、各種ローン(マイカーローン、自動車ローン、オートローンなど)を利用し、毎月返済する形で支払うことも珍しくありません。
こういったマイカーローンは、一般的に新車の購入時に利用するイメージがありますが、中古車の購入についてはどうなのでしょうか?
この記事では、中古車購入の際も利用できるマイカーローンの概要や種類、審査に通るためのポイントなどを紹介していきます。
関連記事:【2024年】中古車のおすすめを車種ごとに14台紹介!選び方や注意点も解説
関連記事:中古車のローンは何年がよい?毎月の負担を減らすコツを紹介
INDEX
中古車ローンの審査とは?
中古車のローンには新車ローンと同様に、審査があります。
ローンの審査は、申し込む人の返済能力を見極めることを目的として行われますので、この審査を通らないとローンを組むことはできません。
ここでは、大まかな審査基準や、審査に通らなかった場合の対策について紹介していきます。
何を基準に審査されるのか?
審査に関する明確な基準は公開されていませんが、下記のような情報を元に返済見込みがあるかを調査していると言われています。
- 収支バランス
- 現在の借入れ状況
- 勤務先・勤続年数・勤務形態
- 保証人
- 保有資産の有無
また、審査の際に判断基準とする数値が貸主によって異なります。
そのため、審査の通りやすさも貸主に(よって変わります。
A社では通らなかったが、B社では通ったということが発生しますので、まずは気軽に仮審査を行ってみましょう。
関連記事:ブラックリスト掲載者でもカーリースは利用可能?カーリースの審査を通過するコツを紹介!
ローンの審査に通らなかった場合は?
ローンの審査に通らなかった場合、必ず何かしらの原因があります。
現在の手元資金に余裕があったとしても、過去の借入れにおいて何か問題があった履歴が信用情報に残っていると、審査が通らない場合があるためです。
審査が通る見込みの高いローンの審査に落ちた場合には、一度ご自身の信用情報を調べてみましょう。
また、同じ時期に複数の借入がある場合や、過去にクレジットカード・携帯料金などを滞納したことがある場合は、ローン審査に通らないことがあります。
これは、年収に対しての返済負担率が高い、と判断されるためです。
関連記事:カーリースは自己破産しても契約できる?注意点や利用方法を解説
ローンの審査にはどれくらいの時間がかかる?
ローンの審査にかかる時間は、ローンの種類によって異なります。
審査の厳しい銀行系のローンであれば、1週間程度、ディーラー系や自社系では3日間程度かかります。
申し込み数が多かったり、必要な書類に不備があったりすると予期せず審査期間が長くなることも考えられるため、余裕を持って審査を受けるようにしましょう。
一方、早いところでは即日審査が完了する場合もありますので、審査内容をよく確認し不足がないよう準備することをおすすめします。
学生でもローンの審査は通る?
ローンは、成人していれば利用することができるため、学生でもローンを組むことができます。
しかし、ローンの審査では「継続した返済能力があるか」が大きなポイントになりますので、審査に通らないかもしれません。
毎月一定の給与が入ってくるアルバイトを継続でき、アルバイトで得られる収入に対して無理のない金額での借入になるのであれば問題ないでしょう。
保護者とよく相談し、保証人になってもらうことで、通りやすくする方法もあります。
関連記事:大学生におすすめの車とは?安く購入する方法や注意点について紹介
関連記事:【新社会人向け】車の購入時にボッタクリにあわないよう気をつけるポイントを解説!おすすめの車も予算別に紹介
中古車ローンの種類について
中古車の購入の際に使えるローンは、大きく分けて3種類あります。
- 銀行系ローン
- ディーラー系ローン
- 自社ローン
種類によって、審査の通りやすさや金利などの条件が異なります。
まずは、種類ごとの傾向やポイントを把握しておきましょう。
銀行系ローン
銀行系ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供するローンです。
金利が低く、現金の貸付となることが大きなポイントです。
また、後述のディーラーローンと異なり購入する車が担保とならないため、所有者が自分名義で設定できる点も大きなメリットとなります。
一方で、審査については、銀行系ローンが他の方法よりも審査が厳しいと言われています。
加えて、多くの銀行系ローンでは販売店で制作した契約書類を元にローンの申請を行うため、審査の申し込みから実際の借入れまでに時間がかかります。(※1週間程度かかる会社が多いです)
審査が厳しく手続きに時間を要することから、時間や資金面である程度の余裕がある人向けのローンといえます。
関連記事:銀行のカーローンの特徴は?他のローンとの違いも解説
ディーラー系ローン
ディーラー系ローンは、車を販売するディーラーや、ディーラーが提携するローン会社と契約を結ぶ方法です。
ディーラー系ローンは、審査手続きをディーラーや販売店で行えるため、購入と同時にローンを組むことができます。
銀行系ローンと比較し、手軽にローンが組める点は大きな利点と言えるでしょう。
加えて、購入した車を担保に借入れを行うことから、比較的審査に通りやすいとされている点も大きな特徴です。
またディーラー系ローンの中には、「残価設定ローン」と呼ばれる特殊なローンがあります。
これは返済期間終了後の車の下取り価格を差し引き、その残額だけを分割返済するローンです。
この返済方法では、返済期間終了後に残価で車を買い取るか、車を返却するか、または新車に乗り換えるかを選ぶことができます。
関連記事:ディーラーローンとは?他のローンとの違いについて解説
関連記事:残価設定ローンとは?メリット・デメリットを理解したうえで利用しよう!
自社ローン
自社ローンとは、中古車販売店が独自で行っているローンのことを指します。
ディーラー系ローンと似てはいるものの、返済先がローン会社でなく中古車販売店となるのが主な違いです。
厳密にはローンではないため、金利はなく、実際には「分割の建て替え購入」と言い換えることもできるでしょう。
審査も中古車販売店が独自で行うため、銀行系ローンなど他の方法よりも審査に通りやすいと言われています。
しかし、あらかじめ車両本体代に手数料や保証料などが上乗せされていることが一般的です。
結果として支払いの総額が高くなる可能性もありますので、注意しましょう。
審査が甘いローンはどれ?
前述の通りローンの種類によって、審査内容・基準が異なります。
一般的に、銀行系ローンの審査が厳しく、自社ローンは審査が甘い傾向にあるとされています。
そのため、銀行系ローンやディーラー系ローンの両方で審査に落ちてしまったとしても、自社ローンに通る場合があります。
一方で、自社ローンは金融商品ではないため金利はありませんが、保証金や販売手数料などが上乗せされて総支払額が他のローンを組んだ際より高くなる可能性があります。
また、例えば銀行系ローンであれば車の名義は自分のものになりますが、自社ローンでは販売会社名義になるため、支払いが終わるまで自分のものにはならないというデメリットも。
審査が甘く、即日審査完了の場合もあり、納車スピードも早いため自社ローンは「今すぐ車が必要!」と考える人にはぴったりです。
審査なしの中古車ローンはあるの?
「審査なんて煩わしい!」と考える方がいらっしゃると思いますが、残念ながら完全に審査なしで中古車ローンを組めることはありません。
審査が煩わしい場合は、「クレジット購入」の方法がありますが、対応する販売店が非常に少ないため、あまり現実的ではないでしょう。
また車は通常の買い物に比べて非常に高価なため、利用限度を超えてしまったり、利息が余分にかかってしまう可能性もあります。
販売店側の立場としては「車を提供して、代金が回収されない」というリスクを避けるため、審査は必要なものなのです。
関連記事:審査不要のカーリースはあるのか?審査の基準や対策方法を紹介
ローンの審査を通りやすくするポイントは?
ここでは、ローンの審査の通りやすくするポイントを紹介していきます。
頭金を入れ、借入額を少なくする
ローンの審査を受ける際のポイントとして、年収に対する借金の割合が大事です。
従って、頭金を入れることで借入額を抑えることができます。
不安な方は、購入代金の全額を借りるのではなく、頭金を準備し、借入額をできるだけ少なくしましょう。
関連記事:新車を「頭金なしフルローン」で購入するメリット・デメリットとは?
車のグレードを落とす
借入金と自身の収入の差が大きい場合、審査が通りにくいことがあります。
そのため、購入したい車種の車両価格が高いほど審査の難易度が高くなります。
欲しい中古車が自分の収入に対して高いと感じる場合は、グレードを落としたり、同じタイプでも安価な車種を選んだりすることがおすすめです。
車の購入後には返済額と同時に維持費もかかりますので、ローンの利用額だけで判断せず、無理のない範囲での購入を心がけましょう。
他のローン・借金を返済する
上述したように、ローン審査において重要なポイントは、年収に対する借金の割合です。
つまり、マイカーローン以外の借金がある場合は、借金の割合が高くなってしまいます。
他の借金があるけれどもマイカーローンを希望する方は、現在の借入を完済することができないか検討すると良いでしょう。
関連記事:若者の車離れの理由とは?本当に高い維持費だけが原因?
保証人をたてる
車のローンには保証人が必須ではありませんが、保証人を立てることで審査が通りやすくなることがあります。
一般的には、親や配偶者などが保証人になることが多く、学生や20歳未満の方には保証人を立てることが多いです。
保証人を立てた場合にも、ローン会社の条件に満たない場合は審査を通過できませんので、条件をよく確認した上で保証人を用意すると良いでしょう。
関連記事:連帯保証人になれる人はどういった人?条件や注意点について解説
カーリースとマイカーローンの違いとは?
自分が自由に使える車を手に入れる手段として、カーリースという選択肢が注目を集めています。
ここでは、話題のカーリースとマイカーローンの違いについて説明していきます。
カーリースとマイカーローンの違い
カーリースは車を購入して所有することとは異なり、リースという形で利用料金を支払い、支払期間のみ車を使うサービスのことです。
支払期間が終わるタイミングでその車を残価で購入するか、返却するかを選択することができます。
つまり、マイカーローンが好きな車を買うためにお金を借りるサービスであるのに対し、カーリースはお金を払い好きな車を借りるサービスです。
関連記事:車を定額でリースする「カーリース」を具体的に解説|購入との違い
カーリースでの利用が向いている人はどんな人?
カーリースは購入した自分の車のように利用でき、月々の利用料だけで車が利用できる便利なサービスです。
大抵の場合、車検費用やメンテナンスの費用も含まれているため、維持費を平準化できる点でもメリットがあります。
ただし、取り扱い会社によっては月や年間の走行距離に制限があり、車の所有者がリース会社となるため、長距離を走る人や車のカスタマイズを楽しみたい人には不向きなサービスです。
近場での移動や短期間の利用のために中古車購入を考えているのであれば、マイカーローンでの購入だけでなくカーリースも検討してみましょう。
関連記事:カーリースはデメリットだらけ? 向いている人・向いていない人を解説
まとめ
この記事では中古車ローンの大まかな種類や特徴、ローン審査を通りやすくするポイントなどを紹介してきました。
中古車ローンは、中古車を購入する時に便利なサービスです。
しかし、ローンの種類によって条件が異なるため、それぞれの特徴を把握してから利用を検討する必要があります。
中古車購入の際には選択肢を幅広く準備して、余裕をもって購入できるよう自分に最適なサービスを見つけましょう。
またローンで中古車を購入する方法だけではなく、カーリースのように好きな車を借りる方法も検討してみてください。