車の維持費を抑えるコツとは?「維持費って馬鹿らしい!」と感じる方へ
「維持費を少しでも抑えたい」
「そもそも、維持費ってどれを指すの?」
「車の維持費って高すぎじゃない?」
このようなことを思ったことはありませんか。
車を持つとさまざまな維持費がかかってしまいます。
車の維持費にはガソリン代や駐車場代のように毎月支払いが発生するものや、車検代のように一時的に大きな出費となるものが含まれます。
大好きな車を購入したのに維持費が負担になってしまっては、充実したカーライフとは言いがたいものです。
今回は維持費の内容や費用を抑えるコツをご紹介します。この記事を参考にできる限り維持費を抑え、理想のカーライフを送りましょう。
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INDEX
そもそも車にかかる維持費ってなんのこと?
車を所有するには、車両本体の費用だけでなく、維持費もかかります。
維持費に含まれるものは、法律で決められた検査の費用や、車の安全性を保つためのメンテナンス費などさまざまです。
では、普通自動車や軽自動車に必要な維持費には、具体的にどのようなものがあるのでしょう。
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維持費を大きく分類してみると
維持費を大きく分けると下記の2つになります。ここからさらに細かい内訳に分かれると考えてください。
- 車を保持するための費用
- 走行に必要な費用
上記の2つに加え、車を分割で購入した場合だと「ローンの支払い」も維持費に含まれます。
では、それぞれの事項を見ていきましょう。
維持費① 車を保持するための費用
車を保持するための費用とは?
「車を運転するために絶対に支払わないといけない費用」だと考えてください。
車が公道を走るためには、いくつか守らなければならないルールがあります。
車検を受けたり、自賠責保険に加入したりなどがそのルールにあたります。
また、どこかが故障した状態で車を走らせてもいけません。部品の交換、もしくは修理が必要です。
これらによって発生する費用諸々を、今回「車を保持するための費用」としています。
おおよそ、下記の7項目と考えておいてよいでしょう。
- 車検の費用
- 法定点検(定期点検整備)の費用
- 税金
- 保険料
- 修理・メンテナンス費用
これらの項目について解説します。
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車検の費用
車検は正式には「自動車検査登録制度」という名称で、車が保安基準を満たしているかを定期的に検査するためのものです。
自家用乗用車・軽自動車の場合、新車購入から3年後に車検があり、以降は2年ごとに車検を受けるよう義務づけられています。
車検を受けていない、つまり自動車検査証が切れた状態で公道を走行することは法律違反で罰則があるので注意しましょう。
車検代は業者によっても異なりますが、普通自動車の場合トータルで100,000円ほどかかってしまいます。
軽自動車の場合は66,000円程度かかるでしょう。
車検の費用には以下のものが含まれます。
- 法定費用:自動車重量税、自賠責保険料、印紙代
- 車検基本料:検査費用や代行手数料など検査を受ける場所によって異なる費用
- 部品交換費用:劣化や損傷などのある部品の交換にかかる費用
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法定点検(定期点検整備)の費用
法定点検(定期点検整備)とは、道路運送車両法で定められた点検整備です。
車検と混同されることがありますが、保安基準を満たしているかを確認する車検と、不具合や劣化している部品などがないかを確認して整備する法定点検(定期点検)は目的も異なる別物です。
自家用乗用車・軽自動車の場合、1年ごとに受ける12ヶ月点検と2年ごとに受ける24ヶ月点検があります。
12ヶ月点検では普通自動車の場合トータルで10,000〜20,000円、軽自動車の場合は10,000円前後かかるでしょう。さらに、点検時に修理や部品交換が必要であれば点検費用に加えて部品代や工賃がかかります。
24ヶ月点検は車検と同じタイミングで実施されるので、車検費用と合算して請求されます。12ヶ月点検よりも検査項目が多いため、費用も高くなるなります。また、12ヶ月点検と同様に修理・部品交換が必要であればその分も加算されます。
税金(自動車税・自動車重量税)
自動車税とは車の所有者に対して課せられる財産税の一種で、4月1日の時点で所有している車が対象となります。
税額は排気量や所有年数など、車の種類や状態によって異なります。
自動車重量税は、前述の「車検の費用」にも記載した税金で、車の購入時と車検時に支払います。その名の通り車の重さによって課される金額が異なるのですが、軽自動車は金額が一律です。
また、新車登録からの年数によっても金額が異なり、ディーゼル車は11年、ガソリン車は13年経過したタイミングで税額が増加します。18年経過後にはさらに税額が増加します。
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保険料
保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。
自賠責保険は人身事故による損害を補償するもので、全ての車の所有者に加入が義務付けられています。自賠責保険の保険料は法律で定められており、車検時に24ヶ月分を支払います。
任意保険は言葉通り任意で加入するもので、保険料は保険会社や契約内容により異なります。「任意」ではありますが、自賠責保険だけでは補償範囲が十分とは言い難い現状があるので加入しておきましょう。
自賠責保険に未加入で公道を走行したら法律違反で罰則があります。ご自身の状況に合う補償範囲の任意保険に加入しておくと、万が一事故を起こした・事故にあったときに安心です。
ちなみに、レンタカーは会社が自賠責保険に加入しているため、レンタル料にその分が含まれています。
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修理・メンテナンス費用
車を所持している限り、修理やメンテナンスが必要な機会がやってきます。
修理が必要になるのは、突然故障したり、事故に遭ったり、車検・法定点検で異常が見つかったときなどです。費用は修理の内容によって異なるので、いくつか例をご紹介します。
- エンジンの故障:約25万円
- スライドドアの故障:5〜7万円
- トランスミッションの故障:約35万円
修理はどうしても大きな出費となってしまうので、備えが大切です。メーカー保証や任意保険の適用範囲も確認しておきましょう。
メンテナンスでは、洗車のように月1回程度のものからウォッシャー液の補充、エンジンオイルの交換など数ヶ月に1回必要なものなどさまざまです。メンテナンスは定期的に行うのが安全かつ一番節約になります。
維持費② 走行時に必要な費用
走行時に必要な費用とは「これがないと車が走らない」というもの。駐車場など、実際の走行に関係ないものも入っていますが、ひとまず「車の稼働に直接関係しているもの」と考えておきましょう。
「ガソリン代」「高速料金」あとは「駐車場代」も含んでよいでしょう。
車の走行に直接関わるこれらの3つは、日常的に発生する費用です。
ガソリン代
ガソリン代は、住む地域や車の利用頻度によって異なります。
レギュラーガソリンの都道府県別最安値と最高値は以下の通り(2023年8月30日時点でのe燃費参考)です。
- 一番安い都道府県:佐賀県 レギュラー166.00円/L
- 一番高い都道府県:長野県 レギュラー188.48円/L
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高速料金
毎月発生するものではありませんが、高速料金も維持費に含まれます。旅行など、遠出の際にはかかせない料金です。
高速料金の節約術として一番有力なのはETC車載器を搭載することでしょう。
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駐車場代
アパートやマンション暮らしの方は駐車場代として毎月支払いが発生します。
アパートやマンションには駐車場もあるところがほとんどですので、入居と同時に契約する方も少なくはないでしょう。しかし、これはとてももったいないことです。
というのも、アパート(もしくはマンション)と一緒に契約をしたからといって、特別割引きされているわけではないからです。
もちろん、アパートによっては異なると思いますので、気になる方は確認してみましょう。
ただ、「いっしょに契約したからといって、割引きなどが適用されているとは限らない」ということは一応頭の片隅においておくのがよいでしょう。
駐車する場所を見直すだけでも節約になります。
外部のマンションやアパートの駐車場を借りるという方法です。
「え?そこに住んでいなくても駐車場って借りられるの?」
そう思う方もいるかもしれません。実は、ところによっては外部のサイト等に登録して入居者以外にも駐車場を貸し出している場合があるのです。
実際の入居者だけでは駐車場を埋められない場合、少しでも収益にしようと考える管理者の心理によるものです。
「駐車場 外部から借りたい」などの検索ワードで、有益な情報が出てくるでしょう。
関連記事:車のランニングコスト(維持費)はいくら?費用相場やコストを抑える方法を紹介
維持費③ ローンの支払い
車を一括で購入せずローンを組んだ場合、月々かかるローンの支払いも車の維持費と呼べるでしょう。
ローンの支払い方法としては、車の購入金額を分割して支払っていく「分割払い」が一般的です。
しかし、近年は車の残価補償額を設定し、それ以外の金額を分割払いとする「残価設定型」のサービスも出てきています。
ローンの依頼先としては、金利が低めに設定されている「銀行ローン」や、審査手続きがスムーズに進みやすいとされる「ディーラーローン」などがあります。
車の購入金額やローンの組み方によって月々の支払い金額は変わるため、利用する際は、支払いに無理のない自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
また、ローンではない車の利用方法として「カーリース」も増えてきました。リース契約期間終了後にそのまま車をもらえるカーリースもあるので、車を選ぶ際は選択肢に入れてみてはいかがえしょうか。
関連記事:新車ローンの組み方 何年がおすすめ? 金利の違いも徹底解説
関連記事:「カーリースはデメリットだらけ」は本当?そう言われる理由や向いてる人・向いてない人を解説
車にかかる維持費を抑える方法とは?
車にかかる維持費を挙げていくと、どれも安全に車に乗るために必要な項目だということがわかります。
では、どうすれば車の維持費を抑えられるのでしょうか。
効果的なポイントをひとつずつ見ていきましょう。
駐車場代の節約方法|駐車場の変更検討
- 外部の駐車場を探してみる
- 機械式駐車場を選ぶ
まず自分が今停めている駐車場を見直してみましょう。
アパートやマンションの契約時にそのままいっしょに契約しませんでしたか?
平面式の駐車場ではありませんか?
前章で説明した通り、アパートやマンション契約時にいっしょに契約したからといって割引きが適用されるとは限りません。外部アパートが駐車場を比較的安価で提供していることもあるので調べてみましょう。
また、平面式(屋根や壁等のない屋外の駐車場)の駐車場に停めている方は屋内のものに変えてみてはいかがでしょう。屋外だと雨風にさらされることが多く、その分洗車やメンテナンスに費用がかかってしまいます。いたずらにあい、大事な車が傷つけられる可能性も否めません。
平面式だと広い敷地が必要ですので、その分高く設定されていることも。
その点、屋内だとその可能性が格段に減ります。
機械式の駐車場がサイズの規格が決まっているため、屋内の平面式駐車場より安価で提供されていることが多いのです。
高速料金の節約方法|ETC車載器の取り付け
高速料金の節約を語る上で外せないのが、ETC。
高速道路には時間帯などによって割引きが適用されることがあります。
しかし、これらの前提条件にほとんど必ずといっていいほど「ETC」があります。
ETC車載器を搭載することで以下の割引を利用できます。
- 平日朝夕割引
- 深夜割引
- 休日割引
他にも、
- NEXCO東日本「ドラ割」:対象エリア内の高速道路であれば定額で乗り降り自由
- NEXCO中日本「フリータイム通勤パス割引」:事前申し込みで通勤利用が最大50%割引
(2023年8月30日時点での情報です)
など、さまざまな割引プランがあります。高速道路を利用する際には調べてみるとお得な割引を利用できるかもしれません。
高速道路や有料道路を利用する方にとってETC車載器を搭載することはメリットばかりですので、まだお持ちでない方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
保険料の節約方法|加入中の保険の見直し
まず現在加入している自動車保険の契約内容を見直してみましょう。
月々数百円、数千円の節約でも、年単位となると大きく維持費を抑えられることになります。
- 不要な特約はないか
- 人身傷害保険や車両保険の範囲は適切か
この2つを確認するとよいでしょう。
その他、運転者の年齢条件を引き上げたり、運転者を限定することでも保険料を下げられます。
保険会社の切り換えや新規加入を考えている人は、保険の一括査定を受けるのもおすすめです。
また、免許証の色がゴールドの場合は保険料が割引になることも。安全運転を心がけましょう。
関連記事:軽自動車の保険料の費用相場は?自動車ほけんの基本から解説
車検・法定点検費用の節約方法|車検を依頼する場所の変更
車検の依頼先はディーラーだけではなく、車検専門店やガソリンスタンド、整備工場などがあり、それぞれ費用感は異なります。
ディーラーは純正部品を扱っているため安心して任せられますが、技術料が高額になりがちです。
一方、カー用品店で車検を請け負うところもあります。
店舗でオイルやタイヤを購入してそのまま交換依頼すれば、費用を抑えられるでしょう。
車検を受ける前に、複数の業者の相見積もりを取って、検査内容や価格を比較するのがおすすめです。
関連記事:ユーザー車検費用はどれくらい?メリットや書類、手続きの流れを解説
修理・メンテナンス費用の節約方法
修理はどうしても大きな出費となりがちです。メーカー保証や車を購入した店舗の保証を適用できないか確認しましょう。
洗車は自分で全て洗ったり、ドライブスルー洗車を利用することで費用を抑えられます。長期間洗車をさぼってしまうと、水垢がついて高い洗車が必要になり余計な出費となることもあるので、定期的に洗車するのがおすすめです。
また、その他のメンテナンスも定期的に行うのが安全かつ一番節約になります。一般的に、ディーラーよりもカー用品点やガソリンスタンドなどの方が安価で済みます。店舗で予算と性能のバランスを相談してみるとよいかもしれません。
関連記事:梅雨時の上手な過ごし方 メンテ&洗車からドラテクまで[MJ]
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ガソリン代の節約方法
ガソリン代を抑えるには
- 燃費が良い車に乗る
- 燃費が良くなる運転を心がける
- ガソリン値引き特典があるクレジットカードを活用する
- ガソリン値引き特典があるアプリを活用する
などの方法があります。
最近の車は燃費性能が向上しています。軽自動車やハイブリッド車を選択すれば、ガソリン代はかなり抑えることができるでしょう。
燃費の良い車の例としてスズキ アルトをご紹介します。
- カタログ燃費:27.7km/L(WLTCモード/マイルドハイブリッド 2WD)
- 実燃費:23.96km/L(e燃費参考/2023年8月30日時点)
また、ガソリンスタンドによっては、特定のクレジットカードやアプリを利用することでガソリン値引きをうたっているものがあります。いつも利用するガソリンスタンドが決まっている場合はぜひ活用しましょう。
関連記事:apollostation card(アポロステーションカード)の年会費はいくら?出光カードからどう変わった?
車のサイズを変更する
車を小さな車種に変更して維持費を抑える方法もあります。
自動車税と自動車重量税は、車のサイズによって大きく変わるため、見直しの良いポイントとなるでしょう。
それでもまだ車の維持費が高いと感じる場合は、軽自動車への乗り換えがおすすめです。
関連記事:【2022年最新版】女性に人気の軽自動車3選を紹介
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車の保険料を見直す
車の維持費を抑える方法として、車の保険の内容を見直すという手法もあります。
車の保険を契約をする際、保障の内容をよく理解せずに契約してしまった人もいるでしょう。
後々見返してみると、「この保障はいらないかもしれない」という項目があるかもしれません。
そういった項目を外すことで、保険料を抑えることができます。
車の維持費を抑えたい方は、保険証券から保険の内容を見返し、本当に必要な保障内容を選別してみてはいかがでしょうか。
ローンの支払いを抑える
ローンの支払いを抑えるためには、マイカーローンの金利が低い金融機関にてマイカーローンを申し込むことが大切です。
金融機関によっては、ネット申込なら金利が低くなったり、金利のキャンペーンを行っているケースもあります。
したがって、複数の金融機関やディーラーから話を聞きましょう。
すでにマイカーローンを支払い中の方で、「金利を低くしたい」という方は、借り換えを検討するのも1つの方法です。
ローンの借り換えとは、A社で借りているお金をB社で借り直すという方法です。
ローンの借り換え時には書類の準備などの手間も発生しますが、金利が低くなれば毎月のローンの支払いを抑えることができます。
行きつけの金融機関に相談してみるといいですね。
まとめ
車の維持費には税金や保険料、メンテナンス費用、ガソリン代、車検代などがあります。車のローンを組んでいる方は、月々の支払いも維持費に含まれます。
「こんなに支払っているなんて馬鹿らしい!」と思うのであれば、本稿の「車にかかる維持費を抑える方法」を参考にして、自身の車の維持費を一度見直してみましょう。
費用の負担が軽くなり、より車への愛着がわくかもしれません。